ベテランの料理人は、

食塩、砂糖、酢、しょうゆ、コショウといった

香辛料や調味料を使うとき、

 

たとえば、料理をしているなべに

食塩を加えるなら、

小さじ一杯何グラムと量ることなく、

指先の感覚で調理していきます。

 

また、食塩をなべに入れるタイミングで、

出来上がった料理のおいしさも

変わってしまうでしょう。

 

まさに目分量のマジシャンです。

 

ところで、感覚だけで、

資産形成はできるのでしょうか?

 

そこで今回は、

目分量で資産を形成することは可能か、

検証していきます。

 

この記事の構成は次のとおりです。

金融商品は経験と感覚の世界

お金の貯め方、定期定額と不定期

目利きを養う環境

目分量で資産は形成できるか

 

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金融商品は経験と感覚の世界

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資産を形成していくには、

 

一攫千金(いっかくせんきん)

宝くじやギャンブルで、

大金を得ることを願うより、

 

金融商品で運用しながら、

お金を貯め、資産を形成していくのが、

手っ取り早く、確実な方法です。

 

ただし、この金融商品は、

・銀行の預金

・株式

・債券

・投資信託

・保険

といった各種あります。

 

また、投資した資金(元金:がんぽん)が、

必ず戻ってくるのは、

銀行に預金した1,000万円までと

保障と貯蓄を兼ね備えた、

保険商品の一部だけです。

 

また、元本が保証されていない株式に、

投資すれば、

その投資をした時期や投資額によって、

損益が変わる可能性もあります。

 

まさに料理中のなべに、

食塩をどのくらいのタイミングで、

どのくらいの分量をいれるか、

 

金融商品を料理するのも

経験と感覚の世界といえます。

 

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お金の貯め方、定期定額と不定期

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しかし、感覚の世界に到達するためには、

それこそ、時間もそのための資金も、

まさに経験が必要です。

 

ただ、そこまで研ぎ澄まされた感覚はなくても、

資産を形成していくことは可能です。

 

その方法のひとつが、

毎月定額にお金を貯めていくことです。

 

筆者が相談者に、

必要に応じて、貯蓄はどのくらいか聞くと、

年齢にもよりますが、

 

20,30代の方で、

数百万円貯めている方の貯める方法は、

 

ご自身や夫婦で毎月決めた金額を

必ず、積み立てているとのことです。

 

また、毎月給与口座にお金が残れば、

別の積立用口座に移して

貯めている方もいます。

 

どのような方法で貯めるにしても、

たとえば、住宅購入の頭金を貯める。

 

といった目的があります。

 

貯める目標や金額、期間から、

 

特に定期的に貯めている方は、

その金額を決めているようです。

 

ただ、資産を形成していくには、

 

短期間なら、

銀行預金でもいいかもしれません。

 

しかし、

長期的な運用となると、

元本が保証されていない、

金融商品への投資が必要です。

 

そこで、「つみたてNISA」などで、

投資をして資産形成をすることを

感覚的に、

身に付けていってもいいでしょう。

 

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目利きを養う環境

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感覚を養うことは、

 

その人の生まれ育った環境によって、

左右されることもあります。

 

たとえば、

お金を貯めることに熱心な家庭で、

銀行に定期的に預金をするとします。

 

預ける銀行の定期の利率が上がれば、

利息も高くなりますが、

低ければ、ほとんど利息は付きません。

 

しかし、定期的な預金はやめません。

 

このような家庭で育てば、貯蓄以外も、

様々な数値が、

生活のサイクルに定量的に、

取り入れられているでしょう。

 

また、株式投資に熱心な家庭があったとします。

 

A株式の株価が上がったので利益を確定する。

B株式の株価が下がったので損切りする。

 

まさに、今までの経験で

身に付けた定性的な感覚で、

生活する家庭もあることでしょう。

 

定量的、定性的それぞれの

いわば目利きに叶う、

資産形成のしかたを

身に付けることが大切です。

 

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目分量で資産は形成できるか

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このように考えると、

 

株式や投資信託といった、

元本が保証されていない金融商品に、

投資をしたことがない家庭で育った方は、

 

銀行への定期預金を始めるのは、

お年玉を預ける幼少期からかもしれません。

 

しかし、金融商品に投資をして、

資産形成を始める時期は、

 

成人になってから、

子ども自身が稼いだ資金で見よう見まねで、

始めることが多いようです。

 

一方で、

株式投資などをしている家庭で育った方は、

 

銀行への定期預金を始めるのは、

お年玉を預ける幼少期からですし、

 

金融商品に投資をして資産を形成するのは、

親や親類を観ながら、

10代から感覚的に身につけ、

成人に成れば実践し始めるでしょう。

 

今回のテーマである、

資産を形成するときの「目分量」とは、

 

資産を形成していく過程で、

定額で投資をするその金額なのか、

 

ここぞというときには、

ほかの生活費を削っても

投資をするタイミングなのか、

 

それとも両方なのか、

 

ここは、

まさに経験がモノをいうところです!

 

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◆  今週のポイント

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お金の味を知ってから、

資産形成を

 

始めてもいいでしょう!

 

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◆ 編集後記

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記事の中にも記述しましたが、

 

投資は実際にやってみないと

 

わからないところもあります!

 

 

投資を感覚的に身に付けるために、

 

NISAなどで、

 

試してみてもいいかもしれませんね!?

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第537号)

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