体の健康を維持するため、
また、悪くなっているところがないか、
チェックするために、
人間ドックを受ける方もいるでしょう。
同様に、家計の健康を維持するために、
また、悪いところはないか、
ご自身で年に1回は、
家計の総点検をされてもいいでしょう。
今回は、
「家計ドック」の簡単な方法をお伝えします。
お伝えする内容は次のとおりです。
・準備するもの
・年間収支の状況をチェック
・原因と対策
・根拠ある目標数字の設定
・「家計ドック」を定期的に行う意義
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準備するもの
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「家計ドック」をおこなうのに必要なものは、
給与が振込まれる銀行口座の残高がわかる
通帳などです。
夫婦共働きのご家庭で、
家計の財布用の口座を開設してみえる方は、
その通帳も必要です。
ほかに、家計簿など、
家計の収支がわかるものがあれば、
そちらも用意してください。
個人事業主の方は、
確定申告書や青色申告決算書など、
家計の収支がわかるものを
用意してください。
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年間収支の状況をチェック
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準備ができたら、
たとえば、毎年大みそかの給与が振込まれる
銀行口座の残高を確認して、
1年前の大みそかの口座残高との差を
比較します。
この残高の差が、年間収支です。
プラスなら黒字、マイナスなら赤字です。
年間の収入は、
手計算で1年間の収入を足します。
年間の収支から収入を引いた値が、
年間の支出です。
それぞれの値を確認します。
できれば、今回初めて実施される方は、
10年近く前まで振り返ってもいいでしょう。
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原因と対策
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そして、大幅な黒字や赤字の年は、
その原因も追究し、
単年のことであればいいのです。
しかし、特に原因がわからないのに
赤字が続いているときは、
定期的に支出している、
食費や水道光熱費などの
支出額を抑える方法を考えて実行します。
また、この1年間は黒字であっても、
その前の1年間と比較して、
黒字の額が増えたか減ったか、
その原因も確認します。
この時、家計簿を定期的に付けていると、
この確認をする手助けになるでしょう。
さらに、ここ数年黒字が続いていても、
その黒字の原因は、
単に収入より支出が少なかったためか、
意図的に支出を減らすようにして、
その成果が出ているのか、
この確認も必要です。
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根拠ある目標数字の設定
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そのために、単に1年間を振り返り、
黒字だった、赤字だったではなく、
たとえば、
・1年間で水道光熱費を〇〇%減らす
・5年間で住宅購入のための頭金を
〇〇〇万円貯める
・10年間で子どもの教育費を
○○○万円貯める
・退職するまでに老後の生活費を
○○○〇万円貯める
といった目標の数字を決めます。
そして目標達成のために、
毎月の生活費を減らすして貯める。
貯める方法は、給与天引きの積立預金や
税制優遇制度を活用してNISAやiDeCoで、
運用していくのもひとつの方法です。
ただし、多少生活費が減ることは、
致し方ないとしても、
まったく実現が不可能な目標を掲げても、
それは絵に描いた餅で終わりかねません。
根拠ある目標数字の設定で必要です。
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「家計ドック」を定期的に行う意義
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目標額の貯蓄をしようにも、
家計収支が赤字の時、
収入を増やすことができなければ、
支出を減らすことで、
赤字が増えるのを抑えて
家計が黒字になるように改善していきます。
そのためには、
定期的な家計収支の検証が必要です。
そこに、
「家計ドック」を行う意義があるのです。
「家計ドック」では、
収支が黒字で、
定期的に目標のための貯蓄ができていれば、
健康体です。
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◆ 今週のポイント
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「家計ドック」で
健康体以外の原因のひとつは、
家計に関心を持たないから、
お金からも関心を持ってもらえない!?
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◆ 編集後記
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家計簿のをつける意義も
今回の記事で
再認識されることでしょう!
人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第574号)
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