令和六年三月二十一日
四国遍路四日目の記録の続きです。
橘谷の休憩所を出発し、引き続き県道21号線を歩きます。
鮎喰川沿いには、懸造りの家が立ち並んでいました。
おや?落石防止柵のコンクリート基礎に洞窟のような凹みがあります。
気になる所は欠かさずチェック。
仏様がいらっしゃるようなので拝ませていただきましょう。
お不動様がお祀りされていました。
補修された形跡がありますが、古の時代からこの地におられたのでしょうね。
合掌礼拝。
ガードレール沿いには注意喚起の札が立っていて、落石の多い場所のようです。
ふと足元を見ると、木の実がたくさん落ちていました。
神山温泉からは8.8km進んでいます。
歩道のない区間がずっと続くので、安全のために右側を歩きます。
広野川口バス停前を通過。
分岐点はスルーして、21号線を道なりに進みます。
広川橋を渡ります。
鮎喰川に掛かる橋の向こうに、多くの建物が立ち並んでいます。
橋の手前には真新しい記念碑が建てられています。
阿野橋は平成27年から掛け替え工事が行われ、平成30年に完成したと記されていました。
かつては出水ごとに交通が途絶え、住民の通行に大きな支障があったそうです。
渡舟跡には今でも立派な燈籠が残っているようです。
玉が峠ルートを歩いた場合も、この阿野橋を渡って来た地点で合流する事になるようです。
橋を渡って来る女性のお遍路さんを見かけました。
つばめ観光さんの駐車場には、マイクロバスとワゴン車が停まっています。
車で焼山寺へのアクセスする際には何度もお世話になりました^^
左手には広野小学校が見えました。
そろそろトイレに行きたい。。
と思っていたら絶妙なタイミングで嬉しい看板を発見!
広野小学校のそばにある公衆トイレを利用させていただきます。
トイレの前にはベンチもあって、休憩出来るようになっています。
ありがたやありがたや。
この日二つ目に見た、新しい遍路道の道標。
焼山寺から19km進み、大日寺まで5.4km。
あともう少しです。
道標の少し先に自動販売機がありました。
少し気になる立札があるので見に行ってみます。
十三番奥之院「建治寺」への道案内でした。
気軽に立ち寄れる所ではなさそうなので、いつか通し打ちが出来る機会があればお参りしてみたいですね。
道案内の下には手書きの道しるべがありました。
大日寺まで4.5km。
気になるスポットがあれば、道を横断して行ったり来たりしてスマホを片手に写真撮影。
端から見れば、私のお遍路は修行ではなく単なる道楽にしか見えないかもしれません。笑
キャンプ場軽井沢は、テント持ち込みの素泊まりで一泊千円。
完全野宿の歩き遍路さんには嬉しいスポットでしょうね。
ここを下るとキャンプ場へ行けるようです。
阿野 南馬喰草
馬喰草は「まくぞう」と読みます。
鮎喰川沿いの眺めもなかなか良いですね^^
鮎喰川と並行する21号線を延々と進んでいます。
しだれ桜の木がたくさん生えているスポットがありました。
「日本一美しいしだれ桜のまち」
歩いたのは二週間ほど前だったので、この記事を書いている今が一番の見頃なんでしょうね。
川の対岸には高瀬団地が見えました。
県庁まで18km。
少しずつ徳島の市街地へ近づいてきています。
神山森林公園イルローザの森の道案内。
右手にある商店の窓には大日寺への道案内が貼られています。
お食事・民宿の「やすらぎ」さんは現在素泊まりのみで食事の提供はされていないそうです。
この辺りから交通量も多くなってきました。
交差点の角には時代を感じるフードショップがありました。
神山高校前からの道中では、コンビニはまだ一つしか見ていません。
行者野のバス停前を通過。
なんだかカッコいい地名ですね^^
久々に見た矢印の道しるべシール。
つばめ観光さんの営業所。
少し疲れてきたので、ベンチに座って一休み。
ベンチのそばには地蔵堂があったのでお参りさせていただきました。
劣化した道しるべシール。
神山温泉から12km進みました。
左手にとても目立つ大きな石碑があります。
石自体はかなり古そうですが、刻まれている文字は比較的新しいように見えます。
「大師茶屋」
と刻まれていますが、詳しい事は不明です。
ここから徳島市内に入ります。
左に大きな木がありますが御神木でしょうか。
徳島市の指定保存木のようです。
手前には三体のお地蔵様が並んでいます。
「船盡比賣神社」
詳しい情報がないので読み方が解りませんが、ネット上では古事記においても重要な場所だという口コミがありました。
御祭神は船盡比賣命様で、歯の痛みを治す神様として地元の方々から信仰されているようです。
詳しくはこちらの石板をご覧ください。
手水場も歴史を感じる佇まいです。
船盡比賣命様、お参りさせていただきありがとうございました。
神社のあった集落を過ぎると、しばらく田園地帯が続きます。
電柱に貼られている道しるべシールをチェック。
少し荒れた様子の地蔵堂へ合掌礼拝。
外国人の方にも解りやすい、英語の道しるべもありました。
あ、ここが第十三番奥之院の道案内に書かれていた酒屋さんのようです。
こんなに遠かったんですね。。
酒屋さんから右へ入ると、建治寺へ行けるようです。
四国三十六不動霊場ののぼり旗が立てられていました。
建治寺は四国三十六不動尊霊場の第十二番札所のようです。
久々につくしを見ました。
春の訪れを感じます。
ちょっと気になるうどん屋さんがありましたが、なんだか入り辛い雰囲気。。
建治寺を示す石柱のそばに地蔵堂がありました。
酒屋の手前から入る道とはまた異なるルートですが、こちらが本来の参道なのかもしれません。
このあたり何故か?事故多発地帯。
気をつけて歩きますm(_ _)m
真新しいコンクリート造の地蔵堂へ合掌礼拝。
徳島カントリー倶楽部の看板。
あ、右手に遍路小屋らしき建物が見えてきました!
