コロナ疲れの今だからこそ知っておきたい正義中毒の根源 ≪続きを読む≫
4月16日(木) 11:00 提供:web女性自身
「近ごろ、コロナ疲れからイライラする人が増えていますよね。そんなときは特に、自分と違う意見をもった人に対して『許せない!』という感情がわいて、SNSを中心に攻撃を始めたり……。私はこれを『正義中毒』と呼んでいます」 こう指摘するのは、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)の著者で脳科学者の中野信子さんだ。
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「その根っこにあるのは“不安”です。不安が攻撃という行動に駆り立てる。……」
この正義中毒が増えている背景には、「ネット社会」と「自然災害」、2つの要因があるのだそう。 「ネット上は多様な意見があるように見えて、自分とは違う意見をスルーしやすい環境です。…… すると“同じ意見だけの繭”のような集団ができますよね。その繭の中では逸脱した人を発見しやすく、さらに匿名性という特徴も加わって、激しい攻撃へとつながっていくのです」
そして、もうひとつ。災害時に生まれる“みんなのための正義”が、思わぬ落とし穴になっている。 「危機を乗り越えるため、『みんなのために何かできないヤツは悪!』という発想ですね。個人の勝手は許されない。もちろん“一丸となって”という姿勢は美しいけれど、そこからこぼれ落ちる人を考慮できない社会です。……」
やっかいなことに、一度“正義の制裁”を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されるという。中野さんはこれを“モグラたたきゲーム”のようだと指摘する。 「悪いヤツをやっつける快感を覚えると、またそれを味わいたくなって、次なるモグラをつねに探すわけです。そして、モグラが現れると反射的に攻撃する。この攻撃はもはや、エンタメ化しています」
そんな、許せない人が増える社会では、一方で「意見は言わないでおこう」という人も増えていく。 「これを『コーシャスシフト』といって、意見の違いを『危険だ』と察すると、人は無難なことしか言わなくなります。やがて、新しい意見は出なくなり、膠着状態に。また、今メディアで起こっているのは『リスキーシフト』といって、これとは真逆な現象です。煽れば煽るほど注目されるので、どんどん意見が過激になっていく。この両極端の状態はセットで起こるので、攻撃的な空気はいっそう加速していくのです」
中野さんは、かつて留学していたフランスで、考え方の多様性の大切さを学んだという。 「議論が好きな彼らは、自分と意見が違っても、その相手を否定しきることはありません。人格否定はダサいと考えているのです。『私はこう思う』『一理あるけど、ちょっと違うわ』と、10人いれば10の異なる意見を認め、そこから新しいものが生まれてくるのです。……
誰かを攻撃しても、いっさいの生産性はありません。さらに、非常事態が続く世の中では、“絆”を声高に叫ぶよりも、1つより2つ、2つより3つの意見が、アイデアとなって誰かの助けになるはずです」
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オレオレ詐欺に引っかかるのは、「自分は大丈夫」だと思いこんでいる人が多い、というでしょう。
「正義中毒」もそうだと思うのですよ。
自分は違う、と自負しながら、本人が意識しないままハマってしまう……。
「ネット社会」と「自然災害」という不安をかきたてる2つの要因は、うまく自己正当化作用を与えてしまうので、正確な現状把握ができず。
これからますます気をつけなくてはいけない社会になっていくと思います。
だからこそ、考え方の多様性を受け容れること、それぞれの意見を否定せずに、尊重しあうことが大切です。
子どもの頃から、「人格否定はダサい」というスタンスを植え付けたいものです。
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