退職を目の前に控えて、

また退職後に「セカンドライフ」、

これからの生活設計の相談にみえる方がいます。

 

そのタイミングはちょうど良かったのか、

もう少し早くから準備しておいた方が良かったのか、

 

それこそ、その方の人生の考え方で違います。

 

しかし、あきらかにもう少し早くから、

人によっては、

20年位前から準備を始めておいた方が

良いこともあります。

 

そこで今回は、

「セカンドライフ」を迎える直前ではなく、

余裕をもって、できれば20年位前から、

準備を始めた方が良いことを

お話しいたします。

 

この記事の構成は次のとおりです。

「セカンドライフ」の収入

支出額の減少に期待はしない

・ 生活を描く

・ 家計収支での対策

・ 資産形成も大切

 

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「セカンドライフ」の収入

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何歳から「セカンドライフ」を過ごすかは、

その人の人生設計によります。

 

ただし、「セカンドライフ」の

選択をするには、

 

老後の家計の収入がポイントです。

 

その主な収入として、

 

老齢厚生年金や老齢基礎年金(国民年金)

といった公的年金です。

 

勤め先からの退職金や企業年金のある

人もいるでしょう。

 

公的年金は、原則65歳からもらえます。

 

もらえる金額、受給額がいくらか、

おおよその受給額や年金の加入年月は、

 

毎年、誕生月に日本年金機構から郵送される、

「ねんきん定期便」や

この機構のサイト「ねんきんネット」で、

確認することができます。

 

また、退職金や企業年金も勤務先で、

確認すれば良いでしょう。

 

なお公的年金の受給額は、毎年かわります。

しかし、大きく変動することはありません。

 

従って、「セカンドライフ」の準備をするために、

最初にしておくことは、

容易に確認できて、生活していく上で重要な、

「セカンドライフ」の収入を

知っておくことです。

 

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支出額の減少に期待はしない

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また、年を取れば、

確かに食費などは減少するかもしれません。

 

しかし、食費が無くなることはありませんし、

衣食住の支出は生涯にわたり必要です。

 

また、国民年金は、

60歳までで保険料の納付が終わります。

 

しかし厚生年金は、

厚生年金に加入して勤めていれば、

70歳まで保険料を納付します。

 

それに、介護保険を含む健康保険料は、

生涯納付します。

 

従って、現在の家計支出から、

・子どもの教育費の負担がなくなる

・子どもが独立して家を出ていく

・住宅ローンを完済した

といった支出は減るでしょう。

 

しかし、それ以外は大幅に、

家計の支出の減少は期待できません。

 

従って、「セカンドライフ」の家計の支出額を、

現在とほぼ同程度と考えて、

今から把握しておくことも大切です。

 

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生活を描く

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また、「セカンドライフ」を過ごす期間は、

 

60歳や65歳、70歳からやそれ以降と、

人によって違います。

 

終わりは本人でもわかりません。

 

「セカンドライフ」をどのように過ごすのかは、

その人が決めることです。

 

65歳に退職しその後は、

なにをするのか、綿密に予算を立てて、

決めておく人もいます。

 

また、65歳になったら、

今の務めを退職して、それから決める。

 

と言って、65歳で退職して、

70歳を過ぎても、

なにをすることもなく毎日を過ごす。

 

持ち家があり、住宅ローンも完済して、

高額な買い物をすることも、

大病を患うこともなく、

家計収支のバランスは取れていて、

 

何も不自由な生活はしていない。

 

という人もいるようです。

 

どちらの生き方も人生でしょう。

 

しかし、「セカンドライフ」では、

これはといった

お金を使うことはなくても、

 

明らかに現役時代より

・家計収入が減ることが分かっている

・それを補う貯蓄などもない

 

このような人こそ、

「セカンドライフ」をどのように過ごすか、

今から考えておくことが必要です。

 

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家計収支での対策

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「セカンドライフ」に入ってから、

家計の収入を増やすには、

通常、年金だけでは難しいです。

 

従って、現役中から考えておくことです。

 

副業を始めるのもそのひとつです。

 

また、家計の支出は、上記に記載通り、

「セカンドライフ」に入ってからも、

大幅には減らないでしょう。

 

家計の支出を減らしていくには、

今から支出の見直しをして、

減らした生活に、

慣れておくことです。

 

いつからでもできることだから、

なにも「セカンドライフ」の20年前から、

始めることはない。

 

と思っても、多くの方は今までの経験から、

収入を増やしたり、

支出を減らすことは容易ではありません。

 

できることから始めてもいいでしょう。

 

支出を減らすことも、

そのうちのひとつです。

 

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資産形成も大切

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もちろん、

資産を形成することが大切なことは、

言うまでもありません。

 

・銀行への預貯金

・株式、債券、投資信託といった投資

・不動産運用

・個人向け国債の購入

・NISAやiDeCoといった税制優遇制度を利用して、

比較的値動きが大人しい投資信託の商品などに、

投資

 

といった方法もあります。

 

 

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◆  今週のポイント

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「セカンドライフ」は、

 

収入、支出、貯蓄のバランスを考慮して、

 

自分で作るものです!

 

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◆ 編集後記

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今現在のような家計からの支出は

 

歳を取るとできなくなる!?

 

その対策をすることが、

 

「セカンドライフ」を快適に過ごすために、

 

一番大切なことかもしれません!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第532号)

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