東京ディズニーリゾート、休園4か月目でも株価はV字回復…なぜ? ≪続きを読む≫
6月8日(月) 8:30 提供:日刊SPA!
年間売上5256億、日本最大のテーマパークである東京ディズニーリゾートは、2月末から休園が続いています。にもかかわらず、一つ驚きの事実があります。
◆“来場者0人”でも株価V字回復の謎
……
3月13日の1万1250円を安値として、5月26日には1万6000円まで回復し、なんと昨年10月の高値1万6900円に迫る勢いなのです。
……
オリエンタルランドの強みとは何か、私馬渕磨理子がディズニーリゾートへの見方が変わる、「A Whole New World」へ5分間でご案内しましょう。……
◆1年間売上0円でも、お金が余る衝撃
……
企業が、1年以内に現金化できる流動資産がどの程度確保されているかを示す指標として、流動比率(流動資産/流動負債×100)というものがあります。同社の流動比率は、2019年3月末時点で285%あり、一般的に理想とされる200%を大きく上回っています。
……
コロナの影響前の費用を見てみると、売上原価と販売費および一般管理費の合計から、減価償却費を除いた金額は約3580億円となっています。つまり、オリエンタルランドは、一年間に出ていくお金が約3580億円に対して、現金及び預金として3670億円を持っています。つまり1年間売り上げが0円でもお金がなくならないのです!
……
◆その実態は“サービスエリア”と同じ
……
オリエンタルランドのテーマパーク事業の売上高の割合を見ると、チケット代が約46%なのに対し、商品販売が35%、飲食販売が17%と、非チケット収入の割合が全体の52%を占めているのです。
……
現在のディズニーランドの入場料は大人8,200円。非チケットの売上が入場料以上にあるということは、1人あたりお土産や飲食代で1万円近くを使っているという計算です。
……
◆コロナ禍でも稼ぐ“舞浜の主”
……
5月26日より、同社は「東京ディズニーリゾート・アプリ」にて、パークで販売しているグッズのオンライン販売を開始。
……
実はオリエンタルランドは、常に最悪のシナリオを想定している企業ではないかと筆者は考えます。
1年間売上0円でも会社が現金を持っていることに加え、ディズニーリゾート再開後も需要の戻りが鈍くなることを見越し、みずほ銀行などから2000億円の融資枠を設定しているのです。今なお混乱が続く状況ですが、潤沢な現金保有、そしてネット販売の開始など同社には明るい未来しか見えません。
……
+++++++++++++++++++++++++
「東京茨木空港」の名称では一悶着ありましたが、「東京ディズニーランド」は「東京」の冠をつけるにあたって、すんなり通ったのでしょうか。
それはともかく、恐るべし、オリエンタルランドの企業力。
年間売上0円でも黒字とは、驚きです。
しかも、最悪の事態を想定し、2,000億円の融資枠を設定しているとは。
オリエンタルランドは、社員教育(アルバイトも含め)にも力を入れており、ハードもソフトも卓越しているわけですね。
なかなか真似しようにも、そうそうできることではありませんが、オリエンタルランドの姿勢には、見習うべきものがあると思います。
下記の画像をクリックしていただくと
社労士ランキングのポイントがアップし、
るんるん♪励みになりますので
どうぞよろしくお願いいたします♪
どうもありがとうございます。感謝のうちに。
お問い合わせはこちら