第3回レッスン 番外編です。
3回目ともなると、少しずつその場にも慣れ
今日は 休憩時間に経験者の方の
お話も聞くことができた。
「衣装は早い目に用意した方がいいですよ。」
「ん?なぜですか。」
一万人の第九は
白のブラウスに黒のロングスカートが
決まりなのだが
年末に第九を歌うのは
何もここだけではない。
いろんな団体やグループが
各地で第九を歌うので
しかも、お衣装は大体が
白ブラウスに黒スカートなので、
品薄になるそうなのだ。
3人の同志が
「ほぅ~~」とうなづく。
まだまだ情報は続く。
何しろ本番の大阪城ホールは一万人が揃うので
荷物の置き場所はなく、
(冬なので)コートや手荷物を全部持って
座席に座る。
その時、黒のごみ袋に全部を入れて
座席の下に置くと邪魔にならないらしい。
「ほぅ~~。」
黒のごみ袋か、、、。
私が住んでるところのゴミ収集は
透明か半透明なので
黒はないなぁ。
同志に聞いてみる。
「あるわ、あると思う。持ってくるわ。」
「もし、無くっても わたし、縫い物得意だから 黒い布をダーーと縫って大きな袋を
作って来るから
任しといて。」
ありがとうございます。
持つべきものは同志です。
(その後、大きな袋が白でも黒でも関係ない(見えない)ことに気付く)
「ロングスカートはどれくらいの長さですか?」
「引きずらない程度の長さで。」
「ほぉ~~。」
アルトパートの座席が後ろの方だと聞き
指揮者が見えにくいとの話から
「どうやって歌うんですか?」
「心の目で見る感じで。」
「ほぉぉぉ~~。」
今日一番の ほぉぉぉ~~である。
「靴は?何をはかれましたか?」
「ぐらつかないもので。どうせ見えないので」
「ほぉぉぉ~~。」
同志3人の ほぉぉぉ~~は
息もピッタリで
経験者の話は 神の様で
グイグイ 引き込まれた。
名前も知らない同志だったが、
本番終了後に
感動を分かち合いたい との思いから
そのとき、離ればなれでは
探しようがないので
連絡先を 交換した。
一人でのチャレンジだったが
この様に お仲間ができ、
「こんにちは~~」から、
「じゃ、また来週ですね~~」
と、二時間に集中して帰る
そんな関係を私はとても気に入っている。