今年も残すところ10日余りとなりました。
賜弘法大師号1100年記念事業の御詠歌札は来年5月末まで配布期間が延長になりましたが、今年中に全ていただくという目標を立てていたので、休日には度々お四国へ訪れています。
今回は愛媛県西条市の5カ寺をお参りしてきました。
前回と同じく、まずは神戸港発のジャンボフェリー深夜便で高松へ向かいます。
気になっていたフェリー売店のうどんも注文してみました。
本場の讃岐うどんという感じではありませんでしたが、具材たっぷりでうどんもしっかりとコシがあって美味しかったです^^
人気のない早朝の高松駅構内。
列車は定刻通り7:32に伊予西条駅に到着。
横峰登山口方面行きバスの始発は7:47なので、駅のコンビニでおにぎりを買って、バス待合所で朝食タイムにしました。
私以外誰1人いません。。
貸切状態のバスに25分ほど乗車して、横峰登山口に到着。
ここから右方向の道を進み、さらに横峰寺登山バスに乗り換えます。
横峰寺の登山バスは不定期運行で、乗客が集まり次第発車する事になっているため時刻表というものが存在しません(^^;
しかしながら、ツアーの団体客がいるような多客時でなければ、基本的には乗る人が1人でもいればすぐに発車してくれるようです。
登山口から横峰寺駐車場まで約8kmの狭い道を約30分かけて、マイクロバスで登っていきます。
駐車場から横峰寺までは、こんな坂道をしばらく歩いて下って行きます。
行きはよいよい帰りはつらい。。というやつです。笑
本堂でおつとめをしている間にさらに大雪になってどんどん積もっていきます。。
下りのバス車内で、運転手さんが今日はもう運行は難しいかもしれないと言っていました。
朝一で訪れていなければお参り出来ていなかったかもしれません。
横峰寺登山バスは12/21から3月までは冬季運休になるので、なんとか年内にお参りさせていただく事が出来てありがたい限りでした^^
雪なんて全く降っていません。
登山口からだと上の様子が解らないので、冬季運休期間の直前にお参りする時はバスが運行されているか事前に電話で確認しておいた方が無難ですね。
次に西条駅方面に向かう路線バスが来るのは昼過ぎで、さすがに3時間以上も待ってはいられないので、ここからは第六十三番札所のある氷見方面まで歩きます。
約5kmほどアスファルトの歩きやすい道を下って行くだけなので、そんなにしんどくない道のりです。
3kmほど下ると、麓の町と瀬戸内海が見えてきました。
約1時間ほど歩いて、第六十三番札所吉祥寺に到着しました。
吉祥寺は四国八十八ヶ所で唯一の、毘沙門天が御本尊の札所です。
「おん べいしら まんだや そわか」
お遍路の間でお唱えするのは一度限りなので、気を引き締めておつとめさせていただきました^^
さて、ここからは逆打ちで向かいます。
西条市内の札所は、横峰寺以外はJR沿線をほぼ横並びに札所が集中していますが、列車の本数が少なく不便なので、基本的には歩く方が効率良く巡れそうです。
約1.5kmほど西へ向かって、第六十ニ番札所「宝寿寺」に到着。
境内の右手には「厄捨て場」があります。
納経所で投厄玉を購入して、厄石に投げると厄祓いが出来るそうです。
宝寿寺は度重なるトラブルによりしばらく四国八十八ヶ所霊場会から脱退していたという話が有名ですが、2019年の12月から霊場会に復帰して改めて参拝が出来るようになったそうです。
脱退していた期間中は、第六十一番札所の境内に第六十ニ番の礼拝所が設けられていたとの事。
ちゃんと札所でお参り出来るようになってからお遍路を始めた者としては、その当時の様子を見てみたかったなぁとも思いますが、少し得をしたような気分にもなっています。笑
次は第六十一番札所「香園寺」へ向かいます。
宝寿寺から西へ1.2kmほど歩いて到着です。
香園寺はとてもお寺には見えない近代的な鉄筋コンクリート造で、二階に御本尊の大日如来様とお大師様が鎮座されています。
右手の階段から二階へ上がると、堂内への入口があります。
堂内はホールのような造りになっていて、中央に大日如来様、右手にお大師様が鎮座されており、約600席の座席もありました。
何もかもが八十八ヶ所では唯一無二の近代的な雰囲気を持った札所で、とてもインパクトがあります。
香園寺は小安大師(赤ちゃんを抱いた弘法大師像)を祀る寺としても有名なようで、こちらも合わせてお参りさせていただきました。
横峰寺から香園寺までお参りした時点で約10km歩いたので、けっこう疲れてきました。
時間を確認するとちょうど列車が来るタイミングとマッチしたので、最後にお参りする第六十四番札所までは列車で移動する事に。
最寄りの伊予小松駅へ向かいます。
ここから普通列車に乗って、5km先の石槌山駅へ向かいました。
駅から南へ行くと、交差点の先に石槌神社の大きな鳥居があります。
山門前に到着。
ここから本堂までさらに500メートルほど歩きます。
前神寺は真言宗石鉄派の総本山で境内はとても大きく、本堂までの道中には見どころがたくさんあります。
大師堂をお参りして納経所へと向かう途中にお寺の職員の方と出会い、20日の縁日には多くの信者さんがお参りされるので、少し早めにお正月の飾り付けをされているという話を聞かせていただきました。
縁日にお参りする時には事前に連絡いただければ詳しく案内しますよと言って下さったので、次は20日に合わせてお参りしようと心に決めました。
お寺の方と出会って話を聞かせていただくというご縁も仏様のお導きだと思うので、大切にしたいと思っています^^
早朝から横峰寺へお参りして、前神寺を打ち終えた時点で15時、思っていたよりもスムーズに西条市内の5カ寺を打ち終える事が出来ました。
久々にたくさん歩いて疲れましたが、その分達成感も大きくて、とても充実した一日になりました。
御詠歌札は残すところ六ヵ寺なので、あとひといきです。
何とか年内にいただけるように、次回は松山の札所を巡りたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました^^