私のところで多い相談案件のひとつが、 退職金の使い方の相談です。 そこで、今回は退職金とお付き合いするための、 基本的なお話しをいたします。 ------------------------------------------------------ 退職金には種類がある ------------------------------------------------------ 単に退職金といっても、 会社に勤めていた方の場合、 例えば、65歳の定年退職の時に、 一時金として受け取る 「退職一時金」 同じく65歳に定年退職をするが、 その後、10年間とか20年間または終身、 会社から年金が受け取れる 「企業年金」 なかには、 「退職一時金」と「企業年金」の、 両方とももらえる会社もあるでしょう。 そこで、あなたの勤め先では、 ・定年退職は何歳か⇒退職金をいつもらえるのか ・退職金を受け取り方法「一時金」「年金」「両方」 ・その金額 以上の3点を、 今の時点で把握しておくことが、まず必要です。 ------------------------------------------------------- 生涯最後の多額な収入をどのように使う ------------------------------------------------------- 一般的に、退職金を受け取るのは、 生涯で一回限りです。 しかも、まとまった多額のお金を受け取ることは、 退職後はあまりないでしょう。 ということは、 この退職金の使い方を誤ると、 退職後、 つまり老後の生活の支障をきたす恐れがあります。 ここは、時間をかけて慎重に、 退職金の使い方を決めておく必要があります。 また、退職金をもらってから、 使い方を決めるのではなく、 退職金を受け取る前に、 例えば、 ・貯蓄をする ・金融商品で運用をする ・家のリフォーム費用 ・相続に関する費用 ・旅行費用 といった目的別に分けておくことが必要です。 なぜならば、 退職後すぐではなくとも近い将来、 退職金を含む貯蓄から、 生活費のために貯蓄の取崩が必要となることが、 家計にもよりますが必然となることもあるからです。 退職金を計画的に、 貯めるまたは将来取り崩す。 ここの部分は計画的に、 また客観的にしないと、 ただでさえ、年金暮らしになり、 現役の時からくらべて、 収入が減り、貯蓄も減っていく。 ますます、老後の生活が、 不安になってしまいかねないからです。 --------------------------------------------------------- 年金収入額はいくら --------------------------------------------------------- 将来の不安をなくすためにも、 ある程度は、お金を自由に使うことのできる、 現役のうちに、 老後の生活を、 客観的に描いておくことが必要です。 退職金を何に使うか? 私のところに、相談にみえた方に伺います。 ・旅行の費用につかう ・家の修繕費につかう ・住宅ローンを完済する ・車を買いかえる ・株式などで資産運用をする その他にも、 100万円単位のまとまった買い物をする計画をお持ちです。 それはそれで家計によってはよいかもしれません。 私が、様々なお話しを伺った後、 よくお話しをさせていただくひとつとして、 生活費を現役のままの水準で、 収入も現役のままを前提に、 老後の生活を描いている方がみえることです。
確実に退職をしたら収入は減ります。 退職後に、 100万円単位のまとまった買い物をする計画を、 お持ちであれば、 その費用は、現役中に準備していただきたいのです。 すべてを退職金で賄おうとすると、 最悪の場合、 体の自由が利かなくなる、 高齢者になってから、 家計に破綻をきたすかもしれません。 退職金の使い道は、 余裕を持って、現役中に決めておいて、 計画的に使うことが必要です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 退職金は、 老後の生活をするための もっとも大切な資金です
「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ第194号」より
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