住宅ローンの返済中に 返済額が払えなくなったらどうしよう と、相談にみえる方がいます。 家計収支がどのような状態になっているか によりますが、 ほとんどの場合は、 住宅ローンの融資を受けて、 現在返済中の金融機関に 相談してもらうことになります。 言い換えれば、 FPの業務からは離れた 家計の状況になっているということです。 そこで今回は、 住宅ローンの返済開始後に、 返済が出来なくならない為の 住宅購入時からすべきこと してはいけないこと をお伝えします。 ------------------------------------------------------- 家賃並みの返済額ではない ------------------------------------------------------- 住宅ローンを借りようとした時、 毎月の返済額が、 現在住んでいる賃貸住宅の家賃と同じ額 だから、 無理なく返済できる と一部のハウスメーカーや 不動産販売会社から言われて、 住宅ローンを組んで返済を始めた場合、 何もなければ、 返済期間中 今までの家賃と同額の返済額で 家計も推移するでしょう。 しかし、住宅を購入したら、 自分の家になるのです。 賃貸であれば、 家の水まわりや屋根からの雨漏り 何か修繕が必要なときは、 その賃貸の大家さんが修繕費を負担して、 直してくれました。 しかし、自分の家を直すのは、 自分のお金です。 また、毎年固定資産税は 家を持っている間、 支払い続けなくてはなりません。 つまり、毎月ではありませんが、 家賃以上にお金がいることがあるのです。 ------------------------------------------------ 住宅を購入したら貧乏になっているはず ------------------------------------------------ 住宅を購入する時には、 通常の生活では、 あまりなじみのない、 十万円、百万円、一千万円といった 建築に関わる費用だけでも、 桁外れの金額を動かすことになります。 土地と建物で約5000万円の 建売住宅を購入した場合、 それ以外に、 折角マイホームを購入したのだからと 賃貸住宅に住んでいた時には、 考えもしなかった、 新品の照明器具や リビングに椅子テーブルを 買ったりすることもあるでしょう。 後で考えてみると、 どうしてこんな高価なものを買ってしまったの? と思う行動をしてしまい、 その買い物が、 家計に、 住宅ローンの返済に、 影響をすることがあるのです。 ------------------------------------------------------- 今までより節約に心がける ------------------------------------------------------- 繰り返しになりますが、 自分の家の維持費は、 すべて自分の家計支出となるのです。 10年とか15年といった 早期に住宅ローンを完済した人の話を伺うと 以前より生活を絞った つまり節約に心がけた と言われます。 もう1つ 毎月の返済が出来なくなるといけないから、 お金を貯めて、 繰上げ返済をして早期に完済したい。 とも言われます。 よく言われるのはこの2点です。 そして、2点を同時に達成してみえるのです。 --------------------------------------------------- 住宅購入は家計の転換期 ---------------------------------------------------- このように考えると、 住宅ローンの返済をしている人すべてに 当てはなるのではありませんが 住宅を購入する時は、 家計を引き締める時でもあるのです。 この時期に、 必要以外の買い物をすると 取り返しのつかなくなることもあるからです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 住宅を購入する時は 生活に密着した節約の開始時期でもある
「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第289号)」 Photo byphoto-ac