先回(3/24号)では、

住宅購入のための借入金が、

3,000万円、4,000万円、5,000万円で、

 

同率の金利年1.8%の住宅ローンを、

全期間固定金利で30年間返済した場合の、

元利合計の返済額を、

シミュレーションしました。

 

今回は、先回のデータを利用して、

先回同様、全期間固定金利で30年返済、

 

返済利率を年0.7%上げて年2.5%で、

シミュレーションして、

元利の返済がどのくらい上昇するか、

検証してみます。

 

なお、先回同様、

住宅ローンを契約するための費用や、

その他、住宅購入に関わる諸税、経費は、

このシミュレーションでは考慮していません。

 

この記事の構成は次のとおりです。

住宅ローン返済の前提条件と1,000万円差の結果

5,000万円返済で金利が年0.7%上昇した場合

・4,000万円返済で金利が年0.7%上昇した場合

3,000万円返済で金利が年0.7%上昇した場合

支払い額はいくら変わる

・今住宅を購入するなら

 

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住宅ローン返済の前提条件と1,000万円差の結果

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このシミュレーションの前提条件は、

前回同様、次のとおりです。

 

住宅ローンの商品は、

・全期固定金利

・返済期間は30年間 

・金利は年2.5%(前回は年1.80%)

・ボーナス返済はなく毎月返済

 

また、先回の元利返済額の結果は、

 

5,000万円の住宅を購入すれば、

64,745,729円。

 

同様に、

4,000万円なら51,796,583円。

3,000万円なら38,847,438円でした。

 

それでは、先回より0.7%上昇した金利で、

返済のシミュレーションをします。

 

なお、シミュレーションの金額の後の( )の中は、

先回、年1.8%で計算したときの結果です。

 

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5,000万円返済で金利が年0.7%上昇した場合

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5,000万円の借入を上記の条件で返済していくと、

・毎月の返済額:197,560円(179,849円)

・返済利息の総額:21,121,762円(14,745,729円)

・返済総額:71,121,762円(64,745,729円)

になります。

 

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4,000万円返済で金利が年0.7%上昇した場合

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同様に、4,000万円の借入を返済していくと、

・毎月の返済額:158,048円(143,879円)

・返済利息の総額:16,897,409円(11,796,583円

・返済総額:56,897,409円(51,796,583円)

になります。

 

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3,000万円返済で金利が年0.7%上昇した場合

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3,000万円の借入を返済していくと、

・毎月の返済額:118,536円(107,910円)

・返済利息の総額:12,673,057円(8,847,438円)

・返済総額:42,673,057円(38,847,438円)

になります。

 

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支払い額はいくら変わる

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今回のシミュレーションでは、

 

返済金利は年2.5%でも、

借入金が1,000万円違うと、

 

利息の返済額は、

およそ422万円ずつ変化しました。

 

また、3,000万円借入れて、

年1.8%で返済していく時と、

 

5,000万円借入れて、

年2.5%で返済していくのでは、

 

・毎月の返済額:89,650円

・返済利息の総額:12,274,324円

・返済総額:32,274,324円

 

変わりました。

 

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今住宅を購入するなら

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金利は、

景気や株式などの市場の動向などでも

左右されます。

 

また、住宅の物件価格も、

資材や人件費などが上昇すれば、

物件の購入価格も高くなっていきます。

 

気に入った物件があり、

どうしてもその物件を購入したいなら、

そのためにはどうしたらいいのか?

 

・収入を上げる

・支出を減らす

 

この片方か、両方をすぐに実行して、

少なくとも、住宅ローンの返済期間中は、

継続していくことです。

 

または、

購入する物件を変えることも一案です。

 

・購入を新築から中古にする

・間取り、部屋の広さを再検討する

・購入する地域、立地を変更する

・住宅物件の機能(オール電化など)を再検討する

 

また、家計の収支、貯蓄額から購入時期を見直す、

といったことも考えられます。

 

とはいうもの、安価な物件を購入して、

修繕費が加算でいくのは考えものです。

 

ところで、ここのところの物価の高騰は、

なにも、住宅の購入価格や

借入金利の上昇だけではありません。

 

上昇は、今後数年で落ち着くかもしれません。

 

しかし、住宅ローンの返済は長期間です。

 

従って、金利動向が変化するごとに、

住宅ローン金利返済分の金額が、

より少なくなるように、

 

住宅ローンの借換えや

繰上げ返済を検討することも必要です。

 

返済が終わるまでは、気は抜けません。

 

 

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◆  今週のポイント

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この家に住みたかったのだ!

 

よく考えて購入できる

 

景気になってきました!

 

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◆ 編集後記

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まわりの人が購入するから、

 

自分たちも

 

「家を買う」

 

その時期は、

 

まだ続くのでしょうか!?

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第535号)

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