建築資材価格の高騰や
人材不足などの影響で、
戸建ての新築住宅の販売価格が
値上がりしています。

今回は、
それでも住宅を購入する理由を考えます。

お伝えする内容は次のとおりです。

・住宅を購入する理由
・購入・維持するための費用
・住んでわかること
・住宅は不動産資産

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住宅を購入する理由
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住宅を購入する理由としては、
・マイホームを持つ夢を実現したい
・自由に、壁などの装飾を変えたい
・庭いじりをしたい
・安住できるところを持ちたい
・親せきや友人が購入しているから
・人に誇れる
といったように、

筆者のところに住宅購入や住宅ローンの
相談にみえた方に伺った本音の一部です。

今まで賃貸住宅に住んでいて、
賃貸住宅ではできないことや、
自身のステータスとして、

なかには、家族の治療のために
賃貸住宅には住めないために、

購入することもあるようです。

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購入・維持するための費用
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冒頭でもお話したように、
購入代金は、
ここのところ値上がっています。

2、3年前なら3,500万円位の
新築の建売住宅の価格が、
最近5,000万円位になった話も聞きます。

また中古住宅の相場も
値上がりしているようです。

他方、住宅ローンの金利も
値上がり傾向にあります。

なお、住宅ローン減税については、

2024、2025年に入居予定の新築住宅で、
2024年1月以降に、
建築確認を受けた新築住宅の場合は、

省エネ基準を満たす住宅でないと、
住宅ローン減税の対象にはなりません。

基準を満たす住宅はその分快適な生活が
できるでしょう。

しかし満たす分、購入価格も、
また維持費も高くなるかもしれません。

そこで、省エネ基準は満たさない、
住宅ローン減税の申請できない住宅と、

どちらの住宅を購入したほうが、
生涯の居住経費、
つまり維持費を抑えることができるか、
シミュレーションしてから、
購入する住宅を決めてもいいでしょう。

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住んでわかること
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中古住宅の場合は、
その住宅のいわば住み心地や
周りの環境は、

今まで住んでいた方に
聞けばわかることでしょう。

しかし、新築住宅の場合は
住んでみないとわからない、
家の内外のことがあります。

良いことばかりではなく、
毎日生活していると、

ある程度、
傾斜が急だと思っていた階段が、
相当、急なことがわかったこと。

家族の成長とともに、
家が狭く感じたり、
反対に子どもが独立したことで、
家の中が広すぎるようになったこと。

住宅地にもかかわらず、
家の前の道路は、
朝夕、近くの幹線道路の抜け道に
なっていたこと。

賃貸住宅と違って、
修繕費などに実費がかかること。

なにより上記の問題の解決策は、

賃貸住宅なら、引越せばよかったのが、
住宅を購入すると、
そのようにはいかないことです。

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住宅は不動産資産
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そもそも住宅を購入することは、

銀行預金や株式、投資信託に投資して、
金融資産を所有することと同じように、

不動産の資産を所有することです。

従って、毎年その住宅に見合った額の
「固定資産税」を市区町村に納付します。

つまり、金融資産は、
必要なときには、
お金として使える価値があります。

不動産資産も必要なときには、
売却したら譲渡益が得られるような、
資産として購入することが大切です。

言い換えれば、値が上がっていても、
それでも、
資産価値がある戸建て住宅だから購入する。

これが本来の住宅を購入する理由です。

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◆    今週のポイント
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安かろう、悪かろうは、

住宅に限らず、

長期に使うものでは、

買わない方がいいでしょう!

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◆ 編集後記
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あなたが住宅を購入する目的は?
 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第584号)
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