お遍路さん休憩所「おやすみなし停」
かなり疲れてきたので、ありがたく利用させていただきます。
中はこんな感じ。
お大師様がお祀りされていたので、休憩の前にお参りさせていただきます。
「南無大師遍照金剛」
廃材リサイクルで建てられた、お遍路さん専用の休憩所のようです。
「まだまだ先は長いです、お気をつけていってらっしゃい。」
「反射材プレゼント」
至れり尽くせりで本当にありがたい限りです。
ゴミを捨てていくマナーの悪い方もおられるのですね。。
お接待をする心が萎えてしまうのも当然です。
お祀りされている弘法大師像の由来。
トンネルを歩く事も多くなりそうなので、反射材を一ついただきました。
冷蔵庫にはお接待のみかんが置かれています。
休憩所に置かれているノートの表紙には、ありがたいメッセージが書かれていました。
ノートに書き込みして記念撮影。
休憩所を出発し、大日寺まであと2km。
府中殿遺蹟と刻まれた石柱のそばにお祀りされている仏様へ手を合わせます。
こんな所にもポツンと仏様がおられました。
この道を進むと西福寺があるようです。
あずま橋を渡ります。
入田東バス停を通過。
しばらく山間の道が続きます。
神山町からの道中で二つ目のコンビニがありました。
再び左手に鮎喰川を見ながら歩きます。
あ、右手に大日寺の駐車場が見えてきました!
旅館の先に大日寺の本堂が見えます。
第一番からの道中では札所間の距離が最も長い区間を歩き、やっとの思いで到着です。
朝9時前から歩き始めて、第十三番「大日寺」山門前に到着したのは15時過ぎでした。
一礼して境内へ入らせていただきましょう。
手水舎でお清めをし、
鐘をつかせていただきます。
手水舎の隣には子安地蔵様。
その隣には聖観音様がお祀りされています。
本堂へお参りさせていただきます。
ご本尊は十一面観音様。
「おん まか きゃろにきゃ そわか」
続いて大師堂へ。
「南無大師遍照金剛」
お参りしているとバスツアーの団体さんが到着され、先導されている先達様から「歩き遍路頑張ってください!」と激励のお言葉をいただきました^^
招霊木のそばにお祀りされているしあわせ観音様へ手を合わせます。
本堂の左手前に建つ地蔵堂。
お参りを終えて納経所へ行くと、ツアーの添乗員さんが大量の納経帳や掛軸に納経をいただかれている最中でした。
この後焼山寺へ向かわれるようで、納経が16:30までなので大急ぎで行かないと間に合わないと焦っておられました。
団体ツアーだとスケジュールに追われて大変な事も多いだけに、納経が終わるまでゆっくり待たせていただける余裕があるのは、何とありがたい事なんだろうとしみじみと感じました。
納経所の前にはお接待のみかんが置かれていましたが、この日は他にたくさんのお接待をいただいたので遠慮しておきました。
大日寺を打ち終え、向かいにある一ノ宮神社へ参拝させていただきます。
本殿の前には一対の神馬の像が建っています。
狛犬ならぬ、狛馬とでも言うのでしょうか。
境内に、徳島市指定保存木の杉の木があります。
本殿にて、二礼、二柏手、一礼にてお参りさせていただきました。
ありがとうございますm(_ _)m
大日寺と一宮神社のお参りを終えた時点で15:30。
ここから先は札所が集中しているので、行ける所まで頑張る事にしました。
この先の道中記は次回へ続きます。
ご覧いただきありがとうございました。