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mfcs's favorite things

純粋なる音の繋がりは、人にどこまで感動を与えることができるのでしょう... とりあえず私の場合はこんな感じです。

「3時のアッコちゃん」と「メトロのアッコちゃん」に、「シュシュと猪」そして「梅田駅アンダーワールド」という、4つの物語の短編集です。

何かしらのコンプレックスを抱えながら日々を過ごす女性が、とあるキッカケから人生が好転し始める、というストーリーがなかなか痛快で面白かったです。

前半の2つは、そのタイトルにもなっている「アッコちゃん(さん)」という謎?のパワフルな女性が、半ばお節介な感じで主人公の女性をサポートしていきます。少しネタバレですが、「3時の...」では会社の企画会議をアフタヌーンティーで盛り立てたり、「メトロの...」では出勤途中の地下鉄の駅でスムージーで元気付けたりします。その "半ばお節介" を通じて、日々働きながら人生を見つめ直すキッカケを与えてくれます。決して説教じみた物語ではないです(笑)

後半の2つの物語には「アッコちゃん(さん)」は直接登場しませんが、微妙に繋がっている雰囲気が出ていて面白いです。「シュシュと...」は神戸の岡本が、「梅田駅...」はそのまんま大阪・梅田の地下街が、物語のカラーに大きな影響を与える舞台となっています。

ちなみに 神戸の岡本はセレブな街 といわれているようですね、ワタクシ存じておりませんでしたスミマセン(笑) 梅田地下街は私も少し馴染みがありまして、ホワイティとか泉の広場、そうそう確かに複雑な地下街で迷うよなぁ、で今ネットで調べてみたら もうすぐ撤去されてしまう ようですね、ちとサミシイ。

後半2つは関西が舞台でしたが、では前半2つの「アッコちゃん」シリーズの舞台は、東京となります。ただし場所は特定されていません。どのあたりだろう、私の予想としては「3時の...」は渋谷~表参道界隈、「メトロの...」は永田町~国会議事堂駅あたりかなぁ、などと(物語とは直接関係ありませんが)風景を想像しながらアッという間に読み終えてしまい、面白かったです。

 

 

 

 

白夜書房:1985年刊行
ちくま文庫:1987年第1刷/2017年第23刷

川崎の北部、いわゆる「都市近郊」と呼ばれる地域で幼少時代を過ごした私は、多摩川を超えた先にある「東京」という都市の風景や構造、成り立ちに(無意識のうちに)興味を持っていました。中でも、常にどこかが建設中で路線が延びて既設路線と新たな交わりを増す「地下鉄」。複雑に入り組んだ路線マップを見て、実際に自分で切符を買って乗車してみたりしていました。そのうちに、東京の地下にはいろいろと都市伝説のような話がいろいろあって、そういう方向にも興味が広がっていきました。
 

ちょっと前置きが長くなりましたが、私が「トマソン(当時私は "超芸術" という接頭語を意識できていませんでした)」というものの存在を知ったのは、記憶が曖昧ではありますが多分その頃だったと思います。記念すべきトマソン物件第1号「純粋階段」。四谷に存在していたために別名 "四谷階段" というウィットもあいまって、強烈な印象を私に与えてくれたのです。階段というものは高さの異なる2つの地点 - 仮に下方をA地点、上方をB地点と呼ぶことにします - を結ぶための建築物であると定義できますが、この「純粋階段」には、B地点がないのです。言い換えれば2つの階段がB地点で接合され、A→B→A’というように、本来の階段としては意味をなさない建築物として、そこに存在していたのです。

もちろん初めからこのような構造物を作製したわけではなく、もともとは普通に階段として機能していたものが、B地点で接していた建物が何らかの理由で設計変更され接点が失われたことで「純粋階段」になったものと思われますが、その時点で取り壊されないことで、意図せず「純粋なもの」となり、しかし機能的には本来の意味をなくした建造物は時間の流れとともに静かに朽ち始めていくことになります。

 

