ここ数ヶ月間、お大師様の御詠歌札をいただくためにお四国まいりに夢中で、西国三十三所や薬師霊場の巡礼が全く出来ていなかったのですが、今日は久々に滋賀県へお参りに行ってきました。
11月中はJRの定期券利用者向けに、関西圏内が一日¥1000で乗り放題の格安切符が発売されているので、これは利用しておくしかない!という魂胆です。笑
地元から最もお得に遠くへ行くなら近江の国!という事で、ほどよい寒さで、雪が積もる心配もない時期に巡ろうと思っていた(足が向かなかったとも言う笑)難所として名高い繖山の桑實寺〜観音正寺の西国古道歩きにチャレンジする事に。
今朝は早起きして始発に乗り、約2時間半かけて近江八幡駅へと向かいました。
お天気にも恵まれて、いいおまいり日和です^^
近江八幡駅前から出ている市民バスに乗って、まずは桑實寺方面へ向かいます。
バスの運転手さんが、金剛杖や頭陀袋を持っている私の姿を見てピンときたようで、
「観音正寺まで行かれるんですか?」
と聞いてこられたので、
「桑實寺を経由して行けるところまで行ってみるつもりです」
と答えておきました。
「はい、そうです!」とは言い切れる自信がなかったので。。笑
近江八幡駅前から約40分ほど乗車して桑實寺近くのバス停で降り、そのまま真っすぐ住宅街を進みます。
緩やかな坂道を登って行くと、桑實寺へと続く参道が見えてきます。
この道は昔の人々が西国三十三所の巡礼の際に歩かれた、西国古道の正規ルートです。
さあここから長〜い石段との闘いが始まります。
山門を越えたあたりから急に段差が大きくなり、とても歩きにくい石段が続きます。
地蔵堂の所まで来れば、桑實寺への道の1/3クリアです。
地蔵堂の向かいには休憩所もあります。
このあたりから苔むした石段が続き、滑りやすいので注意しながら登ります。
麓から15分ほどで桑實寺に到着。
ここまで参道入口から約400m続く600段ほどの石段を登った事になります(^^;)
初めてお参りした時は残暑厳しい9月上旬でしかも雨天だったので、ものすごく辛かった記憶がありますが、秋の天気の良い日に登ると随分と楽に感じました。
御本尊のお薬師さんへ、ここまで無事に歩かせていただいた御礼を申し上げ、おつとめをして御朱印をいただきました。
桑實寺の本堂から右へ進むと、観音正寺へと向かう西国古道の山道が続きます。
果てしなく。。
果てしなく。。
果てしなく。。
果てしなく。。続く石段の山道を登り。。
さらに、至るところに倒木のおまけ付き
道しるべも朽ち果てているのを見て、少し心が折れそうになりましたが。。
西国古道の立札に元気付けられました^^
なんとか九丁まで登りました。ここまで来るとあとは歩きやすい山道が続きます。
もうひといきという所で、倒木のボスが行く手を塞ぐ。。この高さは跨げないので下を潜るしかありません(^^;)
十丁登ったところで観音寺城跡に出ました。
もうすぐゴールなのでテンションが上がって自撮りなどしてみます。笑
観音寺城跡からは少し下り道が続き、しばらく進むと遂に観音正寺の境内が見えてきました^^
無事、観音正寺に到着!
早速御本尊の千手観世音菩薩様にお礼申しあげ、おつとめをして御朱印をいただきました。
初めて西国古道を歩いて観音正寺まで登り切れたのが嬉しくて、本堂をバックに自撮りで記念撮影。笑
先達は本来、人をお連れしてお参りするべきなのですが、こんなハードな巡礼に付き合ってくれる友人もなかなかいないので、今回は1人でのお参りとさせていただきました。笑
あと、今日初めて知ったのですが、能登川方面からの林道が今夏の豪雨で一部崩落し、当面の間通行止めになっているため、車で観音正寺へアクセスするなら表参道中腹の駐車場へ行くしかないそうです。
表参道の駐車場からでも400段の石段を登る必要があるので、観音正寺はしばらくの間、楽にはお参り出来ない難所となりそうです。
バスツアー等で巡礼される方々も少々の覚悟が必要ですね(^^;)
さて、帰りは元来た道へは戻らずに、西国古道を歩いて五個荘方面へと下ります。
この別れ道から左へ進むと崩落箇所があり通行禁止になっている林道へと続き、右方向へ下る道が通称裏参道と呼ばれている、結神社へと向かう西国古道になります。
裏参道は比較的傾斜が緩やかで(それでも決して楽ではありませんが)40分ほど下ると結神社の境内に着きました。
結神社からの出入口には柵があり、出入りする時には必ず閉めるようにとの注意書きがあります。
裏参道から登る場合は、この結神社境内の左手の道を進む事になります。
無事に下山出来たので、最後に結神社の神様へお礼参拝をさせていただきました。
ここからは観音寺口のバス停へ向かい、能登川駅行きのバスに乗って帰路に着きました。
この時点で14時頃だったので、頑張れば石山寺や三井寺へもお参り出来たのですが、さすがに疲れたので今日はこれにて打ち止めです。
お大師様が足腰を守って下さったお陰で、怪我もなく無事にお参り出来た事に感謝です。
お大師様、観音様、お薬師様、今日も元気によいお参りをさせていただき、ありがとうございました。