ここ数年はコロナで公式戦や練習試合など実戦が足りませんでした。
そのせいか昨年は試合中の状況判断がおかしいところがありました。
あくまで私が疑問に感じたことなのでご理解いただければと思います。
ひとつ目は相手ボールのラインアウトでノットストレートだったのに、
マイボールラインアウトではなく弱点のスクラムを選択したことです。
秋季大会のマイボールスクラムの成功率は91%と悪くはありませんが、
ほとんどは苦し紛れに出したので活きたボールではありませんでした。
スクラムのオフサイドラインは5m後方なのにラインアウトは10mです。
ラインアウトの方が相手選手と距離が遠いためプレーに余裕ができます。
スクラムを選択すると右PRのリサラ君を有効活用できなくなりますが、
ラインアウトで列に加わらなければペネトレーターとして機能します。
同じような光景が6年前の大学選手権準決勝の大東×明治でありました。
この年の大東のスクラムは最強であの重戦車明治をも圧倒していました。
22m内側で大東ボールのラインアウトがノットストレートになった時、
明治は試合に勝つためにプライドを捨てラインアウトを選択しました。
スクラムとラインアウトだとどちらがボールを失うリスクが低いのか、
それは試合の流れや状況をみれば最適解はラインアウトだと分かります。
ふたつ目は法政戦で残り時間がないのに佐藤君がタッチに出したこと。
1点差で負けていて石岡君のペナルティキックがノータッチだったのに、
カウンターアタックをすると思いきやなぜかタッチに蹴り出しました。
新井レフェリーも「蹴るんかい」と言葉を発するほど驚いていました。
これも実戦経験が不足していることが大きな原因のような気がします。
三つ目は立正戦で何度もラインアウトモールでトライされたことです。
トライされた22m内側のラインアウトはサックを試みるもすべて失敗。
トップチームであれば同じ間違いは繰り返さず別の対策をとりますが、
大東はサックはダメと思わずモールディフェンスを変えませんでした。
最後は同じく立正戦での小田嶋君のキックマネジメントについてです。
立正はハイパントを多用してくると知りつつロングキックが多かった。
もっと早く気づいてエリアマネジメントできないといけませんでした。
今季は昨季より接戦をものにしましたがまだ試合巧者とは言えません。
得点差や残り時間、試合の流れなど状況に応じて選択肢は変わります。
真剣勝負を多く経験することで状況判断力は磨かれていくと思うので、
練習試合が組めないのなら部内マッチを頻繁に行なうしかありません。
部内マッチは練習では分からない成長した選手を発見することができ、
真剣勝負で実力を存分に発揮できるかどうか見極めることもできます。
そのためにA,B,C選手を均等にしてチーム編成することが望ましいです。
力が拮抗するように編成し実戦形式でプレーさせれば本性が出てきます。
例え実力があってもチームプレーができない選手は使い物になりません。
できれば1週間前にメンバー発表をしチームミーティングして欲しいです。
どうゆうゲームプランで戦うか、ディフェンスシステムはどうするかなど、
選手が先輩後輩関係なく積極的に意見を出せる環境が作れればベストです。