令和六年 三月二十一日


四国遍路四日目の記録の続きです。

15:30に第十三番大日寺を出発し、次は第十四番常楽寺へ向かいます。


大日寺の山門を出て、遍路道を進みます。



歩き始めて間もなく、左手に「旅館かどや」右手には「名西旅館」がありました。

鍋石から歩き始めた場合は、大日寺で打ち止めにして宿泊する行程が良さそうです。



四国のみちの道標には、道しるべシールが剥がされた跡がありました。



常楽寺までは少し道がややこしいので、分岐点では地図を確認しながら進みます。



仏様やお墓の前を通る時は合掌礼拝させていただきます。



田園地帯の中、真っ直ぐ続く道を進みます。



歴史を感じる古い墓石が、一箇所に集められたかのように並べられています。

お供物も置かれていますが、地元の方が大切に守って下さっているのでしょうか。



こちらのお墓にも同じようにみかんが供えられていました。



Y字路の真ん中にお地蔵様が見えてきました。



お地蔵様へ合掌礼拝し、左の道を進みます。



次の分岐点の角には道しるべが見えています。



風化して文字は見えなくなっていますが、道しるべは右を指している事が辛うじて解ります。



しばらく細い舗装道が続きます。



次の分岐点では右へ進みます。



常楽寺まで1.3km。



ここから左へ進み、鮎喰川に掛かる「一ノ宮橋」を渡ります。



後ろを振り返ると、小さな仏様が並んでおられました。



一ノ宮橋へ繋がる道の入口に四国のみちの道標が建っています。



橋へ合流する所からは、杖はつかないようにします。



橋の上にも道標が建っていました。



一の宮橋には歩道があるので、安心して歩けます。

大日寺からのここまでの道中で7〜8人のお遍路さんとすれ違いましたが、この辺りは札所が集中しているため歩いてお参りされる方が多いようです。



橋を渡り終えた所に、常楽寺と国分寺を示す標識がありました。



交通安全のお地蔵様へ合掌礼拝。



しばらく207号線を進みます。



四国のみちの道標を確認して、左へ入ります。



ここから緩やかな登り坂が続きます。



橋の手前の道を右へ進みます。



次の分岐点では左の道を下ります。



道しるべシールはほぼ剥がれてしまっていますが、ここは左へ進みます。



左手に溜池が見えたら、常楽寺まであと少しです。



常楽寺は小高い山の中腹にあるので、緩やかな登り坂が続きます。



突き当たりを右へ進みます。



左手に、瑜伽大権現と刻まれた石柱とお社が見えました。

阿弥陀様とお薬師様を本地仏とする、神仏習合の神様がお祀りされているようです。



常楽寺の道案内を見て左へ。



新旧二つの道しるべが少し離れて建っています。



大己貴命(オオナムチノミコト)をご祭神とする日枝神社。

見どころが多そうな立派な神社ですが、立ち寄る余裕がないので鳥居の前から遥拝させていただきました。



次のY字路を左へ進むと常楽寺に到着です。



常楽寺は四国霊場で唯一、児童養護施設を運営されているという事もあり、門前は学校のような独特な雰囲気です。



階段を登って、本堂へ向かいます。



こんな所に数珠が置かれていました。

忘れ物、、ではないですよね?



