コロナ禍で人はキレやすくなる!? 落語家・春風亭小朝×脳科学者・篠原菊紀 脳のしくみを語る
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TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」7月8日(水)のお客様は、落語家・春風亭小朝さんと脳科学者・篠原菊紀さん。
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◆心身ともに無理がかかった状態に…
小朝:(コロナ禍で)多くの人が不安を抱え、苛立ちのなかで生活していると思います。長いこと先の見えない不安定な状態に人間を置くと、脳はどうなりますか?
篠原:先が見えない状態になると、“不安”や“恐怖”を感じると関係してくる「偏桃体」が活性化した状態になります。通常は、急に困るようなことが出てきたり、頑張らなければいけないときに偏桃体が活性化します。
すると副腎などに働きかけてコルチゾールなどストレス物質の分泌が増しますが、これが戻ってきて偏桃体に働きかけ、その活動を抑えてくれます。だからふつうは、ストレスは長く続かない。
ところが、コロナ禍のように不安や恐怖が長く続くと、偏桃体の活動がなかなか戻らなくなってしまう。体がずっと“戦闘状態”になり、心身ともに無理がかかった状態になってしまいます。そうなると、例えば、脳では前頭葉で記憶などを一時的に保持しながらいろんなことをするのですが、その部分があまり使えなくなってしまうようなことが起きて、頭が働きにくくなったり、キレやすくなったりします。
小朝:やっぱりキレやすくなりますか?
篠原:はい。例えば、キレるときって“これ言ったらマズいな”“あの人はこう思うに違いない”などと考えるのが普通。このとき、前頭前野が使われますが、これが働きにくいので抑えが効きにくくなります。
“脳の短期的なメモ帳”が空いている状況だと(考えて発言できるので)それで全然OKですが、ストレスがかかっているとメモ帳の空きがなく、脳があまり働かずに抑制もつきにくく、ストレートに感情が出やすくなります。
小朝:例えば、感情をストレートにぶつけてみたら脳が快感を覚えて、さらにエスカレートするようなことはありますか?
篠原:通常は、“こんなことを言ったら相手が傷つくだろう”と相手を思いやり、共感しますよね? 脳の真ん中、下あたりにある「腹内側前頭前野」という場所が、人の気持ちに共感する働きをして、攻撃がエスカレートしない。
しかし、例えば人を殴るシーンがあったとします。通常は(殴られた人に共感するように脳が働いて)“殴られた人が痛い”って思うんです。ところが、その映像に“殴られたこいつは悪いことをした”というテロップを入れてしまうと、脳活動は途端に変わるんです。
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◆“ポジティブ志向”になる動作は?
小朝:この状況下で脳をなるべく正常に動かすためにはどうしたらいいですか? なるべくポジティブ思考にするための方法とか。
篠原:例えば、ある研究で“手を上に上げ、やや上を見ているとき”には、わりとポジティブなことを速やかに思い出しやすいと報告されています。逆に下げているときは、ネガティブなことを思い出しやすい。だから動作で言うと、“上向き=アップ”を心がけると気持ちもアップする。逆もそうです。
小朝:例えば、猫背でずっといると考え方がマイナスになることはあります?
篠原:そうですね。背筋をピンと伸ばしただけで、認知機能テストの成績が上がるというようなことも起きますしね。
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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/
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キレる人のことを不思議に思っていました。
何故、わざわざ相手に反感をかうことをするのだろう。
どうして問題をややこしくしてしまうのだろう、と。
なるほど、一杯一杯の状況だから、脳が働いていないのですね。
だから、相手のことも見えないし、自分のこともわかっていない。
「自分は何も悪いことをしていない。相手が○○なのが悪い」というテロップに支配されて、感情が爆発してしまう。
いやはや……。
コロナ禍で人はキレやすくなるそうなので、気をつけないと。
キレるしくみがわかっていると、対処というか心構えができますね。
もちろん、コロナ禍が早く収束してほしいにきまっているけれど、長丁場になりそうな……。
何とかうまくつきあえますように。
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