金融商品を使って資産を増やしたい時、
運用する前に考えておくことを、
先回(5/12)は、相続などで、
まとまったお金が手元に入った場合を、
考えてみました。

今回は、極端なお話し、
現在貯蓄は「0」円、

まったく貯蓄がない状態からのスタートする時に、
まず考えておいていただきたいことを、
お伝えいたします。


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なぜお金を貯めるのか
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お金を貯めることに反対をする人はいないでしょう。

しかし、お金を貯めることを、
様々な方法で実行しようとしても、
途中でやめてしまう。

この低金利の時代にお金を貯めても、
利息も付かないから無駄ではないか。

と思う方もいるでしょう。


このような考えの方は、
お金を貯める目的がないのかもしれません。


・子どもの教育資金のために
・住宅購入の資金のために
・老後の生活費の足しにするために

お金を貯める目的が明確であれば、
その貯め方も決まってくるでしょう。


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目的を持った貯蓄の方法
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例えば、上記の3つの目的の場合、
その目的のために、
貯蓄をする期間は違います。

教育のためであれば、
お子さんの年齢によっても違いますが、
大学の費用を目的とするならば、
その期間は8年から15年程度でしょう。

住宅資金の場合は、
長くても5年程度、

ただし、
頭金がゼロで住宅ローンの融資が受けられるような、
優良な物件が見つかれば、
住宅を購入するために、
住宅購入のための貯蓄は、
必要ないかもしれません。

しかし、ローンの返済資金、
また教育資金や老後の生活費のために、
お金を創っておく=貯蓄をする。

と考えることもできます。

それから、
老後の生活費資金のための貯蓄は、
人によっては、
何10年単位の長い貯蓄期間にもなります。


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金融商品との相性
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通常は、金融商品を使って、
お金を貯めていきます。


その金融商品は、
・普通預金
・定期預金
・株式
・国債、個人向け国債をはじめとした債券
・投資信託
・保険商品

などがあり、このカテゴリーのなかには、
様々の商品があります。

その商品は、
大きく2つに分けることができます。

貯蓄をするお金(元本)が保障される商品、
・普通預金
・定期預金
・個人向け国債(国が元本を保障している)
・保険商品の一部

と、その他の元本が保障されない商品があります。


元本が保障されていない商品は、
一般的に値動きが激しく、
収益にもブレ=リスクが生じます。

従って、短期間の運用では、
値動きによっては、
元本以下の価格になっている状態で、
売ることが生じることもあり、
長期の運用に向いた商品といえるでしょう。


また、その人その人の考え方、性格により、
絶対に元本が保障されている商品で運用をしなくては、
ダメだという人もいるでしょう。


このような、株式とか投資信託といった、
元本保障のない商品で、
運用を始めたいのであれば、

親や親戚の人がすでに運用をしていれば、
体験から学んだメリットやデメリットを聞いて、
運用を始めてもいいでしょう。


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目的を持って貯蓄を始める
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貯蓄に限らず、
目的がなく行動を起こしても長続きはしないものです。

取りあえず、
毎月1万円ずつ貯めようと、
積立てを始めても、
1年間で12万円貯まったところで、
新製品のパソコンが販売された。
現在使っているパソコンも型が古くなったので、
買い換えようと買ってしまうと、
貯蓄額は0円に戻ってしまいます。

パソコンを買うにしても、
8万円で、自分の必要としている機能が搭載されている、
機種を事前に調べて購入すれば、
4万円手元に残ります。

4万円節約できたことにもなります。


つまり、貯蓄をする時、
貯蓄をする目的と、
その貯蓄に利用する金融商品を、
まず選ぶことが、
貯蓄を始める第一歩です。



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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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貯蓄をする時は、

その金額もさることながら、

自分に合った金融商品を選ぶことが大切です 
人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ第247号より


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