一昨日の投稿でオリンピックの10000mとマラソンに、同じ大会で出場しメダルを獲得した選手を紹介しました。
この結果から言えることは、マラソンで好記録を出すためには10000mの走力も必要だということではないかと思います。
日本選手について、マラソンの歴代記録の上位選手について、10000mの自己ベストを調べてみました。2時間8分以内で走った選手を対象にしましたが、トップの2時間05分29秒の記録を持つ大迫傑選手から、2時間8分ちょうどの前田和浩選手まで29人となります。
予想はしていましたが、さずがに29分台の選手はおらず、27分台が8人、28分30秒以内が11人、29分以内が10人という結果でした。
10000mで27分台で走ることは、長距離ランナーにとってステータスシンボルともいえます。、かつてのマラソン名ランナーである瀬古利彦さんは1985年に27分42秒1、中山竹道さんは1987年に27分35秒33で走っており、いずれも当時の日本記録を更新しています。
また、最近ではたびたび陸上のテレビ解説に出演されている高岡寿成さんも、マラソンの日本最高記録を出す前年の2001年に27分35秒09の当時の日本新記録で走っています。長年にわたり両種目の日本記録ホルダーでもありました。
やはり、10000mの走力がマラソンの記録につながることは間違いない事実だと思います。
ただ、昨年の東京マラソンでは例外ともいえる現象が起こっています。歴代記録20以内に8名の選手が入るという好記録ラッシュの大会となりました。実にそのうちの6名が、10000mの自己ベスト記録が28分30秒より遅い選手になります。
この現象をどう考えたらよいのか?コンディションが良かったということもあるでしょうが、厚底シューズの効果と考えるのが妥当だと思います。
今年の東京マラソンは10月に延期となりましたので、コンディション(気象)的には好記録が出にくくなると思います。
来年の東京マラソンがどのようになるのかわかりませんが、現在の新型コロナウイルス感染状況を考えると、しばらくはマラソンの記録も停滞するのではないかと心配をしています!!