私のところに相談にみえる人のなかには、 まとまったお金を持っているが、 その使い方の相談にみえる方もいます。 そこで今回は、 そのお金の使い方のお話をいたします。
-------------------------------------------------------- お金の使い方がわからない -------------------------------------------------------- 私のところに相談にみえる方には、 大きく分けて3つの相談のタイプがあります。 ひとつ目は、住宅を購入する、相続が発生したなど、 直近のお金の相談です。 ふたつ目は、 今すぐではないが老後の生活をするのに、 いまからどのようにお金を貯めていったらいいのか、 といった、この先の数十年経ってから、 お金を使うための準備の相談です。 そして3つ目は、 目的もなく貯めた、 相続などで入ってきたお金の使い方の相談です。 目的があって貯めたお金は、 そのためにすくに使ってしまいます。 そして、次の目的が出来れば、 その新しい目的のために貯めればいいのですが、 例えば、住宅ローンの頭金を貯めるイメージです。 しかし、目的もなく貯めると、 折角貯めたお金が減ると、 貯めたお金が使い辛くなる人もあるようです。 --------------------------------------------------------- なぜそんなにお金が貯まったの --------------------------------------------------------- お金を貯めている人の中には、 お金を金融商品で運用することなく、 こつこつ貯めている人もいます。 お金を貯めることが習慣になっている、 と言っている人もいました。 ちなみに、株式投資など、 元本が保障されていない金融商品で、 お金を運用している人は、 確かに収益が上がる時もありますが、 反対に、損失を出す時もあり、 トータル的には、 こつこつと例えば定期預金で、 お金を貯めて行った方が、 貯蓄額は潤うように思います。 シンプルに貯める方が、 お金は貯まるように思うのです。 -------------------------------------------------------- お金の使い方がわからない -------------------------------------------------------- 老後のために、コツコツとお金を貯めても、 いざその歳になると、 その使い方の相談にみえる人がいます。 使い方というより、 老後の生活費のために、 貯蓄を崩してもいいのか、 その確認といった方がいいかもしれません。 確かにお金を取り崩していけば、 貯蓄の額は減ります。 しかし、公的年金や勤め先の企業年金からの 収入があります。 また、収入にはその収入分の支出もともないます。 何歳になっても、 その収入金額に応じた所得税や住民税を納付します。 健康保険料や介護保険料も納付します。 生涯、家計から出ていくお金は、 あらかじめ知ることは出来ます。 その金額を計算できれば、 あとは、お金を使っていくだけです。 介護の状態になった時、 自宅で介護サービスを受けるのであれば、 月5万円くらい、 施設に入所するなら、 月15万円から25万円くらい、 介護の状態は平均で、 5年間くらいは続くと言われています。 このお金も残しておけばいいのです。 ------------------------------------------------------ お金を貯める人は強い意志がある ------------------------------------------------------ そもそも定期的に、 お金を貯めることのできる人は、 それだけ強い意志を持っている人でしょう。 従って、お金の使い方のヒントを、 私がさしあげれば、 ご自身なりにカスタマイズされて、 ただ貯めるだけではなく、 使うようにもなっていかれるのです。 そして、生活のより潤いも出てくるのです。 水を桶に貯めておくだけでは、 腐って飲めなくなります。 常に飲める状態にしておくためには、 新しい水に取り換えることが必要です。 お金も同じようなことが言えます。 目的を持って、 お金を貯めていく。 そうそれば、 常に新鮮なお金が循環し、 お金を使うことの不安もなくなり、 貯めたお金を自由に使えるようになります。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: お金は貯めるだけではなく、 使わないと家計もよどみます
「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ第255号」より
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