明日は大東×慶應を含むA,B,グループで3試合が予定されています。
昨日、メンバーが発表されましたが留学生は2人だけでFWは0です。
留学生が少なくても良い試合ができることを証明して欲しいです。
この試合のキーマンになるSOは福井君が務めることになりました。
伊藤君はランスキルは高いもののキックスキルは福井君の方が上です。
慶應ディフェンス陣が嫌がるような有効なキックを期待しています。
春季大会の主な試合(帝・早・明・東海)を観戦してキックを調べたら、
どのチームも1試合平均の総キック数に大きな違いはなかったですが、
コンテストキック比率(コンテスト÷総キック数)に違いがありました。
帝京は44.4%、早稲田が13.6%、明治が25.0%、東海が9.8%でした。
リーグワン決勝の埼玉WKと東京BLは共に37%でした(大東は18.4%)。
FWが強い帝京はキックに頼らずポゼッションすると考えがちですが、
コンテストキックを上手に使ってエリアマネジメントしていたのです。
ゲームをコントロールするHB団は何も考えずに蹴っている訳ではなく、
ゲームプランが周到に準備されていて選手間で共有しているようです。
ラグビーにおいて「数的優位」は勝つために非常に重要なことです。
イエローカードをもらって1人減れば失点する可能性は高まりますが、
数的優位や不利な状況というのはこれ以外でもちょくちょく起きます。
ゲイン後のラックで守備側が戻る前に球出しすれば攻撃側が優位ですし、
守備側が攻撃側よりラックに人数をかけなければ数的優位になれます。
攻守どちらも多くの局面で数的優位になるようプレーしているのです。
ただ例え攻守の人数が同じでもサボっているなら数的不利と同じです。
大東はディフェンスに力を入れてますがまだ改善する余地はあります。
タックルミスを減らすのは言うまでもありませんがリロードを意識し、
セットアップ(守備の準備)スピードを速くする必要があると思います。
エディHCが掲げる「超速ラグビー」に考えは似ているかもしれません。
80分間相手より速く行動するのは並大抵ではなく持久力が重要ですが、
明日の最終戦は最後まで諦めずにハードワークして欲しいと思います。