令和六年三月二十七日
四国遍路五日目の記録の続きです。
昼前に第十七番井戸寺を打ち、次は第十八番恩山寺へ向かいます。
恩山寺まで約20kmの道のりなので、歩きだと4時間半くらいはかかりそうです。
しばらく来た道を戻り、分岐点からはそのまま南へ進みます。
次の分岐点に石仏やお墓が建っています。
お墓のそばにある道しるべを確認。
ここはそのまま直進します。
しばらく田園地帯の遍路道が続きます。
道端にひっそりと残る石仏と遍路の影。
田園地帯を抜けると住宅街へ入ります。
左手に神社の境内が見えてきました。
豊玉媛命(とよたまひめのみこと)がご祭神の王子和多津神社。
平成二十八年に建てられた、新しい記念碑に由緒が書かれています。
徳島線の踏切を横断します。
左手に見える建物は高齢者支援の福祉施設のようです。
木々で隠れそうになっている道しるべをチェック。
三つ並んでいる石のお社へ手を合わせます。
分岐点のカーブミラーに注目。
道しるべを確認して、お決まりのミラー越し自撮り。笑
交通量の多い国道192線が見えてきました。
横断歩道を渡り、左折して東へ進みます。
192号線は路線バスが通っています。
和田北バス停の前を通過。
チューオーという名のローカルなスーパーがありました。
徳島市内で数店舗展開しているようです。
徳島市の市街地へと続く192号線をひたすら歩きます。
和田東バス停前を通過。
この先の交差点で、信号待ちをしている家族連れの皆さんが手を振って「頑張ってくださいね〜!」と応援して下さいました^^
上鮎喰橋を渡ります。
橋から眺める鮎喰川。
橋の南側には市街地が見えています。
鮎喰川を越え、すぐ先にある袋井橋を渡ります。
広々とした駐車場のあるコンビニに立ち寄って飲料水を確保しておきました。
コンビニのすぐ先には松屋があります。
市街地は食事やトイレ休憩が出来るスポットがたくさんあるので安心感があります^^
鮎喰町一丁目のバス停。
加茂名バス停。
また左手にコンビニがありました。
次の交差点の右手には大きな公園があります。
むつみパーク蔵本という総合スポーツ施設のようです。
利用者が多く、賑わっていました。
公園内の公衆トイレをお借りします。
ありがとうございますm(_ _)m
むつみパークの前には薬師如来様の大きな名号石が建っていました。
「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」
次の交差点の右手には、徳島大学歯学部のキャンパスがあります。
医学部前のバス停。
そして次の交差点の右手には徳島大学病院があります。
阿波の遍路道沿いでは初めて見た、お馴染みの青い看板のコンビニ。
この先で、地元の方から声をかけられ、温かいコーヒーとお菓子をお接待をしていただきました。
飲み物やお菓子を自転車に載せて、いつも遍路道沿いでお接待をされているそうです。
昔ながらの遍路道にも詳しい方で、しばらくの間楽しくお話をさせていただきました^^
徳島の市街地にも歩き遍路宿があります。
位置的に微妙なところなので、宿泊する機会はほとんどないかもしれません。
左手にお城のような目立つ建物の病院があります。
いろんな物が目に入って、市街地を歩くのも面白いものですね。
佐古二番町の大きな交差点。
今度は丸亀製麺がありました。
四国へお遍路に来て、うどんの有名チェーン店へ入ろうとは思えないので勿論スルーします。笑
佐古一番町の交差点から右へ曲がり、南へ進みます。
こちらのコンビニでおにぎりを購入しました。
分岐点は曲がらずに直進。
佐古桟橋の手前に休憩所がありました。
小さな公園のスペースにベンチが置かれています。
さっき立ち寄ったコンビニで買ったおにぎりをいただきました。
こういう変わりダネのおにぎりを見るとつい気になって買ってしまうんです。笑
もちろん美味でございました^^
歌が刻まれた石碑が建っていましたが、詳しい事はよく解りません。
佐古川には、明治から大正時代にかけて造られた青石の石積み護岸が現在も残っているそうです。
佐古橋を渡り、さらに南へ進みます。
市街地にも、四国のみちの道標が立っています。
恩山寺まで11.9km。
やっと半分ほど進みましたが、まだまだ先は長いです。
交差点を越えてすぐ右手には三島神社の参道がありました。
そして少し先にはコンクリート造りの来福寺があります。
真言宗の寺院のようです。
続いて右手に東光寺、左手に円徳寺があります。
桟橋町二丁目の交差点から西へ進むと、突き当たりに阿波おどり会館があります。
阿波おどり会館のそばに遍路休憩所が見えたので、立ち寄る事にしました。
阿波踊りの笠の形をした遍路休憩所です。
ヘンロ小屋ノートが置いてあったので書き込みしておきました。
街中だけあって、お遍路さん以外にも観光客の書き込みも多かったです。
ヘンロ小屋ノートを片手に、いつものように記念撮影。
遍路道沿いで初めて銭湯を見ました。
ここでお風呂に入ったらそのまま帰りたくなってしまいそうです。笑
前泊した時にお世話になったホテルの前を通ります。
玩具店の前に懐かしの瓶入りコーラ自販機がありました。
見たのは子供の時以来かも?
