死亡保険で、

例えば保険金は1000万円
保険の期間は10年で
そのあいだ保険会社に支払う毎月の保険料は
毎月1万円と一定の場合、

10年が経って保険期間が満了になった後も、
保険金額1000万円などの、
今まで加入していた同じ条件で
保険の保障を継続できる、
更新型の保険商品があります。

ただ、この更新型の商品は
保障の内容は同じでも
更新後の毎月の保険料は
1万円から1万5000円になったりと
通常高くなります。


今回は、保険会社の商品を特定することなく
一般的な更新型の
死亡保険について考えてみます。


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定期保険特約付き終身保険
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端的に言って更新型の保険商品は、
保険の見直しの対象になる保険商品です。


例えば、「定期保険特約付き終身保険」について
考えてみましょう。

「定期保険特約付き終身保険」とは、
例えば、200万円の生涯の死亡保険が主契約で、

その商品のオプション
つまり特約として、
1000万円の死亡保障が10年間など、
期間を決めて契約をする保険商品です。


なお、特約には入院した時の
一日5000円とか1万円とかいった
入院給付金や
入院して手術をした時に
一定額給付される商品もあります。


また、主契約の200万円の死亡保障は終身であっても、
保険料の払込期間は、
・保険料は10年ごとに更新する
・60歳とか65歳まで一定額をはらう
・終身一定額を払い込む
といった様に商品によって様々です。


お話しの内容を
「定期保険特約付き終身保険」に戻します。

具体的に
主契約:終身保険(死亡保険)保険金200万円 
終身保険料を65歳まで支払う
特約:更新型定期保険(死亡保険)1000万円
10年ごとの保険期間であり、
その期間がごとに保険料が更新される

という「定期保険特約付き終身保険」で
話しを進めていきます。


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更新型の特徴
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この「定期保険特約付き終身保険」で、

特約の更新型定期保険の部分では、
死亡保険金の1000万円は変わらなくても、
10年ごとに保険料が更新される
ということです。

この保障は、主に「遺族保障」
といわれる部分の保障で、

家族の大黒柱が亡くなった後、

残された家族の生活費や教育のための保障です。

従って、お子さんが独立したあとまで、
この特約の保険金額は
いつまでも必要ないかもしれません。

また、保険料は10年更新であれば、
上述のように10年ごとに変わっていきます。

現在毎月1万円の保険料であれば、
今度の更新で、
保険商品によって違いますが、
1.5倍から2.0倍
保険の対象になる方の年齢にも関係しますが、

毎月1万5000円から2万円になります。

また、10年経って保険金額を1000万円のままで
更新すれば、
毎月1万5000円から2万円の
1.5倍から2.0倍の金額になります。


加入時には
毎月1万5000円払い始めて
10年ごとに保障の内容が同じ保険商品でも、
2万2500円から3万円にと
保険料が高くなっていくということです。


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保険見直し相談の対象商品
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保険の見直しの相談にみえる方のなかには、
この更新型の保険を、

1回目の更新の時は
更新後の保険料のことは
余り気にならなかった。

しかし、2回になって保障の内容とともに
保険料のことも考えるようになった。

と言われる方がいます。


学校を卒業して、
「定期保険特約付き終身保険」に加入して
20年経てば、
40代前半から半ばの方も多く、

お子さんの教育費がこれからかかる時、
また住宅にも費用がかかる方もみえて、

家計収支を見直する時に、

保険のいわば値上がりを、

ここは一度見直すのが自然な流れかもしれません。


ただ、例にしている
「定期保険特約付き終身保険」の特約部分である、
更新型の定期保険を見直す場合に、
注意しなくてはならないことがあります。


それは、この更新型の加入している目的です。
「遺族保障」のために加入しているのです。


万一父親が亡くなった場合でも、
少なくとも、お子さんたちが独立するまでの
教育費などのお金は必要です。


ただ、この場合、
お子さんが高校卒業までは、
遺族基礎年金が、
父親がサラリーマンであれば、
奥さんに遺族厚生年金が生涯
それぞれ受給されます。

これらの公的な遺族への受給額をまず確認して、
足りない金額を
更新型の定期保険で補うことが基本です。


従って、保険金額が多すぎれば、
その額を適正額まで下げればよく、

まったく必要のない保険商品であれば、
直ちに解約するべきです。

また、現在の保険金額があと数年必要であれば、
新規にほかの保険商品の
保障内容と保険料を比較して、

今の更新型の定期保険が優位であれば、
今の保険に、
新しい保険に変えた方が良ければその保険に、

保障の必要な時期まで、
加入しておけばよいのです。


今回の「定期保険特約付き終身保険」に限らず、

保険に加入するにはその目的があります。


必要以上の保障を得るために加入するのでなく
また必要以上の保険料を払いこともありません。



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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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保険料を払いすぎることなく

目的に適した保険商品に加入しましょう

「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第311号)
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