普段バッグを持たない夫が、2ヶ月先の旅行用にスリングバッグなるものを購入し、上機嫌だ。長年、財布すら持ち歩くのを嫌がってカードケースだけで過ごしていたのに。やはり、日本へのひとり旅が待ち遠しくて仕方がないのだろう。
私たち夫婦は比較的健康ではあるもののやはり年齢には抗えず、最近は少し無理をすると疲れが抜けにくくなってきた。リタイアを機に、自然と「無理をしない生活」を心がけるようになり、それは食事も同様で、以前は気にせず楽しんでいた「もうひと口」が、胃もたれや体調の変化につながることも。また外食をすればお腹の調子が悪くなることさえある![]()
自分で言うのもなんだが、私の作る料理は割と美味しい。20代のバブル期、仕事終わりに「嫁入り修行」と称して趣味で料理学校に通っていたので、基礎はしっかりと身についている。とはいえ料理をするのは正直好きではなく、どうやって楽をしようかと日々考えるほど苦手なほうだ。
なのに外食が以前ほど楽しめなくなった今、リタイア後の夫が毎日家にいることで、毎日の食事を用意しなければならないという状況は、なかなか骨が折れる。夫の方はと言えば、私の気持ちなど知る由もなく「やっぱり君が作る料理が1番美味しい!外食なんて興味が無いよ」と平気で褒めちぎってくれる…夫よありがとう、これはバブルマネーで料理学校になんて通った罰だろう ![]()
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世の夫たちは決まって「何でも簡単なものでいいよ」と言うらしいが、うちも例に漏れない。でも、レトルト食品を紙皿で食べるのでない限り、本当に「簡単な食事」など存在しない。しかもアメリカではレトルト食品はあまり普及していないせいか大体が不味い。テイクアウトもそれほど美味しくもないのに価格は高く、さらにチップまで必要。最近のインフレは深刻で、ほんと少し前と比べても1.5倍程度の値上がりは珍しくなくなった。こうなるとお財布よりも先に心が折れてしまい中々手が出ない。
そんな中思い出すのは、昨秋の日本滞在。3週間もほぼ毎食が外食かテイクアウトだったのにもかかわらず、胃もたれひとつしなかったこと。食材の質なのか、管理が良いのか、それとも味付けのバランスなのか… 改めて、日本の食のレベルの高さを実感した。 とりわけ驚いたのはコンビニスイーツのクオリティの高さ。せっかくの日本だからとひと切れ2000円もする高級ケーキも買ってみたが、それと比べても引けをとらない美味しさ。コンビニでは高級店で購入した特別感こそ味わえないが、どちらも同様に美味しくて驚いた。
今、夫には「日本のコンビニスイーツを侮ってはいけない」と教育中だが、にわかには信じられないようで苦笑いで話を聞いている。アメリカのコンビニスイーツなんて話にならないほど不味いのだが、たぶん味など誰も気にしていない。疲れて甘いものが食べたくなった人が血糖値を上げるためだけに食べるものという立ち位置だ![]()
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食事ひとつ取っても、日本の良さを改めて感じる。やっぱり食べ物が美味しい国って最高![]()
夫も日本のコンビニスイーツの実力を知ったら驚くだろう。いつか一緒に味わえる日が来ますように。