令和六年三月二日


四国遍路第二回目の記録の続きです。


昼前に十楽寺を打ち終え、食事休憩は取らずに次の第八番札所へ向かいました。



道路標識の案内では、熊谷寺まではショートカットで約3.5km。

旧へんろ道を歩く場合はもう少し距離が長くなります。



数百メートル歩いても、道しるべの案内ではあと3.5kmです。



高尾谷橋を渡ります。



文字が読めなくなった古い道標のそばには、新しい道しるべが貼られている所が実に多いです。

ありがとうございます。



道中右手に「憩いの家 観音庵」という札が掛けられた建物がありました。



どのような観音様がお祀りされているのか気になって中を覗いてみましたが、お姿はよく見えませんでした。

ベンチが置かれていて休憩出来るようになっています。



塀と同化するようにひっそりと建っている道しるべ。



細い道が延々と続いていますが、地図で調べてみると県道235号線のようです。



宮川内谷川に掛かる橋を渡ります。

文字が風化していて読めないので、正式な橋の名称は不明です。



橋の左手には運送会社の大きな建物が見えました。



珍しいお菓子の自販機を発見。

ランプが付いていないので現在は稼働していないようです。

商品ラインナップを見る限りでは、ほんの数年前までは販売されていたように思えます。



新旧2つの道しるべと、横断歩道の押しボタン。

なんともミスマッチな組み合わせ。笑



熊谷寺まで2.3km。

住宅の先にお堂が見えてきました。



お祀りされている仏様は分かりませんが、合掌礼拝しお参りさせていただきました。



御所名物 たらいうどんの製麺所。

たらいに満杯のうどんを食べたいくらいにお腹が空いてきました。。



板野十六地蔵 第四番札所の延命地蔵様。



電柱のそばにひっそりと残る古い道標。



阿波市観光協会ののぼり旗が立てられた「涼堂」という休憩スポットがありました。

中には自販機やガチャが設置されていて、キャロライナリーパーという激辛の香辛料も販売されているようです。



この日はとても寒かったので、暖かいあめ湯を購入。

温まるし糖分チャージで空腹感も満たされました^^



一見民家のようですが、明らかに仏様がお祀りされたお堂だと思われる建物があります。



玄関横に掛けられている札を見ると、この町の集会所である事が分かりました。

仏様のお名前が分からない所では、オールマイティなご真言

「おん ろかろか きゃらや そわか」

をお唱えするのも良いかもしれません。



集会所の向かいには、お墓や供養塔が立ち並んでいました。

合掌礼拝。



正面に道路標識が見えてきました。



国道318号線との交差点のようです。



車の場合は右折して2kmで熊谷寺ですが、歩きの場合は正面へ進みます。



平坦な舗装路が続くので足取りも軽く進めます。



お決まりのミラー越し自撮り。笑



へんろ道の古い道標。



右手に御所神社の鳥居がありましたが、神社へはここから長い参道が続くようです。



左手に休憩所らしき建物が見えてきました。



休憩所のある土地は、第66代内閣総理大臣の邸宅跡のようです。



一番から歩いてきた道中では初めての、ヘンロ小屋プロジェクトを支援する会の方によって建てられた休憩所です。



休憩所の中には、お遍路さんの思いを綴った詩が刺繍されたタオルがかけられています。



今日もお天道様に逢える幸せ

ありがたや ありがたや



ヘンロ小屋ノートに第57号と書かれているので、近年建てられたばかりの新しい小屋のようです。



ノートに書き込みをして、記念に自撮り。



少し休憩してリフレッシュ出来たので、引き続き頑張って歩きます。

ここまで来れば熊谷寺まであと少し。



徳島自動車道の下を通過します。



正面にに熊谷寺の大きな山門が見えてきました。



四国八十八ヶ所で最大級の大きさを誇る、第八番「熊谷寺」の山門前に到着。

歩きだと山門から境内へ入れるので、より気持ちが引き締まります。



金剛力士様へ合掌礼拝。



こちらも御立派です。



三月下旬頃には、山門から先は見事な桜のトンネルが出来上がります。



車やバスも通る事の出来る広い参道の入り口には、熊谷寺の大きな石柱が建っています。



早咲きの蜂須賀桜が立ち並ぶ参道を進みます。



見ごろまではあと少しといった感じですが、綺麗な花たちが歓迎してくれているかのようでした^^



熊谷寺の駐車場の左手にある階段から、本堂方面へ向かいます。



車で参拝の方も、まずはここで一礼します。



しばらく石柱が立ち並ぶ参道を進みます。



左手には、胎蔵界の大日如来様が祀られた立派な多宝塔があります。



中門で一礼し、真っ直ぐ続く階段を登ります。



手水舎の横には、旅館の八幡さんの案内板が立っていて、ここから先の道中ではよく見かける事になります。



左手には鐘楼とお大師様。



正面に本堂、左手の階段を登ったところに大師堂があります。



熊谷寺は本堂内へ入ってお参りさせていただきます。

御本尊は千手観音様。

「おん ばさら たらま きりく」



階段を登って大師堂へ向かいます。



階段を登ってすぐの所にお杖立てがあり、ベンチも置かれています。

雨の日でも濡れずにゆっくりお勤めが出来るようになっています。



お大師様、ここまで無事に歩かせていただきありがとうございます。

「南無大師遍照金剛」



大師堂の前には奉納経用紙が置かれていて、祈願事を書いて浄財をお納めすると、毎月21日のお大師様の縁日に祈願していただけるようです。



八時半に地蔵寺前から歩き始め、熊谷寺を打ち終えた時点で13時。

この辺りは近くにバスが通っておらず、駅までもかなり距離があるので、このまま行ける所まで進むしかありません。


この先の道中記はまた改めて書きたいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。