退職後、老後の生活で、

知らず知らずに無駄使いをしている方を、

私のファイナンシャルプランナーの業務経験からも、

見かけることがあります。

 

そのうちのひとつは、見栄を張る生活です。

 

今回は、どのようなことか、

率直に、また客観的にお話していきます。

 

・見栄を張る無駄

・意志的に見栄張ってもいい現役中

・本人は気づいていない見栄

・退職後の見栄は危険

・退職後からはじまる見栄もある

・見栄は家計の無駄

 

------------------

見栄を張る無駄

------------------

見栄を張るとは、

他人に自身を誇示するために、

自身や自宅を必要以上の無駄に、

飾ったり主張したりすることです。

 

多くの場合、見栄を張っても、

まわりの人は、

 

気が付かないこともあります。

また、気が付いたとしても、

見栄を張ったことに否定的な評価を下します。

 

なぜなら、その方の普段からの人となりに、

合致した行動ではないからです。

 

----------------------------------

意志的に見栄張ってもいい現役中

----------------------------------

ただ、現役の間は、

出世のためや事業を発展させるために、

意志的に、見栄を張ることは、

その方の立ち位置によっては、

必要なことかもしれません。

 

また、必要以上にお金を使って、

家計的には無駄使いであっても、

家計が回って、

ご自身の心身に快楽を得ることができれば、

 

ご自身には無駄なことではない、

かもしれないのです。

 

---------------------------

本人は気づいていない見栄

---------------------------

しかし、日常的にたとえば、

・株式や投資信託は、必ず△△万円以上の取引する

・贈答品は、必ず○○百貨店の□万円の××を買う

・買い物は、必ず△△スーパーで△△△円以上買う

・自家用車は、必ず外国の□□社の車を買う

・洋服は、必ず◎◎ブランドを買う

・おせち料理は、必ず老舗の◇◇に決めている

・値下げ交渉はすることなく、表示価格で購入する

・もちろん、特価品や見切り品は買わない

 

といった家計のおきてを、

ご自身やご家族、また親から子どもに、

継承している家庭も見受けられます。

 

その家庭の家計収支に、

見合った買い物であればいいのですが、

なかには、知らず知らず気づかないうちに、

家計を圧迫していることもあります。

 

買ってくれる業者にしてみれば、

お得意さまとして、

何かと高揚感を刺激してくれるでしょう。

しかし、この継承の不必要なところは、

ご自身の世代で断ち切るべきでしょう。

 

---------------------

退職後の見栄は危険

---------------------

もっとも、人生を重ねていく上で、

お金を使う見栄の多くは、

無駄使いをしていることに気付いたときや、

究極的には、使うお金がなくなれば、

収束することになるでしょう。

 

しかし、気づくことなく、

家計収入が減る家庭の老後の生活で、

現役時代と同様の見栄を張った生活を続けると、

家計は回らなくなります。

 

最悪の場合は、

家計が破たんすることもあります。

 

従って、退職後の見栄は、

生活をしていく上で、

危険なことでもあるのです。

 

---------------------------------

退職後からはじまる見栄もある

---------------------------------

よく言われていることですが、

退職後は、

現役時代からの人生経験は役に立ちます。

 

しかし、社長、部長といった、

現役時代の肩書は役には立ちません。

 

もちろん、生涯、肩書は家計には不要です。

 

退職後は、地域貢献をしようと

地元の何か催し物に参加して、

現役時代の役職や事業主の口調で、

参加者に接しては、当然ですが嫌われます。

 

しかし、はじめのうち、

本人だけが気づかないこともあるようです。

 

この現象は、退職後に始まる

家計には影響はしない、

見栄の始まりでもあるのです。

 

この見栄は、

自分で気づいて改めないと、

接してくれる人が少なくなり、

もし家庭でも、歳を重ねてから

一人暮らしをするようになれば、

心身ともに患ってしまう懸念もあります。

 

--------------------

見栄は家計の無駄

--------------------

このようにみてきますと、

見栄を張ることは、無駄使いです。

 

そして、生活に潤いを求めるため

多少の無駄使いは、いいとしても、

必要以上の無駄使いは、

 

生涯を通して家計に影響して、

生活を圧迫しかねない危険な行為なのです。

 

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*

◆  今週のポイント

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*

 

退職後の生活には、

 

見栄を張らない生活を続けることが、

 

家計も円満に運営するために、

 

大切なことです!

 

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

◆ 編集後記

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

 

退職後に始まる見栄は、

 

現役中のご本人の偽りなき、また客観的な

 

証左といえるでしょう!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第513号)

Photo by photo ac

「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です