其の二。歩いて待ち合わせ場所に向かう。ヤバかったらどこを逃げよう…そればかり考えていた。………いた。…普通の人。オジサン…まではいかないが、お兄さんでもない。30代後半かな。…あ、気付いた。こっち来た。
序章。それは、一件の書き込みからだった。仕事を辞め、お金も無く、全てにおいて無気力な時期だった。とにかく仕事をしたくなかった為、援交でもしてみようかと、出会い系サイトを眺めていた。………つまらん。書いてあるのは、ホントかよと思うような誇大プロフばかり。全てが面倒だった。だいぶおかしくなってたのだと思う。その日もぼんやりと、同じような文字の羅列を眺めていた。ふと、一件の書き込みが目に入った。…何て書いてあったっけ。確か、『楽しいお店に一緒に行きませんか』のような内容だった気がする。目新しかったのと、その店に興味をそそられたので、連絡を取ってみた。