先週(9/22)と今週の2回に渡り、

老後の生活に向けたお金の基本について、

4つお話をする予定でした。

 

しかし、今回3つ目の「住まいの基本」には、

大切な内容が多く、今回は中編として、

次回に、残りの1項目を後編として、

お話いたします。

 

今回お話しすることには、

先回の金融商品、保険商品の基本と同様に、

 

このコラムや私のところに相談にみえる方に

常々お話ししている内容も含まれています。

 

なぜなら、人生の節目ごとに、

何度も確認いただきたい、

老後のお金と向き合うための、

極めて重要かつ基本的な事柄だからです。

 

次の順番で話を進めていきます。

・3つ目 住まいの基本

・3-1.持ち家に住む場合

・3-1-1. 持ち家の戸建て住宅

・3-1-2. 持ち家のマンション

・3-2. 賃貸住宅に住む場合

・3-2-1. 年老いてから賃貸は借りられない

・3-3. 住まいの基本のまとめ

 

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3つ目 住まいの基本

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ここでは、持ち家と賃貸とどちらに

住んだ方がいいのか?

 

ご自身で結論を出したあとの、

持ち家、賃貸どちらに住むにしても、

老後に向けてのお話です。

 

持ち家、賃貸、

戸建て住宅、マンションに住む時に分けて、

お話を進めていきます。

 

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3-1持ち家に住む場合

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まず、戸建て、マンションに限らず、

持ち家に住む場合は、

 

固定資産税と住むところによっては、

都市計画税は、生涯、毎年納付する費用を、

家計から支出します。

 

そのための資金を、

ねん出する計画が必要です。

 

また、将来、引越したり、建替えたり、

する計画があれば、

そのための費用の準備も必要です。

 

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3-1-1. 持ち家の戸建て住宅

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持ち家の戸建て住宅に住む場合には、

 

その住宅の築年数によっては、

将来、修繕やリフォーム、

持ち主の判断で、

建て替えの費用の準備も必要になるでしょう。

 

水漏れなどの不具合が起きないように

定期的な点検をする。

また、不具合が起こってから

修繕するのではなく、

10数年ごとに外壁を塗り替えるといった、

メンテンナンスをする。

 

といったことを、

住宅を長持ちさせるためにも大切だと、

推奨する専門の業者もいます。

 

しかし、ここは、費用の面もありますので、

中立な専門家に相談してもいいところです。

 

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3-1-2. 持ち家のマンション

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持ち家のマンションに住む場合は、

 

修繕積立金などの毎月定額の

家計からの支出や、

自室の修繕やリフォームの費用が、

必要になるでしょう。

 

また、将来、大規模修繕のための費用が、

毎月の修繕積立金のほかに、

必要になるかもしれません。

 

そのほかに、マンション自体の建替え。

建物が築古になることにより、

次第に住民が少なくなり、

毎月の修繕積立金といった、

集合住宅を維持するために必要な経費の、

1世帯ごとの負担額が高くなる。

 

このような集合住宅特有の問題が、

高齢になっても起きる懸念もあります。

 

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3-2. 賃貸住宅に住む場合

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老後も賃貸住宅に住む場合は、

生涯、家賃を支払う資金の確保が必要です。

 

現在の賃貸住宅市場の動向では、

家賃が大幅に高くなることは、

考えられません。

 

しかし、立地のいい場所では、

将来、値が上がるかもしれません。

そうなったら、ほかのところに引越す。

といったような、そのための対策を

考えておくことも必要です。

 

また、築古の住宅に住んでいれば、

将来、取壊したり建替えたりする

可能性もあります。

 

急にこのような話が賃貸住宅の所有者から、

来ることがないように、

所有者に、今後の動向について、

聞くことが大切です。

 

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3-2-1. 年老いてから賃貸は借りられない

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賃貸住宅に、

年配者の入居を嫌がる傾向があります。

 

その原因は、

家賃の不払いや万が一の時の身元引受けなど、

賃貸住宅所有者にとっては、

厄介な問題を背負う可能性がある。

といわれているからです。

 

老後の生活に入ってから

賃貸住宅を新規に借りるのであれば、

 

賃貸住宅所有者の心配を払しょくするように、

・生涯の家賃の支払いが可能な証明

・確かな保証人、言い換えれば身元引受人

少なくてもこの2点を示すことが必要でしょう。

 

また、生涯賃貸住宅に住むのであれば、

これからの生涯、

解体や建て替える可能性は少ないであろう、

築浅の住宅に入居することも、

ひとつの対策です。

 

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3-3. 住まいの基本のまとめ

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住むところは、

生活をしていく上の土台となるところです。

 

住まいに係わることは、

修繕やリフォームまた引越しなど、

専門の業者に依頼することが多く、

そのため、費用もかかります。

 

一概に、老後の生活といっても、

過ごす年数は、

その人によって異なります。

 

しかし、年金収入が主な収入となり、

現役より少なくなるなかで、

10数年にわたり生活をすることは確かです。

 

従って、現役の間に、

老後の生活の住まいに関して、

家計からの支出額を

予算化しておくことは大切なことです。

 

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◆  今週のポイント

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現在住んでいる家が、

 

安住の場所と思いつつも、

 

今一度、

 

老後の住まいを描いてみましょう!

 

 

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◆ 編集後記

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住まいに関係する費用は、

 

固定費として占める割合も大きく、

 

また、小手先の節約はできない

 

支出でもあるのです。

 

従って、老後生活でも

「一考要」の課題ですね!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第510号)

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