遍路道沿いで初めて見たキリスト教の教会。
金毘羅下バス停の前を通過。
次の交差点の右手に金刀比羅神社の境内が見えました。
なかなか立派な佇まいの金刀比羅神社です。
川内町、鳴門市にも金刀比羅神社があり、阿波三金比羅と呼ばれているようです。
鳥居の前には大きな石燈籠が建っています。
10.24メートルの高さで、日本一大きい石燈籠だそうです。
歴史とみどりの街、二軒屋通り。
金毘羅神社の石燈籠がロゴマークになっています。
二軒屋通りを歩いているところで車が止まり、窓が空いて
「お先達さん!」と声をかけられ、中年の男性からペットボトルのお茶をお接待していただきました。
お遍路さんじゃなく、お先達さんと呼ばれるなんて恐縮ですm(_ _)m
ありがとうございました^^
金毘羅神社と同じ山内に忌部神社もあるようです。
参道の前から遥拝させていただきました。
市街地にも、歴史を感じる道標が残っている所があります。
二軒屋の大きな交差点で、西へ横断します。
金ちゃんラーメンで有名な「徳島製粉」の工場の前を左折。
牟岐線の踏切を横断します。
すぐ近くには二軒屋駅があります。
この先は道がややこしいので、しっかり地図をチェックしながら進みます。
地蔵堂や道しるべがあると、遍路道である事が解ります。
カーブミラーの道しるべシールをチェック。
しばらく住宅地の細い道を通ります。
住宅地に錫杖の音が響きわたります。
用水路沿いの道を通り、徳島南バイパス方面へ向かいます。
バイパスに合流する交差点を右折。
ここから先はお馴染みのお店を数多く見かける事になります。
バイパスなので非常に交通量が多いです。
以前から気になっていたのですが、歩き遍路を見かけた瞬間、あからさまにアクセルを強く踏んでエンジン音を唸らせながら通り過ぎて行く車があります。
歩道を歩いているので何も迷惑はかけてないはずなんですが。。
お遍路に対してあまり快く思っていない方達なのでしょうか。
交差点を過ぎ、大野橋を渡ります。
大野橋から眺める園瀬川。
大野東バス停。
次は多々羅川に掛かる三軒屋橋を渡ります。
左手にちょっと気になるラーメン屋がありました。
三軒屋バス停。
三軒家東バス停。
バイパス沿いは停留所間の距離も短く、区切りやすいポイントがたくさんあります。
飲食店はバイパスの北側に多く、南側はあまりお店がありません。
大松川橋を渡ります。
徳島南環状線との交差点を過ぎると、交通量が少なくなってきました。
四国のみちの小さな道標と遍路の影。
大松町バス停。
栗タルトで有名なハタダ製菓のお店がありました。
お遍路用品店もありましたが、車だと気付かずに通りすぎてしまいそうです。
とても目立つ立派な建物の仏具店。
勝浦川橋バス停。
勝浦川橋を渡ります。
恩山寺まであと5km。
勝浦川橋からの眺め。
バイパス沿いの歩道には、小さな道標がひっそりと建っています。
前原バス停。
少し緩やかな登り坂になり、JR牟岐線の上を通過します。
列車で新野や日和佐方面へ向かう時にはよく利用する路線です。
のぼり旗が建っている休憩所らしき建物が見えてきました。
露ヶ本遍路休憩所と書かれた札が掛けられています。
疲れてきたところだったので、ありがたく休ませていただきます。
中はこんな感じ。
ノートと、お接待のきんかんが置かれていました。
この日二回目となる、ノート書き込みと記念撮影。
ゆっくり休ませていただきました。
ありがとうございます^^
休憩所を出発したのが16:10だったので恩山寺の参拝時間には間に合わないかもしれませんが、札所に近いところまでは歩く事にします。
交差点の角に道標が建っています。
もうしばらくの間、バイパス沿いを歩く事になります。
やっと小松島まで来ました。
反対側の歩道を歩いていたら、マクドナルドに立ち寄ってここで区切っていたかもしれません。笑
久々に見た大きい道標。
芝生川を越えると、バイパスから離れて旧道を進みます。
道標と手書きの道しるべを確認して右折します。
ここから先、恩山寺までは宮倉徳島線を歩きます。
バスも通りますが、交通量も少なく静かな住宅地の道です。
恩山寺まで1.7km。
道しるべを確認しながら、しばらく道なりに進みます。
分岐点はそのまま直進。
次の分岐点の角には古い道標が残っています。
恩山寺八丁と刻まれています。
昔ながらの酒屋さん。
恩山寺まで1.2km。
あれ?
さっきの古い道標には八丁と書いてあったのに、距離が長くなってます。
現代の道しるべの方が信頼出来そうです。笑
この道標は風化していて文字が読めません。
地元の少年が、のんびりゆっくり歩く私を追い越して元気よく走り過ぎて行きました。
恩山寺の案内標識とバス停が見えてきました。
16:50に恩山寺バス停に到着。
この先の歩き遍路道を登っても17時には間に合いそうにないので、ここで区切る事にしました。
徳島駅方面行きのバスはタイミングが合わなかったので、立江方面へ向かうバスに乗ります。
第十九番立江寺の最寄りバス「立江小学校前」で下車。
バス停から10分ほど歩いて、立江駅に到着。
牟岐線の列車に乗って徳島駅へ戻り、帰路につきました。
徳島の市街地を過ぎ、いよいよ第二・第三の遍路ころがしの道へ近付いてきました。
この先もマイペースで無理せずぼちぼち進んで行きます。
20km以上の道のりを一回でまとめたので非常に長くなってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました。