No.579 漠然と老後の生活費の心配をしない方法

 

現役を引退するときに、

○○○万円貯蓄があるけど、

老後の生活は大丈夫だろうか?

 

と、問い合わせをいただくことがあります。

 

そのような場合、

① 現在の年間の家計の収入、支出、収支額を把握する。

この時点で、車を買ったなど単年の根拠のある質であればよいのですが、

根拠なく、年間収支がマイナスの場合は、

現在の家計収支をまず改善することが必要です。

 

② 現在の貯蓄高を足してもらう。

ほかに資産のある方は、

その資産を売った場合の金額を足す。

 

③ ②にこれから妻95歳まで(100歳まででも良いです)の、

夫婦の公的年金や退職一時金、企業年金など

老後になったからの収入を合計額を算出する。

 

ここまで計算ができたら、

 

③の額を老後の生活を始めてから、

妻が95歳までの年数で割る…老後の毎年の家計収入額です。

 

④ ③から①の現在の家計の年間支出額を引く

…現在の家計支出を基準とした、老後の家計出額です。

 

この額がプラスであれば、老後の生活でも貯蓄ができます。

マイナスであれば、②の額の中から取り崩していくか、

家計支出額を現役のうちから減少するように、

見直すことが必要です。

 

一日もかかりませんので、

漠然と老後の心配をしなくてもよいように、

定期的に計算する習慣をつけても良いでしょう。

 

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