東京という常に(今も)リノベーション/アップデートを繰り返す街の中に取り残された遺産ですが、いわゆる廃墟までは逝かず「(いずれは取り壊されるものが多いのですが)純粋なもの」として佇むそのシルエットに「芸術を超えたもの=超芸術」という美の価値観を見出してくれた赤瀬川先生の着眼点と周知活動(例えば、この著書に出合えたこと)に、今更ながら感謝する次第です。

この「超芸術トマソン」という価値観は少し特殊に見えるかもしれませんが、(誤解を恐れずに言うと)いわゆる世界の巨匠と言われるアーティストの作品を見て、あぁこれは素晴らしい、というものもあれば、なんぢゃこれ、というものもあるのが事実で、つまりは自分の尺度(価値観)にどれだけ共鳴するエネルギーを持った作品であるかどうか、につきると思うのです。

おっと、めずらしく語り過ぎてしまったようです(笑)
少しだけネタばれですが、この著書の中で特に(私が)面白かったものを少し。

・p167 高田のババ・トライアングル
地下鉄東西線からJRに向かう階段通路。これ今も存在しているのかなぁ、確認しにいかないと!

・p216 北沢1/6電柱
コンクリートの電柱が新たに設置されたことで、それまでそこにあった木製電柱が、すべて除去されることなく1/6だけ残っているのですが、それがキチンと保全されている!何のために??これはさすがに今は存在してなさそうだなぁ、けど確認しにいかないとw

・p323に「超芸術トマソン」の一側面を的確に表現されたテキストがあります。"人工空間に発生する歪みのようなものであり、都市の不動産の活動層に沿ってあらわれる" しかし、その左側のページ(p322)に掲載された写真が(物件ではなく)本物のゲイリートマソン選手と当時アイドルのツーショット(某雑誌の企画写真らしい)で、大変貴重ですw

そして「超芸術トマソン」の観測は、やがて「路上観察学」へ発展していきます。現在でいう「ブラタモリ」の生みの親といえるのではないでしょうか!
 

 

 

 

恒例?の通院ラン。今回は横浜市南区にある不思議オブジェを巡ってみました。

ネタ元は以下のページです。
はまれぽ.com:巨大サイコロ
はまれぽ.com:花札階段

いつものみなとみらいのランステをスタート。

約4.5Km、目的地の南太田交番に到着。ならなかモダンな建物ですね。問題の物件「巨大サイコロ」はその裏手にありました。



特に看板が立っているわけでもなし、完全に野ざらし状態です。この作品は一体誰が制作して、ここに置いていったのでしょうか。謎は深まるばかりで面白いですね!

ここから坂道を上がっていきます。首都高速の向こう側には京急線が走っています。

なかなかの眺めです。(つまり結構な急勾配ということですw)

丘の上までかけあがり、少し行くとアーチ橋の首都高速が確認できます。この辺りの複雑な地形が垣間見れますね。


清水ヶ丘公園。この丘の一本木は絵になりますね。「ゆず」のCDジャケット撮影に使われているようです。たしか昔、牧瀬里穂さんもここでCMかドラマ撮影していたような記憶があるのですが、思い出せないw

さて、次なる物件を探しに、南太田四丁目公園まで。階段にあるようなので、とりあえず降りてみることに。

ヤバい迷った(苦笑)。しかし偶然にもトマソン(純粋階段:左側の階段はドン突き行き止まりです)を発見。テンション上がります(笑)
しかし、この階段の先にはお目当ての物件はありませんでした。う~む、仕方ない、また降りてみるか。結構モモにキてますw

遂に発見「花札階段」、約6.5Km地点。睦月(1月)から順に~途中も写真撮りましたがページの都合により省略します m(__)m

師走(12月)でコンプリートしました。しかしこの間ずっと上り階段です。しかもここ、何か見たことあるぞ... 視線の先には南太田四丁目公園(苦笑) いやぁ、いいトレーニングになりましたぁ!


お腹が空いたので「マンザイラーメン」に立ち寄りました。ここでちょうど10Km。お決まりのネギラーメンをオーダー。美味かったです♪

お腹が満たされたところでラン再開です。石川町→中華街→馬車道と走ってゴール。約16Kmの楽しいランでした!