令和六年二月四日
今年に入ってから何かと忙しくなかなかお参りに行けていませんでしたが、節分の翌日は久々に1日フリーだったので、真言三宝宗の大本山「清澄寺」へ参拝してきました。
阪急清荒神駅前から続く参道を約1km歩きます。
少し進むと左手に鳥居が見えてきました。
石柱には「日本最初 笑門 平和 萬霊殿」と刻まれています。
ネットで調べても詳しい事は解りませんでした。
少し先へ進むとアーケード商店街に入ります。
商店街を越えると正面に一の鳥居が建っています。
鳥居から先は少し勾配のきつい坂道が続きます。
黒田官兵衛さんも通られた道のようです。
細い参道沿いにはいろんなお店が立ち並んでいて、門前町らしい街並みです。
所々に古い道標も残っています。
灯籠があるとまもなく到着かと思ってしまいますが、ここで2/3くらいです。
みそぎばしを渡ります。
ここまでの参道は落ち着いた雰囲気で良かったのですが、駐車場の先から急に人が多くなりました。
車でアクセスされる方が圧倒的に多いようですね。
写真はなるべく人が少ないタイミングを狙って取りましたが、家族連れの参拝者も多くとても賑やかです。
山門前に着きました。
左手にある石碑には「大界里相」と刻まれています。ここから先は聖域であるという意味を表しています。
境内へ入るとすぐ左手に売店と休憩所があり、正面に本堂が見えています。
右手の大きな2本の木は、樹齢500年と推定される大銀杏で、宝塚市の天然記念物に指定されているそうです。
大銀杏の奥には、寺院の宗務所や庫裡などが立ち並んでいます。
一般的には天堂からお参りされる方が多いようですが、私は十八本山の巡拝が目的なので、まず本堂から参拝させていただく事にしました。
本堂手前の石標には、
「右 大日如来」
「左 清荒神王」
と刻まれています。
本堂は参拝者の行列が出来ていたので、御本尊様へ手を合わせ、ご真言のみお唱えさせていただきました。
「おん あびらうんけん ばざら だとばん」
本堂の右手前におられるのは水掛け地蔵様です。
本堂の左手前には、江戸時代初期〜中期に作成されたと伝わる池泉回遊式庭園があります。
庭園の隣にある資料館は休館日でした。
本堂と天堂への参道の分かれ道に、修行大師様がおられます。
修行大師様の隣には「護牛神堂」があります。
御本尊は牛頭天王で、お大師様とお不動様も合祀されています。
次は天堂へ参拝させていただきます。
両脇には右手に錫杖、左手に三弁火焔宝珠を持った珍しい姿の布袋さんが立っておられます。
三宝荒神様の従者として祀られているようです。
天堂も参拝者の行列が出来ていました。
人が多いと写真を撮るのにも気を使いますね^^;
天堂の裏には、荒神影向の榊が立っています。
榊の回りにはお賽銭が供えられていて、このお賽銭を持ち帰って、お守り代わりに持っていると良運に恵まれると言われているそうです。
ただし、次回のお参りの際は、お礼としてお賽銭を2倍にしてお返しします。
綺麗な5円玉を1個選んでお預かりしました^^
天堂の右手には、多くのお堂が立ち並んでいます。
こちらは「眼神祠」
元々は護法堂の裏にあったもので、当時は清水が湧き出ていて参拝者が眼を洗っていたそうです。
こちらは「龍王堂」
御本尊は善女龍王様、全ての生命を守る水神様で、密教では雨を祈る神とされています。
龍王堂の隣に建っているのは「経蔵」のようです。
こちらは納札所ですね。
納所所の隣には火箸納所があり、厄年にお祀りしていた厄除火箸を、厄が明けた年の節分以降に納めるそうです。
天堂の右手から階段を登ります。
道中には、宝稲社があります。
明治時代に建てられたそうです。
階段を下ると、本堂が見えてきました。
最後に本堂へお参りして、納経所で御朱印をいただくという流れがスムーズですね。
納経所で御朱印をいただき、売店にも立ち寄ってお土産を購入。
三月まで期間限定のいちご味のバームクーヘンです。
厄年の方へのお土産にも良いかもしれません^^
ひととおりお参りを終え、再び長い参道を歩いて駅へ戻ります。
清荒神名物の明石焼きがちょっと気になりましたが、私は本場の味を知っているのでスルーしておきました。笑
行きの道中では気付かなかった道しるべを発見。
清荒神から中山寺まで徒歩だと2kmで行けるんですね。
西国古道だと中山寺の奥之院経由になるので、こんな近道ルートがあるとは知りませんでした。
今回いただいた十八本山の御朱印。
十八本山は他の霊場の札所と重なる所もありますが、まだお参りした事のない大寺院が多いので、一か寺ずつゆっくりと楽しみながら巡礼させていただこうと思います。
お大師様に無事にお導きいただき、今回も実に良いお参りが出来ました。
最後までご覧いただきありがとうございました。