令和六年二月十七日


四国遍路第1日目の続きです。

金泉寺を打ち終え、第四番大日寺への道順を確認。



大日寺までの距離は4.9km、徒歩で1時間半程度かかりそうです。



旧撫養街道を西へ進みます。



お地蔵様へ合掌礼拝。



JR高徳線の踏切を横断します。



踏切のそばに二基の道標が建っていました。



徳島珈琲の自販機。

阿波踊りのロゴマークが印象的です。



右手に大木が見えてきました。



岡上神社の大楠は推定樹齢700年で、徳島県の天然記念物に指定されているそうです。



岡上神社から少し進むと、右手に小さなお堂がありました。

「宝国寺 本尊 導引大師」と書かれた札が掛けられています。



閻魔様と六地蔵様もお祀りされています。



六地蔵堂の横には二基の石碑も建っていました。



大日寺まで3.5km。



田園の向こうに交通量の多い撫養街道が見えました。



第一番から歩き始めて最初に見かけた休憩所。

ありがたいですが、まだまだ元気なので休む必要はありません^^



案内板が建てられたお堂がありました。

振袖姿のお地蔵様がお祀りされているようです。



その名も振袖地蔵。

この地を治めていた板西城城主の娘・カヨさんを供養するために建てられたそうです。



1673年に建立された石造物。

寛文の庚申と書かれています。



信濃国から参られたお遍路さんがここで生涯を終えられたのですね。

四国西国神社仏閣遍路供養と刻まれています。

明治41年に建てられたようです。



徳島引田線を横断します。



ここが四国のみちの終点なんですね。



旧撫養街道を延々と西へ進みます。



大日寺まで2.7km。

正面に山が見えてきました。



徳島自動車道下を通過します。



案内板を確認し、旧撫養街道を離れて歩きへんろ道へ進みます。



道しるべに従って左折します。



この先2.4kmは昔ながらの遍路道が続くようです。



道しるべを確認して山道へ入ります。



みかんの木の下を潜り抜けます。



山道を抜けると墓地と延命地蔵様がお祀りされたお堂があります。


ここでカジュアルな服装で休憩しているご夫婦と出会いました。

話を伺ってみると、広島から四国八十八ヶ所巡りに来られたとの事。


確かにこんな所を歩くのはお遍路さんしかいませんよね。笑



道しるべに従って再び山道に入ります。



山道を抜けると、第三番奥之院 愛染院がありました。



愛染堂の山門。



カラフルな金剛力士様が睨みをきかせています。



小さくてもなかなか迫力のある金剛力士様です。



愛染院本堂。

正面で参拝されているのが先ほど出会ったご夫婦です。



奥に見える建物が大師堂です。



新旧の道標の案内を頼りに大日寺を目指します。



川と民家の間を通る所もあります。



大日寺まで1.8km。

道しるべを確認して右へ進みます。



しばらくは平坦な自然歩道が続きます。



人1人が通れるくらいの細い道の先に民家が見えてきました。



舗装路へ出たところにお堂がありました。

「松谷村 庚申堂」と刻まれた石標が建っています。



へんろ道は黒谷へと続きます。

この道はバイク遍路でも通った事があるのを思い出しました。



こちらの愛染堂が、元々は三番の奥之院だったようです。

先ほどお参りした愛染院が後に新しく建てられたんですね。



愛染堂のそばには義道法師と刻まれた仏様がお祀りされていました。



古い道しるべは風化している物が多いので、至るところに新しい道しるべを設置して下さっています。

ありがとうございます。



少し荒れた遍路道を進みます。



ここから先は自然のトンネルの中へと入ります。



花風を 仏心中に 今を往く



へんろ道 花の命 背負いゆく



お地蔵様が見守って下さるへんろ道。



急勾配の坂を慎重に下ります。



南無大師遍照金剛

心をあらい 心をみがく へんろ道



逝く空に 桜の花が あれば佳し



山道を過ぎたところに、那東から黒谷へかけてのへんろ道の案内板が建っていました。



道しるべのお大師様。



正面に見える山の麓に大日寺があるので、あと少しです。



突き当たりを右へ進むと、あとは大日寺まで一本道です。



大日寺まで、緩やかな坂道が続きます。



札所に近づいてくると、足取りも軽やかになりますね^^



第四番大日寺に到着。



大日寺の山門



山門が鐘楼になっています。



この紐を引いて、鐘を鳴らします。



一直線に続く参道を進みます。



手水舎でお清めさせていただきます。



参道左手の池の中にあるお社には、宇佐八幡神がお祀りされています。



御本尊は大日如来様

おん あびらうんけん ばざら だとばん



続いて大師堂へ。

本堂から大師堂は回廊で繋がっていて、西国三十三所の観音様がお祀りされています。

写真撮影は控えておきました。



こちらは薬師堂。

テントの下で座っておられるのは御住職様でした。



大日寺を打ち終え、同じ道を戻って第五番地蔵寺へ向かいます。

距離は1.6kmなので近いですが、少し疲れてきました。



八分咲きの梅の花。



二躰の石仏と遍路の影。



地蔵寺まであと400メートル。



緩やかな坂道の先に大木が見えてきました。



第五番地蔵寺に到着。



本堂は現在改修工事中でした。

御本尊は地蔵菩薩様。

「おん かかか びさんまえい そわか」



大師堂と本堂の間に銀杏の大木が立っています。



お大師様へここまで無事にお参り出来た事をお礼申し上げました。

そして樹齢800年の大銀杏に触れてパワーをいただきます。



修行大師様へ合掌礼拝。



朝から何も食べずに歩いてきたので、甘いドリンクでエネルギーチャージします。



地蔵寺を打ち終えた時点で16:00


出来れば第六番安楽寺まで歩きたかったのですが、1時間では辿り着けないので今回は地蔵寺にて打ち止めです。


帰りのバスの時間まで30分ほど余裕があったので、最後に地蔵寺の奥之院へお参りさせていただく事にしました。



本堂の裏側から、梅の木が立ち並ぶ参道を進みます。



5分ほど歩いて石段を登り、奥之院に到着。



奥之院の本堂である釈迦堂。



右手に大師堂があります。



左手のお堂が弥勒堂、その手前に受付があります。

三つのお堂が回廊で繋がっていて、五百羅漢様が立ち並ぶ姿は圧巻でした。



拝観料は200円で、パンフレットもいただきました。



地蔵寺のすぐ近くにある停留所から、16:49発のバスに乗って徳島駅へ戻ります。



最後にバス停の前で自撮り。

疲れている事もあって、これまでの自撮りの中でもダントツで人相が悪い🤣



阿波のお遍路の〆は、やっぱり徳島ラーメンに限ります。



いつも行く麺王の本店は行列が出来ていたので、今回は違う店に入ってみました。


近年はこってり系が好まれますが、こちらのお店はあっさり系の元祖徳島ラーメンです。


ラーメンを食べると大量の汗で失われた塩分もしっかりチャージ出来るので、お遍路の後にはぴったりです。

実に美味でございました^^



今回の歩き遍路区切り打ちの記録を、スライドショーと動画の組み合わせでYouTubeにも投稿してみました。

アメブロには載せていない道中の動画がありますので、もしお時間ございましたらご覧ください。


巡礼遍路道中記


お大師様に無事にお導きいただき、今回も良いお参りが出来ました。


長い記事になってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。