今回は丹後~但馬の札所と金紙薬宝印のご紹介です。
公共交通機関でのアクセスという点では最難所となるのがこのエリアです。
【第二十六番 長安寺】
薬師霊場では数少ない臨済宗の寺院です。
ご本尊は釈迦如来で、本堂の左手に
薬師堂があります。
こちらは中へ入ってお参りする事が可能で、堂内の天井画は必見です。
お寺の方はとても親切でいろいろとお世話になりました。
北近畿タンゴ鉄道の荒河かしの木台駅から徒歩40分、または福知山駅からバス(注:1日三本のみ)で半田まで行き、徒歩40分のところにあります。
訪れた日は雨天だったため片道で徒歩40分はさすがに厳しいと思い、天寧寺と合わせてタクシーを利用しました。
【第二十七番 天寧寺】
福知山の二ヶ寺はどちらも臨済宗で、このお寺も最寄りの下天津駅から徒歩の場合だと約40分かかる難所です。
下天津駅からタクシーを手配しようと思い電話したところ、
「下天津ですか。。そこからどちらまで行かれるんですか?」
と怪訝そうな声色で聞かれたので、きっと短距離の利用では顰蹙を買うのであろうと瞬時に察知したわたくし(^^;
こうなったら思いきってタクシー代を奮発するしかないと思い、
「天寧寺と長安寺の2ヶ所へ行きたいんです」
と答えた途端、
「ありがとうございま~す!すぐお迎えにあがりますね!」
と、ハイテンションな返事が帰ってきました。現金なものですね。笑
そんなこんなで天寧寺ではタクシーを待たせ、ささっとお参りを済ませたので、滞在時間はほんの10分ほどでした。
ちなみに下天津~天寧寺~長安寺~福知山駅までのタクシー代に諭吉さん1枚を費やす事になりました。。
【第二十八番 大乗寺】
応挙寺の名で知られ、立体曼荼羅を具現しているという客殿が見どころのお寺です。
客殿を拝観する場合は、案内人の方が付きっきりで20分ほどかけて、円山応挙さんの作品を詳しく説明して下さいます。
薬師霊場では最も「へぇ~!」ポイントが多いお寺だと思います。笑
本堂の左手に小ぢんまりとした薬師堂があり、中には入れないため外で勤行させていただきました。
こちらは香住駅から徒歩で20分程度ですが、雨天だったためタクシーを利用しました。
往復で¥2500くらいでした。
【第二十九番 温泉寺】
その名の通り温泉と湯治客を守るお薬師さんがご本尊の札所です。
境内には湯飲み場もあります。
ここへ来たらそのまま山上まで登り、太師堂へもお参りして、みはらしカフェから絶景を眺め、最後に温泉に浸かって疲れを癒して帰るのがおすすめです。
城崎温泉駅から温泉街を散策しながら旅行気分でお参りが出来るので、何度でも行きたくなる事間違いなしです^^
【第三十番 多祢寺】
多祢山の中腹、標高約300mの所にある山寺で、地元では目と耳にご利益のあるお薬師さんとして信仰されているそうです。
こちらの宝物館に安置されている像高約3.6メートルの金剛力士像は必見です。
西国三十三所でも丹後地区はアクセスの難所として知られていますが、この多祢寺も辿り着くのはなかなか大変な札所です。
東舞鶴駅からバスで「舞鶴自然文化園」まで行き(注:1日三本)、山道を約三キロ歩くか、または観光タクシーを利用するしかありません。
私は観光タクシーを利用しましたが、二時間の貸し切りで約一万円でした。
バスツアーでは、長安寺、天寧寺と合わせてコースが組まれる事が多いようです。
以上、北近畿の五ヵ寺の振り返りでした。
薬師霊場巡りでは最も時間とお金のかかるエリアかもしれませんが、その分得られる功徳も大きいはずです^^
なんて言いながら、次回お参りする時は絶対にバスツアーを狙おうと心に決めているんですけどね。笑
最後までご覧いただきありがとうございました。