石段を50段ほど登ると石の門が見えてきます。



門前で一礼し、境内へ入らせていただきます。



なかなか立派な佇まいの手水舎です。



柄杓も高級品が置かれています。



鐘楼も立派です。



断層が剥き出しになった自然の岩盤の境内は、「流水岩の庭」と言われています。

参拝者が歩く事によって、険しさが緩くなったそうです。



常楽寺の本堂。

ご本尊は四国霊場で唯一の弥勒菩薩様。

「おん まいたれいや そわか」



本堂の手前にはあららぎの巨木が立っています。



木の上にはお大師様の像がお祀りされていて、あららぎ大師と呼ばれています。



ズームアップで撮影。



続いて大師堂へお参りさせていただきます。

「南無大師遍照金剛」



大師堂の向かいには中央に無縁塔、左手には修行大師様、右手には前住職様の胸像が建てられています。



お参りを終え、納経所へ向かいます。

今回初めて、御住職様に納経印をいただく事が出来ました。

ありがたい限りですm(_ _)m



常楽寺周辺のスポットでは、自転車の貸し出しもあるようです。

でも常楽寺への坂道は自転車だとキツいかも。。



境内から続いてる遍路道を歩き、次の第十五番国分寺へ向かいます。



門へは戻らずに、奥之院方面へ続く道を進みます。



左手に八幡神社、正面に奥之院のお堂が見えてきました。



奥之院「慈眼寺」へお参りさせていただきます。



ご本尊は十一面観音様。

「おん まか きゃろにきゃ そわか」



杉の木に刻まれたお地蔵様がお祀りされた、生木地蔵尊のお堂。



こちらは大師堂。

「南無大師遍照金剛」



奥之院から自然石の階段を下ります。



舗装路へ出ると、国分寺までは800メートルほどです。



国分寺まであと350メートル。

この区間は距離が短いので、バスツアーの方々も歩いてお参りする事が多いようです。



道中左手にある、岩舟地蔵尊へお参りさせていただきます。



真言宗の八祖大師様もお祀りされているようです。



国分寺までは、住宅地の遍路道が続きます。



六地蔵様へ合掌礼拝。



国分寺のバス専用駐車場前から、左側の道を進みます。



右手に国分寺の本堂が見えてきました。



正面に山門が見えた頃には、16:50を過ぎていました。

滑り込みでのお参りとなりそうです。



第十五番「国分寺」に到着。

金剛力士様はおられませんが、立派な山門です。



手水場は常楽寺とは正反対で、簡素な造りです。



鐘楼も立派です。



見事に手入れされた松の木の前には、奈良時代に建てられた七重塔の基石が今も残っています。



お参りしていると納経終了時刻に間に合いそうにないため、やむを得ず先に納経印をいただく事にしました。

本堂で御本尊のお薬師様へお詫びし、お勤めをさせていただきます。

「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」



最後に大師堂へ。

本日も一日無事に歩かせていただいた事を御礼申し上げました。

「南無大師遍照金剛」



大師堂の左手には烏枢沙摩明王堂があります。

わが家のお手洗いには、以前、国分寺で授与していただいた烏枢沙摩明王様のお札をお祀りしています。



「おん くろだのう うんじゃく」



阿波国分寺と言えば、一番の見どころは庭園なのですが、またの機会にゆっくりと拝観させていただこうと思います。


この日は国分寺で打ち止めとし、バスが通っている区切りの良いところまで遍路道を歩く事にしました。



国分寺の西側の道を北へ進みます。



分岐点から車の場合は直進、歩きの場合は右折します。



四国のみちの道標も右を指しています。



次の分岐点を右折。



しばらく住宅地の細い道を進みます。



この辺りは、カーブミラーの支柱に四国のみちの道しるべが取り付けられている所が多いです。



住宅のそばにぽつんと立つ道標。



住宅地を抜けると、田園地帯の道が続きます。



すぐ左側にはとても交通量の多い192号線が通っていますが、遍路道は滅多に車が通らないので安心して歩けます。



国分支援学校前を通過します。



こんな所に、ブロックの上にお祀りされている仏様がおられました。

そばには風化した道標も建っています。



再び住宅地へ入りました。



観音寺のある通りに出るまで、道なりに北へ進みます。



徳島珈琲の自販機は離れた所からでもすぐに解りますね。



国分寺から歩き初めて25分ほどで第十六番「観音寺」の前に到着。

お参りするのはまた次回になるので、山門前から遥拝させていただきました。



バス停まで、もう少し遍路道を歩きます。

道しるべには第十七番「井戸寺」まで4.0kmと書かれています。



観音寺から約1km歩き、府中宮前からバスに乗ります。



最後に、神社の掲示板越しに自撮り。



徳島駅からは、いつものように高速バスに乗って帰路につきました。



この日は神山高校前〜府中宮前まで歩き、記録は43963歩でした。



次回は第十六番観音寺から打ち始め、徳島の市街地をひたすら歩く事になります。

2週間に一回のペースでの区切り打ちなのでまだまだ先は長いですが、春のうちには阿波の札所を打ち終える事を目標に頑張ろうと思っています。


最後までご覧いただきありがとうございました。