令和六年 三月二十一日


四国遍路四日目の記録です。

早朝から前回区切った地点へ向かうために、この日も徳島で前泊しました。

いつものように高速舞子から徳島行きのバスに乗車。



徳島駅から両国橋経由で歓楽街方面へ向かいます。



たくさんの飲食店が立ち並ぶ徳島の歓楽街。



この日はこちらのホテルに宿泊しました。

徳島駅から徒歩十分圏内のエリアでは、4000円程度で宿泊出来るリーズナブルなホテルがたくさんあります。



しっかりと睡眠を取り、翌朝は新町川沿いを歩いて徳島駅へ向かいました。

お遍路日和のいいお天気です^^



徳島駅前の13番乗り場から、神山線のバスに乗車します。

私以外にも三人のお遍路さんが同じバスに乗りました。



外国人のお遍路さんがどうやら第二十番の鶴林寺へ行きたかったようで、乗るバスを間違えてしまったと途中下車されました。


鶴林寺方面のバスはさらに本数が少ないのでかなりのタイムロスになってしまいお気の毒です。。

外国人の方にはやっぱりハードルが高いですね。


バスは約10分ほど遅れて、神山高校前に到着。



国道438号線を歩いて大日寺を目指します。



歩き始めるとすぐ左手にコンビニがあるので、飲み物を調達してお手洗いを済ませておきます。



約3km離れた所に、日本の滝100選の一つである「雨乞いの滝」があるようです。

車で巡る機会があればぜひ立ち寄ってみたいスポットです。



歩き始めて最初のお参りスポットはお稲荷さんでした。



隣には新しくて綺麗な地蔵堂が建っています。



野間谷橋を渡ります。



のどかな風景を眺めながらゆっくり歩く至福の時間。

今の時代、歩き遍路が出来るのは本当にありがたい事です。

四国へ訪れる事が難しい方へも、お大師様の功徳が届きますようにと祈りながら歩かせていただきます。



道中右手には、豆腐の製造販売をされている千田商店がありました。

まだ営業時間前でしたが、美味しい豆腐が買えるそうです。



みんなで創ろう 賑わう街なみ わが郷土


近年は、神山町へ移住してお洒落なお店を出店する若者が増えてきているという話を聞いた事があります。



歩き始めて最初の給水スポット。

自販機を見かけたら飲料水を確保しておくと安心です。



松井工芸さんの前には休憩用のベンチが置かれていました。

私はまだ歩き始めて間もないので、休まず先へ進みます。



新しい遍路道の道標。

焼山寺からは9.7km進み、大日寺まであと17km。

まだまだ先は長いです。



街中ではほとんど見かける事のない石材店もありました。



「庭石在庫あります」と書かれた札が建てられています。



正面に見えている体育館のような建物は、神山町の農村環境改善センターでした。



お食事処「まつうら」さんでは、リーズナブルで美味しい食事がいただけるようです。



道路標識が見えてきました。

分岐点が近付いたら、地図をチェックします。



道なりに正面へ進みます。



後ろを振り返ると、文化橋と神山中学校が見えました。



コンクリート造の地蔵堂があったのでお参りさせていただきます。



お地蔵様へ合掌礼拝し、写真を撮るとガラス越し自撮りになってました。笑



道の駅神山まで500m。

この日最初のトイレ休憩スポットです。



徳島市までは25km。



右手に道の駅が見えてきました。



道の駅の公衆トイレを利用させていただきます。

ほどよい地点にあるので助かりましたm(_ _)m



神山町のガイドマップをチェック。

行った事のないスポットがたくさんあります。



道の駅を出発し、上角谷橋を渡ります。



右手にある「栗カフェ」さんでは、神山町の見どころ案内をしていただけるようです。

料理も美味しいようで、口コミでも高評価のレビューがたくさんありました。



少し歩くと、左手にもカフェがありました。

自家焙煎珈琲で、こちらもかなり評価が高いお店のようです。



向かい側には、番外霊場の「吉祥院」があります。



真言宗御室派の寺院のようです。

一礼して境内へ入らせていただきます。



平成十四年、約四百年ぶりに復興させたため、まだまだ発展途上との事。

正面に見える建物が本堂のようです。



小ぢんまりとした境内ですが、とても綺麗に整備されています。



御本尊は珍しい般若菩薩様。

「おん ぢしり しゅろだ びじゃえい そわか」



吉祥院の縁起。



御住職の夢枕に現れたという、すだちを持った姿の観音様。

その名も「すだち観音」

唯一無二の仏様ですね^^



すだち観音様の由来。



国道沿いはバス停も多いので、区切りやすいポイントがたくさんありますね。



