令和六年三月二日
本年2回目の四国八十八ヶ所区切り打ちのため、引き続き徳島へ行ってきました。
今回は夜に徳島入りし、駅近くの遍路道沿いにあるホテルに宿泊します。
リーズナブルな価格のビジネスホテルで、大浴場とサウナもあり、翌朝からのお遍路に備えてゆっくりと休む事が出来ました。
翌朝は徳島バス鍛冶屋原線の始発に乗り、前回打ち止めとなった札所まで移動します。
同じバスに乗っていた海外のお遍路さんへ道案内をすると、お接待の品をいただきました^^
前回は第五番地蔵寺で打ち止めだったので、まずは地蔵寺の山門前へ向かいます。
地蔵寺山門前に到着。
ここから次の札所へ向けて歩き始めます。
道しるべを確認しながら、旧撫養街道方面へ向かいます。
お地蔵様へ合掌礼拝。
第六番安楽寺へのへんろ道は、ほとんどの区間が旧撫養街道です。
古い石標を見かけるとつい足を止めてしまいます。
安楽寺までまだ4.7kmあるので、1時間以上かかりそうです。
板野町から上坂町へ入りました。
上坂町へ入ると、右手に八坂神社がありました。
文政年間の大きな鳥居から石段の参道が続いていて、素戔嗚命がお祀りされているようです。
鳥居の前から遥拝させていただきました。
さらに進むと、四国別格二十霊場の第一番「太山寺」への分かれ道がありました。
今回は別格霊場まで足を延ばす余裕がないので、またの機会に。
あと3.1km。
今回は慌てずのんびりゆっくりペースで行けるところまで参ります^^
今度は左手に雰囲気の良い葦稲葉神社がありました。
倉稲魂命と鹿江比賣命がお祀りされているようです。
鳥居で一礼し、本殿へ参拝させていただきました。
泉谷橋を渡ります。
橋を渡るとすぐ右手に休憩所があります。
1日で一番から六番までお参りする時にはきっとお世話になるでしょうね。
へんろみちを示す新しい道標がありました。
ここでほぼ中間地点のようです。
この交差点で右折すれば川北街道ですが、このまま直進して引き続き旧撫養街道を進みます。
第一番からの第六番までの道中では、みかんの木をよく見かけます。
みかんの木のそばにはお地蔵がおられました。
板野十六地蔵の第五番札所のようです。
四国では交通量の少ない細い通りでもガソリンスタンドをよく見かけます。
閉業している所がほとんどですが、こちらは営業中でした。
高野山真言宗の「寳蔵寺」
御本尊は薬師如来様のようです。
本堂の左手には不動堂が建っています。
地蔵寺から安楽寺への道中には、昔からのへんろ道と書かれた札が至る所にあります。
上坂町いやしのみちつくり実行委員会の方々が建てて下さっているようです。
ありがとうございます。
安楽寺まで0.9km、あとひといきです。
「ようこそ 昔からの へんろ道」
上坂町は立派な神社も多いですね。
こちらは松島神社です。
松島神社の境内には桜の木がたくさんあるようですが、向かいの駐車場には花が咲き始めている木がありました。
これは早咲きの寒桜でしょうか?
花に詳しくないのでよく分かりません。
正面に川北街道が見えてきました。
こちらの古い道しるべには「播磨国加古郡 施主」
と読める文字が刻まれています。
私の地元からすぐ近くの町の方が建てられたようです。
安楽寺まで500メートル。
ここから船戸切幡上坂線に入ります。
車やバスで巡拝する方にもお馴染みの道ですね^^
安楽寺の駐車場が見えてきました。
駐車場には、近年オープンしたばかりの「祈りの仏具店」が建っていました。
宝塚にある巡礼用品店のいっぽいっぽ堂さんが新たにオープンさせたお店で、仏具販売の他にお焚き上げサービス等も行っておられるようです。
ずっとトイレを我慢していたので、お参りの前にまずは用を済ませておきましょう。
第六番「安楽寺」に到着。
一礼して境内へ入らせていただきます。
山門の内部には、徒歩巡拝全国友の会について記された銅板が飾られています。
広々とした境内。
まずは正面の本堂へお参りさせていただきます。
参道の左手には多宝塔が建っています。
内部は五智如来様がお祀りされており、極彩色の仏画や彫刻で浄土を表現されているそうですが、まだ内部を拝観させていただいた事がありません。
多宝塔の回りを歩くと、四国八十八ヶ所のお砂踏みが出来るようになっています。
本日最初のお勤めをさせていただきます。
こちらは堂内でお参りするので、読経の声がよく響きます。
納経所の職員さんにも丸聞こえなので、慣れないうちはちょっとハードル高めかもしれません。笑
御本尊は薬師如来様。
「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」
安楽寺の大師堂。
堂内中央には平成の名仏師・松本明慶氏作のお大師様、両脇には不動明王様、愛染明王様がお祀りされています。
「南無大師遍照金剛」
おや?厄除けのさか松はどうなってしまったんでしょう。。
立派な茅葺きの方丈
聖徳太子様が乗られていた馬の綱をとめられていたと伝わる「大師駒の繋ぎ石」
安楽寺を打ち終え、山門前から続くへんろ道を歩いて次の札所へ向かいます。
しばらく、安楽寺の土塀沿いの道を真っ直ぐ進みます。
分岐点には地蔵堂と古い道しるべがありました。
「右 へんろみち 真念」と刻まれているように見えます。
次の十楽寺までは距離が短いので、あと0.4km。
落ち着いた雰囲気の熊野神社。
こちらの石標は、嘉永七年 念唱光明真言百万遍供養塔
と読めます。
十楽寺を示す標識が見えてきました。
標識のそばには、十楽寺の石柱と古い道標が建っています。
道標のすぐ先に山門が見えています。
第七番 十楽寺に到着。
山門を入ってすぐ正面には、風車を持ったたくさんのお地蔵様がおられます。
階段を登って、遍照殿の下を通り本堂へ向かいます。
遍照殿の前にも石柱が建っています。
遍照殿の内部には愛染明王様がお祀りされており、良縁を結びたい場合は左から、悪縁を断ち切りたい場合は右から入ってお参りします。
この日のお遍路に出かける直前に嫌な思いをする出来事があったので、思わず右から入ってお参りしてしまったのですが。。帰った翌日に早くも悪縁が切れる出来事が起こってしまいました。
愛染明王様おそるべし。。
遍照殿を過ぎると正面に本堂があります。
御本尊は阿弥陀如来様。
「おん あみりた ていせい から うん」
続いて大師堂へお参りします。
本堂の左手にある階段を登ります。
十楽寺の大師堂。
参拝者も少なく静かで、ゆっくりとお参りが出来てありがたい限りです。
「南無大師遍照金剛」
次の札所まで、遍路道を歩くと4.5km。
十楽寺のすぐ向かいには、お遍路さんのための食事処「まんま家」があります。
十楽寺を打ち終えた時点で昼前だったので立ち寄ろうか迷いましたが、食欲よりも遍路欲の方が上回っていたので何も食べずに先へ進む事にしました。笑
この日の道のりはまだまだ続くので、一旦区切らせていただきます。
現在、第3回目の区切り打ちの最中なので、続きはまた後日少しずつ書いていきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました^^