住宅ローンの返済中に
返済額が払えなくなったらどうしよう

と、相談にみえる方がいます。

家計収支がどのような状態になっているか
によりますが、

ほとんどの場合は、

住宅ローンの融資を受けて、
現在返済中の金融機関に
相談してもらうことになります。


言い換えれば、
FPの業務からは離れた
家計の状況になっているということです。


そこで今回は、
住宅ローンの返済開始後に、

返済が出来なくならない為の

住宅購入時からすべきこと
してはいけないこと
をお伝えします。


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家賃並みの返済額ではない
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住宅ローンを借りようとした時、

毎月の返済額が、
現在住んでいる賃貸住宅の家賃と同じ額
だから、
無理なく返済できる

と一部のハウスメーカーや
不動産販売会社から言われて、
住宅ローンを組んで返済を始めた場合、


何もなければ、
返済期間中
今までの家賃と同額の返済額で
家計も推移するでしょう。


しかし、住宅を購入したら、
自分の家になるのです。


賃貸であれば、

家の水まわりや屋根からの雨漏り

何か修繕が必要なときは、
その賃貸の大家さんが修繕費を負担して、
直してくれました。


しかし、自分の家を直すのは、
自分のお金です。

また、毎年固定資産税は
家を持っている間、
支払い続けなくてはなりません。

つまり、毎月ではありませんが、
家賃以上にお金がいることがあるのです。


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住宅を購入したら貧乏になっているはず
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住宅を購入する時には、
通常の生活では、
あまりなじみのない、

十万円、百万円、一千万円といった

建築に関わる費用だけでも、
桁外れの金額を動かすことになります。


土地と建物で約5000万円の
建売住宅を購入した場合、


それ以外に、
折角マイホームを購入したのだからと

賃貸住宅に住んでいた時には、
考えもしなかった、

新品の照明器具や
リビングに椅子テーブルを
買ったりすることもあるでしょう。


後で考えてみると、

どうしてこんな高価なものを買ってしまったの?


と思う行動をしてしまい、

その買い物が、

家計に、

住宅ローンの返済に、


影響をすることがあるのです。


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今までより節約に心がける
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繰り返しになりますが、
自分の家の維持費は、
すべて自分の家計支出となるのです。


10年とか15年といった
早期に住宅ローンを完済した人の話を伺うと
以前より生活を絞った

つまり節約に心がけた
と言われます。

もう1つ
毎月の返済が出来なくなるといけないから、
お金を貯めて、
繰上げ返済をして早期に完済したい。
とも言われます。


よく言われるのはこの2点です。

そして、2点を同時に達成してみえるのです。


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住宅購入は家計の転換期
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このように考えると、

住宅ローンの返済をしている人すべてに
当てはなるのではありませんが

住宅を購入する時は、
家計を引き締める時でもあるのです。

この時期に、
必要以外の買い物をすると
取り返しのつかなくなることもあるからです。



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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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住宅を購入する時は

生活に密着した節約の開始時期でもある


「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第289号)」
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