『初動負荷理論』 については皆さんご存知かもしれませんが、私が初めて知ったのは1994年に購入したこの本です。(真ん中です)



著者の小山裕史(ヤスシ)さんは 『新トレーニング革命』 の前に 、 『トレーニング革命』 を書いています。1985年発刊で自身はその年に購入しましたが、非常に影響を受けました。マラソンの宗兄弟がトレーニングに取り入れたことは、あまり知られていませんが、推薦の言葉も書いていたと記憶しています。残念ながら、この本は知人に貸したまま戻ってきていません。

本の内容になりますが、簡単にいうとウエイトトレーニングは高負荷低回数で行うことです。私の記憶になりますが、筋肥大することなくパワーアップができるということだったと思います。当時は、ウエイトをゆっくり下げて、ゆっくり上げる、というやり方が主流でしたが、加速をつけて一気に上げることを提唱されていたと思います?

著者の小山裕史さんについては、鳥取にワールドウイングというトレーニング施設を開設され、イチロー、100m元日本記録保持者の伊東浩司、元中日ドラゴンズの山本昌広などの有名なアスリートたちも通っていました。

初動負荷理論とは

『 トレーニングでは、身体根幹部の筋群を十分伸張させることが大切です。身体根幹部の筋群で力を発揮、その筋力から出た力をうまく使って手足などの末端部を動かせばよいのです。末端部に位置する腕や膝、フクラハギの筋肉はリラックスが必要で、できる限り余計な張力を発揮させたくありません。この動作形態が初動負荷理論の特徴です。末端部の筋肉が大きく出力すれば、せっかく身体根幹部で作り出した力が生かされず、むしろ動きが硬くなり、加速度が制限されます。』

この考えを、ランニングに当てはめてみるとどうなるか? あくまでも個人的な解釈です。着地の瞬間に力を抜き、足首、膝、股関節を自然に屈曲させます。脱力すれば、嫌でも、足首、膝は曲ります。この動きができれば、地面に体重を乗せることができ、地面反力を得ることができます。

 

この考えが正しければ?少なくとも、意図的に、地面を蹴る(キック)動作は必要ないことになります。着地以降の動作は、地面反力を前に進む力に、効率よく変換することになりますが、ここでは省略したいと思います。

最近では陸上界でも、走動作の時に地面を押すと盛んにいわれますが、押すのではなく押し返されるという表現が正しいのではないでしょうか?

初動負荷理論については、理解できる人には、非常に納得のいく理論です。ほとんどの方には、わかりにくいのではないかと思います・・・

 

 


私も一時期、ワールドウイング池袋で、初動負荷マシーンでトレーニングをしていました。不思議だったのは、毎回トレーニング前後に、心拍数を測定するのですが、トレーニング後は必ず、心拍数が下がっていたことです。

体験も受け付けていると思いますので、興味のあるあたは、一度行ってみてはいかがでしょうか!