大学ラグビーの人気が下がり始めたのはいつ頃なのか調べてみたら、
社会人×大学が対戦する日本選手権と少なからず関係がありそうです。
1997年度以降は実力差がありすぎたためワンマッチシステムは幕を閉じ、
2017年度からは社会人だけになり大学チームは参加できなくなりました。
このことを1番残念がっていたのは今季で勇退した岩出監督だと思います。
全盛期の頃はどうすれば社会人に勝てるのか常に考えていたはずなので、
その目標を失ったのですからモチベーションはかなり下がったと思われます。
10連覇を逃したのが2018年だったのも単なる偶然ではないような気がします。
人気が落ちたのは帝京や東海が強くなったことが原因だという人もいます。
確かに毎年帝京が優勝してつまらないと離れた人もいたかもしれませんが、
日本のラグビー界に多大な影響を与え貢献したことを忘れてはいけません。
1年前に強豪校の3つの条件として①人材、②育成、③支援をあげました。
もうお分かりかと思いますが帝京はこの3つの条件すべてがトップレベルで、
トレーニング施設の充実、医学部の全面協力など支援は他を圧倒しています。
環境がリーグワン並みに整う帝京はプロに近い大学と言えなくもありません。
本気でプロのラグビー選手で生計を立てたいと思うなら帝京一択でしょうし、
その後の人生(セカンドキャリア)を考えたら早慶明に行くのが賢明でしょう。
指導者を目指すのであれば大学で教員免許を取得するのも一つの手です。
ただあくまで学生スポーツなので帝京のやり方に意見は分かれると思います。
良い所は大いに真似るべきですが、大学からの支援は難しいのが実情です。
大学ラグビーの在り方として何が良いのか、今の私には答えが見つかりません。