自分の資産は、 自分が亡くなった後 子どもたちがうまく分けるだろう! さすがにこんな考えをする人は 最近では少なくなってきましたが、 親からは、 自身の資産の子どもへの分け方 子どもからは、 親からいらない資産をもらわないで済む方法 の相談を受けることがあります。 今回は、 このあたりを考えてみます。 ---------------------------------------------- 基本:相続税を払わなくても相続対策は必要 ---------------------------------------------- 相続以外の相談で私のところに、 相談にみえる方のなかで、 実は、一番大きな問題は、 相続だった という方もみえます。 複数の子どもがいるのに、 相続できる資産は、 簡単には分割できない、 持ち家だけしかない場合 老朽化した、 賃貸アパートを保有している場合 親の事業を子ども一人が、 継承することになっているが、 他にも子どもがいる場合 また相続をする資産の総額でも 相続税を納付する資産を 分割する場合もあれば、 相続税を払うまでの 資産額にならない相続もあります。 しかし、資産額に関わらず どのようにご自身の資産を 子どもに分け与えるかを決めることは、 親がしなくてはならない相続の基本です。 ---------------------------------------------------- いつ決めるのか ---------------------------------------------------- 歳をとる程、 子どもにどのように分けるのか 子どもや孫への感情も加わり より決めにくくなります。 極端なはなし、 現役中には自分たちの 老後の家計支出額がわからないのに ・自分の資産の分割など 考えることは時期早々である ・そもそも、自分の資産の概要はわかるが、 金額までわからない ・リストをつくるには 時間も手間もかかり面倒だ これらは親の立場で聞く話です。 そして、自分の資産でありながら、 ご自身は亡くなってしまい 残された子供たちが 困る 揉(もめ)める といったことが 起こってしまうこともあるのです。 ------------------------------------------------------ 子どもの立場、もらっても手に余る資産 ------------------------------------------------------ 子どもにとっては、 現金や 株式などの証券でもらう方が、 遺産をもらった後に 築古の木造のアパートや 子どもたちが現在住んでいるところから、 遠くて将来住む可能性がない、 遠隔地になってしまった、 実家の不動産など 手に余る 親の資産は、 正直なところいらないかもしれません。 ---------------------------------------------------- スムーズに遺産相続をするために ---------------------------------------------------- 親の資産を価値あるものとして、 子どもに相続するためには、 やはり親子のみで、 率直に 話し合うのが一番でしょう。 子どもに配偶者がいても、 ここは、席を外してもらい 親子で話しあうことです。 また、親は現役のうちに 生涯の生活に困らない資金も持っているのか、 試算しておくことも大切です。 これからのもらえる給与や年金 退職金 貯蓄で賄えるのかを シミュレーションをしておき、 その結果、 何も遺産として、 子どもに渡すのではなく、 子どもが住宅を購入するときなどの、 お金が必要な時に 生前に渡すこともひとつの案です。 繰り返しになりますが、 まずは、率直に親子で話し合い、 問題があれば、 親子で親の生きている間に 解決をしておくことが必要です。 そして決めたことは、 「遺言書」に 文字起こしをしておくことです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 相続は親の責任で、 生前、 現役中に決めておくことです!
「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第296号)」