選手権決勝は予想通り帝京が勝利し通算優勝回数を12に伸ばしました。

落雷の可能性のため55分間の中断、雪の降る中での熱闘となりました。

選手や監督、チームスタッフもメンタル面で大変苦労したと思います。

 

NHKの放送の都合なのか日本協会の都合なのか定かではありませんが、

昨年、一昨年は13時15分kick offだったのに今年は15時19分でした。

例年通りの時間に行われていたら中断することもなかったと思います。

個人的にNHKの都合とは考えづらく日本協会の都合だと思っています。

今大会はレフェリーの件もそうですが理解に苦しむことが続きました。

 

帝京大   明治大
34 スコア 15
4T4G2PG トライ・ゴール 2T1G1PG
14 ハンドリングエラ 10
5 ターンオーバー 3
4(3) ペナルティ(FK) 11(2)
7/8 スクラム 12/13
13/14 ラインアウト 7/9
4/11 22M侵入回数 2/6

 

帝京大 チーム名 明治大
3/12(2) 再獲得/コンテストキック(ミス) 6/16(1)
8 ロングキック(ミス) 7(1)
13(1) タッチキック(ミス) 9
33 32

 

悪天候だったため両校ともハンドリングエラーが多くなりましたが、

それを除けば失点も少なく見応えのある良い試合だったと思います。

スタッツを見ると大きな差があったのは反則の部分だけなのですが、

したたかな帝京はこれにつけこんでしっかりと加点していました。

後半早々にトライを狙わず2PGで8点差にするあたりはさすがです。

意味は同じですが勝ち方ではなく負けない戦い方を熟知しています。

 

 

帝京の強さというと江良君や奥井君らの攻撃力に目が行きがちですが、

どんなメンバーでも規律を守って組織的守備ができる点だと思います。

今季の帝京は春季、秋季で3トライされたのはたったの2試合だけで、

大学選手権を入れた17試合のうち被トライは18本で平均は1.06です。

 

帝京の強さをもう1つ挙げるならケガや故障者が皆無だったことです。

普通なら格下相手には主力を温存しますが帝京はそうしませんでした。

年間通してコンスタントにパフォーマンスをするのは大変なことです。

江良君、奥井君、青木君、延原君、本橋君らは超一流選手と言えます。

 

来季は帝京の主力がごっそり抜けるため大幅に戦力は落ちると思います。

逆に京産と天理は今季活躍した選手が多く残るため期待できそうです。

リーグ戦は残念ですが来季も対抗戦VS関西の勢力争いになると思います。

 

私が今季特に感じたのは大学ラグビー人気の低迷が顕著だったことです。

RWCがありコロナが5類扱いになったのに観戦者は増えませんでした。

テレビ中継で何度か客席が映りましたがオールドファンが目立ちました。

昨季の決勝は早稲田、今季は明治が出場したのに年々減少傾向にあります。

 

 

2年前に大学ラグビーの人気が下降していることをブログに書きました。

若い新規ファンがつかないので大学ラグビーは更に高齢化が進むはずで、

このまま無策なら低迷は私達が思っている以上に加速すると思います。

日本政府が少子高齢化を止める対策を打ち出しても効果が望めないように、

協会が代表強化に舵を切った今、大学ラグビー人気の復活もないでしょう。