分譲マンションを購入すると、
物件の購入費のほかに、
入居時と入居中に必要な費用があります。

そこで今回は、
ある新築マンションを購入した時、
そのマンションの管理組合などに
支払う費用はどのくらいの金額が必要か、
検証してみます。

お伝えする内容は次のとおりです。

・管理組合とは
・購入マンションの概要
・入居時に必要な費用、
・入居中に必要な費用
・入居中に支払う総額

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マンションの管理組合とは
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マンションを購入したと言えども

住む部屋などの占有部分と
エントランスや廊下などの共用部分から
成り立っています。

この共用部分に限らず、
マンション全体の住みやすい環境を
維持管理するために、

そのマンションを所有している人から
組織されるのが管理組合です。

例えば、共有部分の
エレベーターが故障した時の修理や、
ゴミ出しマナーなどが守られていないとき、
定期的なまた大規模な修繕工事は、
管理組合が対応します。

なお、管理組合は区分所有法により
「区分所有者全員で構成されること」が
明記されています。

分譲マンションを購入して
区分所有者になれば管理組合に
加入することが義務付けられてもいます。

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購入マンションの概要
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今回は東京近郊で3LDKの
ファミリー向けの新築マンションを
6,000万円で購入したとして、

住んでいる間にこの管理組合をはじめ、
どのくらいの費用を支払うのか、
検証します。

なお次のような個人的な費用は、
この記事でいう管理会社等に支払う
費用には該当しません。

・住宅ローンの毎月の返済額
・住宅購入後の登記といった
初期費用や税金
・マンション所有中に毎年支払う
固定資産税や都市計画税
・自宅の火災保険料

といった費用です。

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入居時に必要な費用
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ここからは、冒頭の6,000万円の
マンションを購入して入居したとします。

入居時には
管理組合に「基金」と言われる費用を
一括で支払います。

・修繕積立基金が120万円
・管理準備基金が2万5,000円

他のマンションでは、
管理組合入会金を徴収する組合も
あるようです。

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入居中、毎月必要な費用
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入居中に毎月必要な費用は、

・管理費:20,000円(インターネット使用料込)
・修繕積立金:11,730円
・駐車場:12,000円
・自転車置場:1台400円(2台)
・管理組合費:5,000円
・火災保険:年間1万円(月額834円とする)
といった費用です。

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入居中に支払う総額
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上記の費用を合計すると
月額5万0,364円になります。

・1年間で60万4,368円
・10年間で604万3,680円
・30年間で1,813万1,040円
・50年間で3,021万8,400円
必要になります。

念のため、この費用は上記した、
住宅ローンの返済費用や、
固定資産税などとは別に必要な費用です。

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まとめ
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住宅の購入費用とは別に支払っても、

たとえば、大規模な修繕をするときに、
積立金だけで費用が足らなければ、

その費用は別途支払いが必要になります。

修繕にかかる費用は変わりませんので、

入居者が減ればその分負担が増えます。

また、修繕をしないと、
建物全体の資産価値が下がります。

従って、単に費用を支払うだけではなく

個々人で、
マンションの経年劣化やそれに入居状況を
定期的に確認して、

資産として価値を
見極めておくことも大切です。

時には、引越すための費用を
貯めておくことも必要かもしれません。

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◆    今週のポイント
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マンションを所有すると、

戸建て住宅には必要ない

費用が生涯必要になります!

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◆ 編集後記
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共同で生活するには、

自分には必要ないと思っても

支払う覚悟が必要!?
 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第581号)
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