民間の保険会社と契約する「個人年金保険」や
勤めていた会社を退職した後
その会社から支給される「企業年金」などは、

老齢基礎年金や老齢厚生年金といった
公的な年金が被保険者(この場合は受取る本人)が、
亡くなるまで終身で受給できるタイプもあれば、

支払期間や被保険者が亡くなった後も
相続人が受取ることができたりと、
さまざまなタイプがあります。

そこで今回は、
個人年金保険や企業年金は、
だれが、いつまで受け取れるのか、
確認していきます。

なお、今回の記事では、
項目ごとに、
保険商品や企業年金のどちらかを中心に
話しを進めていきます。

お伝えする内容は次のとおりです。

・保険金(年金)の受取期間と受取る人による分類
・終身年金
・有期年金
・保証期間中相続人も受取れる

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保険金(年金)の受取期間と受取る人による分類
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この記事でいう、個人年金保険や企業年金は、
保険の被保険者(本人)また勤めていた本人が、

本人が生きている間だけ受取れる年金。

また、本人が亡くなったあとに、

事前に定めた期間は、
配偶者だけが、
または子どもも含めた相続人や、
本人が指定した人が受取れる年金。

といった、2種類があります。

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終身年金
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契約した年月から本人が生きている間、

あらかじめ契約した年金が受取れるのが、
終身年金です。

なお、余談になりますが公的年金は、

老齢基礎年金(国民年金)では、
毎年4月に受給額が改訂され、
原則20歳から40年間納めた保険料により
受給額が決まっています。

また、老齢厚生年金では、
会社員や公務員の給与やボーナスによって、
年金の受給額が決まります。

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有期年金
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受取期間が、あらかじめ10年とか20年と
決まった期間年金が受取れるのが、
有期年金です。

ただし、この期間に本人がなくなれば、
年金の支払いは終了します。

ただし、個人年金保険の場合で、
受取期間中に本人が亡くなった時、

既払込保険料相当額または年金原資から、
既に受け取った年金の合計額を差し引き、
残額があれば、一時金で相続人が
受取る保険商品が一般的です。

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保証期間中相続人も受取れる
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終身や有期の年金のほかに、

確定年金とか
保証期間付有期年金といった
年金もあります。

なお保険商品の場合は、
その保険会社独自の商品名を
付けていることがあります。

確定年金とは、
年金が支給される期間が、
10年、20年と決まっていることは、
上記の有期年金と同じです。

しかし、その期間に本人が死亡した場合、

たとえば、AさんはB社を退職後、
10年確定年金で年金を受給し始め、

不幸にも4年後に亡くなった場合、
有期年金では、
亡くなると同時に受給も終わりました。

しかし、確定年金では、
残りの6年間相続人に、

Aさんが受給できた年金額を
年金や一時金で受給していきます。

なお、相続人への受給額などは、
会社ごとの規約で確認が必要です。

また、保証期間付有期年金(保険)は、

たとえば、AさんはB社を退職後、
10年間の保証期間付20年間有期年金で
年金を受給し始めたとします。

Aさんが年金を受給できる期間は、
20年間です。

しかし、不幸にも、
受給を開始して7年目に亡くなれば、
10年間保証期間のうち残り3年間の年金は、

相続人が受給できます。

受給額などは、確定年金と同様、
会社に確認がいります。

また、Aさんが年金受給を開始後の、
15年で亡くなると、

その時は、
10年間保証期間はすでに過ぎていますので、
亡くなった時点で年金の受給は終了します。

このように、
さまざまな種類の保険商品や
企業年金があります。

少なくとも本人だけが受取れるものか、
相続人も受取れるものか、

また肝心なことですが。年金が
年金はいくら、いつまで受給できるのか? 

老後のライフプランを作成していく上で
確認しておくことが大切です。

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◆    今週のポイント
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個人年金保険商品や

企業年金、

本人以外でも受取れるのか?

確認しておくことが大切です! 

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◆ 編集後記
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個人年金保険は
保険商品です。

その商品の保険の部分の特色を
知っておくことも、

今回のテーマの内容とは、
異なりますが、

大事な部分です!
 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第582号)
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