小売物価の値上がり、
アメリカドルに対して
円の為替レートが下がっている。
といったダルブパンチの状況になって
久しい日常です。
その原因は、
それぞれの専門家が指摘しています。
そこで今回は、
物価高と円安は、
私たちの家計にどのような影響があるのか、
FPの立場で考えてみます。
お伝えする記事の内容は次のとおりです。
・物価が上がるとお金の価値が下がる
・円安ではどうなる
・将来に向けた対策を考える
なお今回の記事では、
消費税や所得税その他の課税について、
考慮することなく記述しています。
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物価が上がるとお金の価値が下がる
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たとえば、1年前は1個1万円で買えた、
輸入製品がこの1年で、
原材料や人件費、輸送コストなどの
値上がりで、
1個12,500円で販売されたら、
2,500円、25％の値上がりです。
言い換えれば、
今までは1万円で買えたものが、
1万円では買えなくなり、
このカバンを買うなら、
2,500円家計からの出費が膨らみます。
つまり、1年前の1万円は、
今では7,500円の価値しかない、
お金の価値が下がったとも言えます。
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円安ではどうなる
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上記の輸入製品が、
アメリカ国内では、
100ドルで販売されていたとします。
アメリカ国内では、
製品の値段が上がらない限り、
100ドルで買えます。
異なる国が通貨を交換（売買）する時の
交換比率（為替レート）は、
たとえば1ドル100円といったように、
外国為替市場で決められています。
そこで、この輸入製品が、
1ドル100円なら1万円で買えます。
同様に1ドルが150円なら、
1万5,000円払わないと買えません。
このように為替レートが変わると、
1ドル支払うのに100円でよかったのが、、
1.5倍の150円に変わります。
言い換えれば、
日本円で1万5,000円のものを
米ドルで購入するなら、
1ドル100円なら150ドル、
1ドル150円なら100ドルで購入できます。
つまり2国間の通貨の価値は、
相関関係にあり、
1ドル100円なら円高ドル安といわれ
1ドル150円になれば、
円安ドル高と言われます。
従って、円安になればその分、
日本円のお金の価値が下がった。
といえます。
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余談ですが、ある日本の輸出業者が、
日本円で1個1万5,000万円の品物を、
1ドル100円で、100個販売した売上げは、
日本円では150万円ですし、
米ドルに換算すると1万5,000ドルです。
また同じ値段の品物を
1ドル150円で、100個販売した売上げは、
日本円では同様に150万円ですが、
米ドルに換算すると1万ドルです。
つまり1ドル150円になったら、
1ドル100円の時の1.5倍販売したら、
1ドル100円の時と同様の
1万5,000ドルの売上げになります。
日本円に換算すると
1万5,000円×1.5倍＝225万円
対米の売上げが日本円に換算して、
1年前が150万円で、
本年が225万円あっとしたら、
その数字が実際の販売実績であれば、
円安で収益が上がった
と言えるかもしれません。
しかし、生産の実績であれば、
実際に収益が上がっているかは
不透明と言えます。
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将来に向けた対策を考える
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このように考えますと、
もはや日本円だけ通貨を
保有するのではなく、
少なくとも2か国以上の通貨を保有して、
資産を形成して運用できるような家計にする
時代が訪れたようです。
さらに今後は、
仮想通貨（暗号資産）の市場動向も
注視すべき項目でしょう。
また一度値が上がったものは、
最近では生鮮食品を含めて、
以前の値段には戻らないようです。
従って、少なくとも毎年1％は、
物価は上昇すると仮定して、
資産を形成していってもいいでしょう。
そのためには、
株式や投資信託、債券といった、
金融商品で
運用することも必要になるでしょう。
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◆ 今週のポイント
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景気の現状を素直に把握して
家計の対策を
早期に打ったもの勝ちです！
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◆ 編集後記
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予測のつかない景気、
それならば
さまざま場面を想定した対策を
準備しておくことです！
人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版（第571号）
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