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日記

日々の徒然

今のマンションに住んで16年になる。ここ数年のことだが、2軒隣のカナダ人男性カップルが果物やBBQ肉などを手に笑顔でドアをノックしてくるようになった。


基本的にこの国では、ご近所さんに限らず誰でも挨拶はするし、よくしゃべる

しかし家を訪ねてくるのは珍しいことで、緊急でなければ階下のセキュリティドアからインターフォンで連絡を取るのが普通だ。


気持ちはありがたいのだが、私は「他人の握ったおにぎりは食べられない派」なので、少々困っている。

一方、夫はそういうことを全く気にしない性分なので、私はハッピーな雰囲気を壊さないように怖々と口をつけることになる。


コロナ禍に丁寧に一口大に切ったスイカをもらった時は、さすがに泣けた無気力

それでも「Ohスイカ」と歓喜の夫の手前 捨てるわけにもいかず、コロナを言い訳に水洗いしてから食べたっけ


善意のおすそ分けは断るのも難しく、いただけばそれなりにお返しもしなければならない。それもまた面倒なものである。


彼らは私が英語が苦手だと思っているので普段はあいさつ程度の会話しかしないのだが、元CAのおじさんの方は時折り少しの日本語を交えながら、一生懸命話しかけてくることがある。話題は「ご近所の生活ぶり」や「小さなスキャンダル」が多く、本物のおばさんの私としては、ちょっと面白かったりもする。


 Neighbor watchとはよく言ったもので、この2人に聞けば大抵のことはわかるし、まぁよくしゃべる宇宙人

私は家庭内では英語なので、たぶん彼らが思うほど英語を理解出来ないわけではないがJapanese愛想笑い」で場をうやむやにしながら、私たち夫婦のことを必要以上に話さないように気をつけている。


日本では今もこんなご近所付き合いが残っているのだろうか。移住したら、うまくやっていけるのかなと妄想する。


私は大人になるまで日本で暮らしていたので、日本人の心はそのままだと信じているのだが、姉と話すと時々「外人扱い」され、突き放されることがある。確かに今では日本より長い時間をアメリカで過ごしてきたので、日本のテレビ番組を見ていると「少しずれてきたな」と感じることはある。でも、「え?そこ??」と言う場面でズレを指摘されると、やっぱりがっかりしてしまう宇宙人くんハッ


海外暮らしが長い人にありがちな、日本人とも外国人とも違うおかしな自分。日本に移住をしたら、夫と日本との間に立つには大切なスキルでもあるが、何者とも言えないこの感覚に、自分でも時々戸惑う。それでも、こんな曖昧な立ち位置があるからこそ、世界を少し違った角度から眺められるのかもしれないし、見方を変えればちょっとした特権と捉えても面白いかもしれない。


日本に帰れば、きっとまた新しいご近所付き合いの形が待っているはず。そんな未来を想像すると、なんだかとても楽しみなのである桜