日本ではウルトラマラソンはメジャーとなり、数多くの大会が開催されています。競技人口も諸外国に比べても多いのではないかと思います。

 

自身も30年ほど前にウルトラマラソンのレースに4回ほど参加しています。初めて参加した大会は、雨天で気温も低く棄権しました。最初に完走したのは、阿蘇の外輪山を走る100キロの大会の大会です。

 

 

 

 

 

アップダウンの連続するコースで、後半の急坂で走る意欲を失い、坂を上り切ったエイドステーションで30分以上救護車を待ったものの来る気配がなく、仕方なく再び走り出し何とか完走することができました。初めてのウルトラマラソンは非常につらい思いをしました。

 

 

 

私自身も認識していませんでしたが、この種目の世界最高記録保持者は日本人になります。

 

男子は風見尚選手が2018年に記録した6時間9分14秒になります。それまでの記録はマラソンでも活躍した砂田貴裕選手が1998年に記録した6時間13分33秒でした。この記録は20年破られていなかったことになります。

 

風見選手は駒澤大学から実業団のに進んだものの、思ったような活躍ができずウルトラマラソンに転向しています。

 

女子は実業団の旭化成の所属でマラソンで活躍した安部友恵さんが、2000年に記録した6時間33分11秒です。20年以上を破られていないことを考えると、いかにすごい記録かということがわかます。

 

キロ平均にすると3分56秒ほどになりますが、フルマラソを2時間46分台で通過するタイムです。相当な速さであることがわかります。

 

確かに、フルマラソンに比べるとウルトラマラソンのタイムはかなり落ちます。女子のマラソン世界最高記録は2時間14分4秒になりますので、キロ当たり3分14秒のほどのペースです。実際に走ったことのある方はお分かりになると思いますが、、100キロと42.195キロでは身体に対する負荷が全く違います。

 

ウルトラマラソンの身体への影響に関する情報をいろいろ調べてみましたが、この記事がわかりやすいと思います。

 

 

 

『CPKは「骨格筋、心筋、平滑筋、脳などに分布する酵素」です。医学的には「急性心筋梗塞」の時に急上昇し、臨床診断にその検査値が有用とされています。運動により上昇することも知られており、骨格筋の障害(ダメージ)を表す指標にもなります。

今回の血液検査で大会前のCPK値は97~145と軽度のバラツキはありますが、正常範囲の40~200の範囲内にあります。100km走1日後のデータでは489~1319と上昇がみられます。』

※この記事からの抜粋です

 

短期間でウルトラマラソンを連続して走った方の記事がありました。

 

 

 

1週間置いて走ったウルトラマラソンでは、CPK値は6310まで上がっているということですので、インパクトのある数字です。

 

かなり前の話になりますが、同じぐらいの競技時間であるトライアスロンとの比較資料を見たことがあります。おそらくCPK値だったと思いますが、ウルトラマラソンのほうが格段に数値が高かった記憶があります。

 

自身もトライアスロン経験者ですが、3種目をこなすので、その都度使う筋肉が異なり、単一の動きであるランニングとの大きな違いが出るのではないかと思います。

 

コロナの影響でウルトラマラソンの大会も、例外なく大会自粛となっていますが、コロナ前には100キロを超える大会は年間30レース以上も開かれていました。

 

私が参加していた30年ほど前は一部の変わり者?のランナーしか参加しておらず、非常にマイナーな種目でした。現在のこれほどまでに競技人口が増えたことは本当に信じられません。

 

日本人の性格として我慢強いということが言われますが、その意味では、ウルトラマラソンは日本人に合っている種目なのかもしれません?