ウルトラマラソンは、今ではメジャーな競技になっています。

フルマラソンを以上の距離、100㎞超を走る種目と定義できると思います。

 

私自身、今から30年ほど前に4レースほど参加しています。まだ、メジャーではなく、存在自体もほとんど知られていませんでした。

 

走るきっかけになったのは、静岡県から埼玉県に転勤し、地元の走友会に入会したことです。ウルトラマラソンを走る方が何人もいて、誘われたのです。

1度だけフルマラソンは走っていたものの、後半失速しつらい思いをしたので、それ以上の距離を走ることは考えられませんでした。

 

ところがわからないもので、何度も誘われ、飲み会で酔った勢いのまま参加表明をしてしまったのです。

 

最初のレースは、茨城県で4月上旬に開催された大会でしたが、雨で気温が低いという悪条件で半分の50キロで走るのをやめました。

半数以上の参加者がリタイアしましたので、仕方ないと思っています。

 

2レース目は、阿蘇山の外輪を走るアップダウンのある100キロの大会ですが、75キロ過ぎの急坂で全く走れなくなり、救護車を待つことになりました。しかし、30分以上待っても救護車は来ず、仕方なく歩いてゴールに向かいました。

ただ、歩きでは相当な時間がかかるため、走ることにしました。早くゴールしたいという一心でしたが、そのうちに自分でも驚くほどペースが上がり、相当な人数を抜き返しフィニッシュしました。

 

 

その次のレースは、和歌山市内から高野山を往復する標高差のある110キロのコースでしたが、前回の大会を教訓に、とにかく歩かずに完走することを目指しました。

何度も足が動かなくなり、歩きたい気持ちとの葛藤になりましたが、我慢しているうちに復活するという繰り返しでした。最終的に歩くことなく完走できました。

 

 

最後の大会は、飛騨の1000m級の峠を2つ超える、非常にハードな168キロのコースでした。

練習不足の上、車中泊での強行参加、途中から腰痛と走る意欲が途中からなくなり、完全にあきらめてしまいました。たぶん、最後まで走るという強い意志があれば、完走はできたと思います。最終的には、144キロで時間切れとなりました。

 

参加したこれらの大会で思うことは、精神と体はお互いに影響しあっているということです。

だめだと思ってしまったら、体は動かなくなってしまいます。

目標(ゴール)に向かって、あきらめないことが大切です。

 

このことを、子どもたちにも伝えたいのですが、何度もあきらめてしまった私には、あきらめないことの大切さを伝える資格があるのか?考えてしまいます。

完全な人間はいない!いいわけでしょうか?

 

ただ、この経験を伝えることはできます。反面教師ということで、自身を納得させるしかありませんが・・・