令和六年四月二十四•二十五日


四国遍路7日目•8日目の記録です。

この日は阿波の第二の遍路ころがしである鶴林寺への登拝に備えて民宿を予約し、6日目の区切り地点までバスで移動しました。



12番乗り場から、徳島バス勝浦線に乗車。



約1時間で西岡停留所に到着。

雨が降り出したので、カッパを着て歩き始めました。



最初に目に留まったのが、「阿波地美獲あおき」さんの案内板。

「徒歩20分 休んでいかんで」と書かれているので、お遍路さんへの宣伝のようです。



しばらく進むと右手に生比奈郵便局があります。



その先には勝浦モータースさん。

田舎町のロードサイドらしい町並みです。



西岡上バス停前を通過。



こちらは生比奈小学校。



学校の前にバス停があります。



歩道が途切れたので、しばらく右側を歩きます。

乱暴な運転のスポーツカーが、邪魔だと言わんばかりにエンジン音を荒げて威嚇しながら通り過ぎて行きました。

お四国は遍路に優しい人ばかりではないという事を改めて思い知らされます。



道端にひっそりと残る仏様へ手を合わせます。



中角バス停前を通過。



分岐点の角には古い道標が残っていました。



標識には鶴林寺と道の駅の案内が記されています。



遍路道はこちらの分岐点から左ですが、道の駅へ立ち寄りたいので右へ進みます。



晴れの日は眺めが良さそうですが、あいにくのお天気でどんよりとした雲が地面に近いところまで漂っていました。



生名谷橋を渡ります。



橋を渡るとすぐ左手に人形文化交流館があります。



その先にある道の駅「ひなの里 かつうら」へ立ち寄ります。



道の駅の敷地内には、遍路小屋プロジェクトの方々が建てて下さった休憩所があります。



第11号勝浦のヘンロ小屋で、ノートBOXがあります。



書き込みして、いつものように記念撮影。

初のカッパ姿での自撮り。笑



道の駅の前にある標識には、鶴林寺まで5.5kmと記されています。

歩きだともう少し距離は短くなります。



道の駅の隣には広い駐車場のコンビニもあります。



生名神木橋を渡って、遍路道との合流地点へ向かいます。



遍路道へ戻ると、正面に鶴林寺への道しるべがありました。

車だと5.5km、歩きは3.5kmと記されています。



この日に宿泊させていただいたのは、民宿「鶴風亭」さん。

鶴林寺登り口にある民宿の老舗と言えば金子やさんですが、鶴風亭さんは10年前にオープンしたそうです。

1日に2組限定、素泊まりで、食事はお接待です。



女将さんが真心込めて作って下さった夕食。

山へ来たら山の物を食べて欲しいとの事で、山菜を使ったメニューが豊富で心がほっこりとする優しい味わいでした^^



部屋の中には、四国霊場開創1200年記念の時に授与された御影札が飾られていました。



鶴風亭のご主人様はとても手先が器用な方だそうで、毎日尺八作りをされています。

この日もご主人さんの奏でる尺八の音色が部屋まで聴こえていました^^



また、ご主人様は星谷寺の岩屋壁面に、二年の歳月をかけて不動明王像を刻まれたそうで、部屋には新聞の記事が置かれていました。

宿を始める前はバスの運転手さんだったようです。



こちらが岩屋に刻まれた不動明王像の写真。

次に勝浦へ来る時には、ぜひ実物を拝ませていただきたいものです。



美味しい食事をいただいてゆっくり休ませていただき、翌朝にはお接待として昼食用のおにぎりまでご用意して下さっていました。

至れり尽くせりで本当にありがたい限りです。



この日は阿波の第二、第三の遍路ころがしを歩くため、朝7時に出発。



ご主人様と女将さんが玄関までお見送りをして下さったので、最後に宿の前で記念撮影をしていただきました。

ありがたいご縁に感謝です^^



宿を出発して歩き始めると、すぐ右手に東林庵というお堂がありました。

ご本尊はお薬師様のようです。

「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」



民宿金子やさんの前には、鶴林寺の最寄りである「生名」バス停があります。



金子やさんの前にある自販機で飲料水を購入。



遍路ころがしへ挑む前に、リアルゴールドを飲んで気合いを入れます!



金子やさんの前には古い道標が残っていました。



鶴林寺の登り口まで車で来られた三人組のお遍路さん。この先の道中で何度もお会いする事になります。



四国のみちの案内板をチェック。

鶴風亭のご主人さんが不動明王像を刻まれた、星の岩屋への道も記されていました。



鶴林寺への登り口には立派な石柱が建てられていて、ここから歩き遍路は左へ、車は右へと分岐します。



仕出川に沿って、鶴林寺へのへんろ道を進みます。



川では鴨さんがのんびりとくつろいでいます。

いつもここでお遍路さんを見送ってくれているのかな。



分岐点には解りやすい道案内を設置して下さっています。

ありがとうございます。



こちらの古い道しるべは丹波の方が建ててくださった物のようです。



しばらくは緩やかな登り坂が続きます。



こんな所にも道しるべがあります。



車道と歩きへんろ道はここで交差します。

歩きへんろ道は直進します。



山へ近づくと、少しずつ坂も急になってきました。



住宅の角にある小さなお社と遍路の影。



正面に見えるお山の上を目指して、一歩一歩進んで行きます。



次の分岐点には多くの道しるべが立っています。



中央の道標には、「鶴林寺二十丁」と刻まれていました。



ここから先は本格的な登り坂になります。



前日の雨から一転して、実に良いお天気です^^



次の分岐点では右へ。



山の中へ入る前にふと後ろを振り返ってみると、実に美しい景色が広がっています。



道はかなり急勾配になってきました。



木陰の道は前日の雨で落ち葉が慣れたままで、めちゃくちゃ滑ります。

登りだからまだ良いけど、下りだったら冷や汗ものです。。



西国の番外札所、花山院の参道並みの急勾配の道が続きます。



舗装された急勾配の道はキツいですね。。



再び後ろを振り返ってみると、さらに見晴らしの良い景色になっていました。



この木陰道も雨の後はめちゃくちゃ滑ります。

急勾配の坂道+濡れた落ち葉は危険度MAXです。。



木陰の道を抜けると正面に小屋が見えてきました。



平成22年に建てられた、茅葺きの遍路小屋のようです。

まだ歩き始めたばかりですが、せっかくなので少しばかり休ませていただきます。

小屋の隣にはトイレもありました。



小屋の中には、環境省からボランティアグループへの表彰状が飾られています。



私も自分の修行のためだけでなく、他者への奉仕の心を持ってお遍路をさせていただこうと心に誓っての記念撮影。



この日はとても長〜い道のりで写真がたくさんあるので、ここから先の道中記は、また次回の記事でまとめたいと思います。


ご覧いただきありがとうございました^^