6月14日の投稿で高橋萌木子選手のことについて触れましたが、『月間陸上競技』 の9月号にインタビュー記事が掲載されていました。

 

 

 

ワールドウイングとのかかわりは2008年からということですが、鳥取の本部ではなく、私自身も通っていた池袋の提携施設でトレーニングをしていたようです。その効果でしょうか、翌年には100メートルと200メートルの双方で自己ベストを記録しています。

 

その後、2012年にはロンドンオリンピックの代表に選ばれますが、最終的にはメンバーから外れ走ることができませんでした。翌年にはある出来事が原因でケガを誘発し、以降は記録が低迷します。

 

その後、大学卒業後に入社した富士通を退職し、大学時代にかかわりのあった指導者を頼り、2015年より名古屋で競技を続けることになりますが、貯金を切り崩しながらの生活で大変だったようです。

 

最終的にお金が底をつきかけ、当初は実家に戻るつもりが、名古屋でお世話になった指導者の方の勧めでワールドウイングを訪れたことがきっかけで、2017年から鳥取で競技活動を続けることになります。

 

 

 

ワールドウイングは初動負荷理論を提唱されている小山祐史さんが開設したトレーニング施設になりますが、トレーニングマシーンは小山さんが開発しており、さらに初動負荷理論に基づいたシューズまで開発しています。

 

 

 

高橋萌木子選手が競技会で履いているスパークシューズは、ワールドウイングのものです。そして、昨年の2019年にはこのシューズを履いて、100mで7年ぶりに11秒台を記録しています。インタビューの中で、高橋萌木子選手は自分でも信じられないと語っていますが、誰もが同様に思ったのではないでしょうか。

 

現在は小山祐史さんにアドバイスをもらいながら、自身で考えてトレーニングを行っているとのことです。今年の鳥取選手権では、新型コロナの影響や体調不良もあり、12秒半ばと今一つの記録でしたが、前向きに考えているようです。

 

高橋萌木子選手は、自己ベストを出した2009年以降、記録が低迷した時期もありますが、毎年必ず競技会には参加しています。これは福島千里選手の存在が大きかったのではないかと思います。

 

 

 

同級生の福島千里選手とは連絡を取り合う仲のようです。二人とも今年32歳と普通であれば引退してもおかしくない歳ですが、お互いに刺激しあいながら競技を続けて欲しい思います。福島千里選手の動向は気になりますが、必ず復活してくれると期待をしています。

 

「あの頃のように、また2人で優勝争いができる日が来ることを願って、今日という一日をがんばります。」

 

高橋萌木子選手の記事の締めくくりの言葉です。