住宅を購入する前に、 様々な相談にみえる方がみえます。 今回は相談を受けて、 住宅を購入する人がすべき、 基本的なことをお伝えいたします。 --------------------------------------------- 住宅購入の相談の内容は様々 -------------------------------------------- 住宅を購入するといっても、 ファイナンシャルプランナーが ご相談に乗るのは、 主にお金に関する部分です。 ・住宅ローンの選定 ・頭金の額 ・住宅ローンが無理なく返済できるかの確認 ・住宅購入費用に関わる相続や贈与 ・住宅ローンの借り換え ご相談にみえる方によって様々です。 ----------------------------------------------------- 住宅ローンを完済できることが大前提 ----------------------------------------------------- 住宅ローンの商品を決めたが、 この商品を契約して、 本当に毎月滞りなく返済できるのか? また本当にこの住宅を購入してもいいのだろうか? 住宅の購入や住宅ローンの契約日、 直前になって相談にみえる方がいます。 今回は住宅ローンの相談にみえた方を例に、 お話をすすめます。 滞りなく返済できるか? 少なくとも、 ・現在の収入 ・これから入って来る予測のついている収入 ・貯蓄 この3つで、 住宅ローンの完済までの、 家計収支のシミュレーンを してみないと 滞りなく返済できるか、 結論は出ません。 実際には、 平均寿命プラス5年間くらい先までの シミュレーションが必要です。 複数の資料の提供をいただかないと、 このシミュレーンをすることは不可能です。 従って、すぐには出来ない業務です。 --------------------------------------------------------- 今までの経験で判断してくれればいい --------------------------------------------------------- そこで、 瞬時の結論を求めている方に、 「すぐには判断できない」 とお話をすると、 私の今までの経験からの、 直感でいいから、 借りてもいいのか? 教えてほしいと言われる方もみえます。 このような相談をしてみえる方の多くは、 例えば、 不動産業者さんなどに、 今支払っている家賃と同額くらいの 毎月の返済額の住宅ローンで、 この家が購入できると、 言われた。 そこでで購入しようと思った。 しかし、いざ契約をする時になって、 本当にこれでいいのか、 心配になってみえる方です。 このような方には、 人生で一番高額な言われる 住宅を購入するのであれば、 また、マイホームを得るために、 融資を受けるのであれば、 時間を十分作って、 住宅ローンについて、 借りることの メリット デメリットを 勉強して下さい。 とお話をいたします。 ---------------------------------------------------------- 気に入る物件はひとつだけではない ---------------------------------------------------------- 住宅展示場などを多く回って、 疲れてきたころに、 気に入った物件に巡り合った。 だから、少々物件価格が予算より高くても、 購入したいけど大丈夫かと、 相談にみえる方もみえます。 このような方にも、 上述のように、将来の家計収支の シミュレーションをしてみます。 なかには思わしくない結果の方もみえます。 ご自身で、予算オーバーでも購入するためには、 冷静に考えても、 通常、何らかの方法で、 家計の収入を増加させる方策を練るのが、 先決です。 それができなければ、 何も無理してこの物件を購入しなくても、 後に、満足のいく住宅を購入する方は多くみえます。 なぜなら、住宅物件も 数多く市中に出回っているからです。 購入する物件の価格を変えるなど、 視点を変えれば、 購入する物件の対象も変わるでしょう。 様々な住宅を購入される方の相談を受けて、 思うことのひとつは、 マイホームの購入に 時間をかけていただきたい。 ということです。 ・住宅ローン ・住宅購入に伴う諸経費や税金 ・購入後毎年必要な固定資産税や住宅保持に必要な費用 ・住宅購入時に購入する家具や電化製品 ・外構 など、すべての金額を算出して、 その金額を参考に、 購入できる住宅を探すのが王道です。 従って、時間もかかるのです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 住宅を購入するならば、 購入する住宅を保有している間の費用も 可能な限り計算しておきましょう
お金を貯めたら何に使うかを決めることが先決です。
初出H29.9.27
「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ第269号」
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