住宅ローン金利1.0%上がると利息はどうなる

 

住宅ローンの金利が1%上がると、

支払う利息額も高くなり、

毎月の返済額も高くなります。

 

そこで今回は、

異なった3つの住宅ローン商品を仮定して、

1%金利が変わると、何がどう変わるのか

客観的にシミュレーションしてみます。

 

 

------------------------------

3つの住宅ローンの基本条件

------------------------------

まずシミュレーションする住宅ローンから、

・3000万円借入れる

・返済期間は30年

・返済額が毎月同額の「元利均等返済」

を、基本条件とします。

 

返済金利は、個々のローン商品ごとに異なり、

 

また、住宅ローンの契約は、

現在、夫Aさん妻Bさんのともに30代の夫婦の

世帯主であるAさんとします。

 

 

-------------------------

3つの住宅ローン商品

-------------------------

3つの住宅ローンの商品は、

ある銀行の架空のローン商品とします。

 

従って、まったく同じ住宅ローンの商品は、

市中には存在しないこと、

 

また、住宅ローンの条件などの名称は、

住宅ローンを販売している機関ごとに

ちがうこともあることをご了承ください。

 

シミュレーションする住宅ローンの商品は、

次の3つとします。

(1)全期間変動金利

返済金利は、年利0.5%

金利は、5年ごとに0.3%ずつ上昇する

と「仮定」する

 

(2)固定金利期間選択型(10年)

・返済金利は、年利1.5%

金利は、10年ごとに0.3%ずつ上昇する

 と「仮定」する

 

(3)全期間固定金利

・返済金利は、全期間、年利1.8%

 

以上、とします。

 

 

---------------------------------------

金利が0.1%アップした総支払利息額の差

---------------------------------------

シミュレーションした詳細な結果は、

後述する項目でお伝えします。

 

まずは、(1)から(3)の

総支払利息額の差は、

(1)変動金利では、50万0787円

(2)固定金利期間選択型では、53万0077円

(3)全期間固定金利では、53万3559円

 

と、仮定した条件での総支払利息額の差は、

50万円から53万円と算出できました。

 

 

----------------------------

金利が上昇するときの問題点

-----------------------------

上記のシミュレーションでは、

(1)から(3)のローン商品ともに、

住宅ローンの返済金利が、

金利が年利0.1%ではなく、

2倍の年利0.2%になれば、

その差もの2倍になります。

 

 

また、

・総返済利息額は、いくらになるのか

・住宅購入価格をいくらにすると

無理のない返済が可能なのか

 

この2点は、住宅を購入するのに、

重要な問題となるところです。

 

 

---------------------

返済利息の差の詳細

---------------------

そこで、各住宅ローン商品の

毎月の返済額と総支払利息額を

 

金利が年利0.1%上がった時と比較しながら

みていきます。

 

各商品とも

その期間の返済金利と毎月の返済額

・金利が0.1%上がった時の

その期間の返済金利と毎月の返済額

・返済金利0.1%分の毎月の返済差額

の順番でみていきます。

 

(1)全期間変動金利

返済開始から5年間(60回)まで

・年利0.5% 返済額 89757円

・年利0.6% 返済額 91079円

・毎月の返済額の差 1322円

 

6年目(61回)から5年間(120回)まで

・年利0.8% 返済額 93102円

・年利0.9% 返済額 94458円

・毎月の返済額の差 1356円

 

11年目(121回)から5年間(180回)まで

・年利1.1% 返済額 95856円

・年利1.2% 返済額 97243円

・毎月の返済額の差 1387円

 

16年目(181回)から5年間(240回)まで

・年利1.4% 返済額 97978円

・年利1.5% 返済額 99390円

・毎月の返済額の差 1412円

 

21年目(241回)から5年間(300回)まで

・年利1.7% 返済額 99431円

・年利1.8% 返済額 10万861円

・毎月の返済額の差 1430円

 

26年目(301回)から5年間(360回)

完済まで

・年利2.0% 返済額 10万180円

・年利2.1% 返済額 10万1619円

・毎月の返済額の差 1439円

 

返済30年間の総支払利息額は、

457万8245円。

金利が0.1%上がったときは、

507万9032円です。

従って、

その差は、50万787円となります。

 

 

(2)固定金利期間選択型(10年)

返済開始から10年間(120回)まで

・年利1.5% 返済額 10万3536円

・年利1.6% 返済額 10万4982円

・毎月の返済額の差 1446円

 

11年目(121回)から10年間(240回)まで

・年利1.8% 返済額 10万6523円

・年利1.9% 返済額 10万7999円

・毎月の返済額の差 1476円

 

21年目(241回)から10年間(360回)

完済まで

・年利2.1% 返済額 10万8091円

・年利2.2% 返済額 10万9586円

・毎月の返済額の差 1495円

 

返済30年間の総支払利息額は、

817万8011円。

金利が0.1%上がったときは、

870万8088円です。

従って、

その差は、53万0077円となります。

 

 

(3)全期間固定金利

返済開始から30年間(360回)完済まで

・全期間の年利1.8% 返済額 10万7910円

・年利1.9% 返済額 10万9392円

・毎月の返済額の差 1482円

 

返済30年間の総支払利息額は、

884万7438円。

金利が0.1%上がったときは、

938万997円です。

従って、

その差は、53万3559円となります。

 

 

----------------------------

購入する住宅の価格を決める

----------------------------

購入する住宅の購入価格は、

 

住宅を購入するときに

その資金を借入れ、

住宅ローンを組んで毎月返済するのであれば、

無理なく返済できる金額から、

購入するのが無難でしょう。

 

また、住宅ローン減税の活用や

繰り上げ返済といった、

 

家計支出の負担を軽減する

戦略を立て、

実行することも必要です。

 

 

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

 

多額のお金を借りるとき、

 

その金利の差は、

 

家計に影響を及ぼすことを

 

再認識しましょう!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第499号)

Photo by photo ac

「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です