キャンターのホーンが鳴りっぱなしになる修理 | MGHのブログ

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岡山にある自動車整備工場の日常

本日のお仕事は、三菱フソウのキャンターです。

ニューキャンターといえば懐かしく感じられる方もおられるかもしれませんね。

 

 

FE5#、6#あたりの世代になります。既に20年が経過しようとしてます。

 

 

今回のお車は、知り合いの板金塗装屋さんの積載車になります。

運転中にホーンが鳴りっぱなしになり、とりあえずホーンの配線を抜いてきたとの事、ただし室内ではホーンリレーのカチカチ音が聞こえてきます。

 

どうやら、どこかでショートしているようです。

とりあえずハンドルを動かすとリレーの音が聞こえますので、ホーンボタンを外していきます。

ホーンボタンを外してみました。

ぱっと見は特に異常なしでしたが…

 

ホーンスイッチの部分に異常を発見しました。

 

どうやら絶縁部分のブッシュが砕けているようです。

 

 

取り外して確認してみました。

 

外したブッシュはボロボロになっていました。

 

新品部品を注文しようとすると、この部分だけの部品は供給されていないようです。

ハンドルごと注文となるようですが生産中止品のため注文も出来ません。

 

もう1世代新しいキャンターも同様の部品を使っていましたが部品供給はなく、ハンドルごとの注文となるようです。

ハンドルは8万円オーバーでしたので、ちょっと予算的にも厳しいようです。

 

 

 

よって今回はジュラコン材を使用してブッシュを作ることにしました。

材料はちょうどいい径の丸棒をネットで200㎜ほど購入、

旋盤で削って作りました。

材料と作ったブッシュです。

 

純正と同じように引っ掛かりを作り、内径は9.1㎜で加工しました。

 

 

あまり変化ないですが、無事に取付完了です。

今回は4つ共に作成して交換しました。

中古部品といったことも考えましたが、時間が経過していれば同様に劣化している可能性もあるため部品製作としました。

(自社に旋盤もありますので、時間はそんなにかからないです。)

 

価格も比較的リーズナブルに出来ましたので、喜んで頂きました。

 

 

今回はキャンターのホーン修理でした。

ご用命ありがとうございました。

 

 

 

 

 

おしまい