徳島では珍しいセルフの製麺所もあるようですが、残念ながら営業時間前なのでまたの機会に。



鍋岩からの道中で久々に見た道しるべ。

大日寺まであと15km。



立岩神社と元山への道しるべもありました。



ここから緩やかな上り坂へ入ります。



コンクリート造の地蔵堂の隣には、行き倒れになったお遍路さんのお墓が建っていたので合掌礼拝させていただきました。



左手に分かれ道と、初臼不動院の看板が見えてきました。



初臼山参詣道と刻まれた道標が建っています。



この道を進むと不動院へ行けるようですが、軽く寄り道出来るような所ではなさそうです。



438号線を延々と歩いてきています。

神山町に合併されましたが、この辺りは鬼籠野(おろの)村だったようです。



鬼籠野の歩道は苔むしている所が多かったです。



阿保坂のバス停前を通過。



右手に休憩所がありました。

まだまだ休まなくて大丈夫です。



提灯が飾られている所がありましたが、何かイベントがあるのでしょうか。



鬼籠野千歳橋を渡ります。



大日寺への道路標識を見て、次のT字路を左折し、国道438号線から、県道21号神山鮎喰線へ入ります。



大日寺前を経由する路線バスはこの道を通るようです。



そろそろトイレに行きたくなってきたな。。と思っていたら、ありがたい看板がありました。



道路標識は、国道438号を進むと徳島方面、21号線を進むと一宮と示しています。



久保橋を渡ります。



第十八番の恩山寺や小松島方面への案内板もありました。



左手に学校がありますが、駐車場とトイレが一向に見当たりません。


調べてみると、この学校は既に廃校になっているようなので、グラウンドが臨時駐車場として利用されているのでしょうか。



学校跡の敷地内をウロウロしていると、鬼籠野公民館がありました。

自由に出入り出来るようになっていたので、こちらでトイレをお借りしますm(_ _)m



用を済ませて一安心。

再び頑張って歩きます。



「ありがとう、今日も一日やさしい運転。」

と書かれていますが、車はかなりのスピードで通り過ぎて行きます。



道中左手に少し開けた駐車スペースとベンチがありました。



しだれ桜の木に、権現山と書かれた札が取り付けられています。

遥拝所なのでしょうか。



一応、訪れた記念に自撮り。笑



ふと足元を見ると、ズボンに大量のくっつき虫が付いていました。。



ここから先は立見峠で、しばらく上り坂が続きます。



峠を越えると、左手に分かれ道があります。

地図を調べると、寺院があるようなので立ち寄ってみる事にしました。



細い道の先に、お寺らしき建物と塀が見えています。



境内からは人の声が聞こえてきました。



おお、何と高野山真言宗です!

お大師様に引き寄せられたかのように感じます。

「南無大師遍照金剛」


境内では地元の方々が清掃をされていました。

美しいのぼり藤が見られる事で人気のお寺のようです。



再び21号線へ戻り、喜楽中橋を渡ります。



上り坂の先にトンネルが見えてきました。



第一番から歩き始めて、初めてのトンネル越えです。



2009月7月に出来た、まだ新しいトンネルのようです。



一応歩道はありますが、めちゃくちゃ幅が狭いです。

車が通るたびに冷や汗ものです。

500メートルほどですが、かなり長く感じました。



やっと出口が見えてきて一安心。



トンネルを越えると、しばらく下り道が続きます。



周りには民家が全く見当たりませんが、バス停があります。

少し離れた集落の方が利用されるのでしょうか。



ミラー越しに自撮り。

錫杖のついた赤杖は離れていてもよく目立つ事が解りますね。



橘谷橋を渡ります。



川の名称は鬼籠野谷川。



左手に休憩所が見えてきました。



少し疲れてきたのでこちらで休憩させていただきます。



現在地は橘谷。



「出会う人 一人一人がみな大師」

「一日一笑」

ありがたいお言葉です^^



ちょうどお昼の時間なので、ここでおにぎりをいただきました。

腹持ちが良くて軽い食べ物をかばんに忍ばせておくと、いつでも好きなタイミングでエネルギーチャージ出来るので安心です^^



休憩所に大きな鏡があったので、鏡越しの自撮り。笑



まだまだ先は長いので、ここで一旦区切らせていただきます。

距離が長いのでなかなか札所へ辿り着きませんが、道中にはお参り出来るスポットもあるので楽しく歩ける区間でした。

この先の道中記は次回へ続きます。


ご覧いただきありがとうございました。